2019.05.16

まさかの!?ロッククライミング in U.S.A.

5月5日〜11日の約1週間、アメリカ・カリフォルニアの内陸部でさまざまなアウトドア体験をしました。多国籍なチームで自らドライブしながらの道中では、珍事・ハプニングもいろいろと起こりまして……!

CREDIT :

文/吉田奈緒子(LEON.JP)

一年で最も爽やかで過ごしやすい季節。毎年この時季になると、新緑が輝く山の中をドライブしたくなるLEON.JPの吉田です。ここ日本だけでなく、実はアメリカ西海岸のカリフォルニアも、ドライブやアウトドアにもってこいのベストシーズンを迎えていることをご存知でしょうか?
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カリフォルニアの州道49号線をドライブする旅は、ゴールドラッシュ時代の歴史を辿る旅でもある。Visit California/Max Whittaker
今年は幸運にも、カリフォルニア観光局さんが主催する「ゴールドラッシュ・ラリー」なるロードトリップのプレスツアーに参加させていただくことができました。みなさん、カリフォルニアと聞くと、おそらくロサンゼルスやサンフランシスコといった太平洋沿いの大都市や、ナパやソノマなどの主要ワイナリーをまず思い浮かべるかと存じます。が、1849年をピークに沸き起こった金の採掘ブーム、いわゆるゴールドラッシュの舞台となった北東部・ゴールドカントリーも、なかなかに魅力的でして……。
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5人編成の私たちのチームに手配されたクルマは、シボレー タホのフルサイズSUV。
今回は、世界15カ国から集まったジャーナリストやインフルエンサーたち計30名が7チームに分かれて、自分たちでドライブしながらその地域を巡る、というのがミッション。食文化、名所旧跡巡り、アウトドア(ハード or ソフト)をテーマに、7チーム・7通りの旅程をこなしていきます。
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最初は左ハンドルやフットパーキングブレーキに戸惑いつつも、すぐに運転には慣れました。
私が希望したのは「ソフト・アウトドア」。このチームに集まったのは、他チームと同様、実に多国籍です。イギリス人(♂)・カナダ人(♀)・オーストリア人(♂)・韓国人(♀)・日本人の私という編成のチームは皆、“リラックスできる”アクティビティが目白押し、という触れ込みのトリップを期待していましたが、蓋を開けてみると、実にスリリングでドラマチックな展開が待ち受けていました(笑)。
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■ in Folsom(フォルソム)

トリップ初日で、チーム用携帯が水没!

ツアー出発1日目のソレは、出発地・サクラメントから北東に約25km進んだ地点のタウン、フォルソムで勃発。
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散歩やジョギングにも最適なサイクリングロード「ジョニー・キャッシュ・トレイル」は起伏があるため、Eバイクがオススメ。
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全長約10kmの「ジョニー・キャッシュ・トレイル」の風景は、野山や丘、川やダムなど、変化に富む。
世界トップクラスのサイクリストも訪れるというサイクリングロード「ジョニー・キャッシュ・トレイル」を有する中心部から、さらに北東へ2kmほどクルマを走らせた先にある、清冽な水をたたえた湖が事件(?)現場です。
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ナトマ湖をカヤックで進み、湖面で風に揺られていると、とても気分が落ち着く。
こちらのナトマ湖には手つかずの自然が多く残り、実にダイナミックなカヤック体験できるのですが、皆でその醍醐味を満喫していた最中、オーストリア人のダニエルが自分のカヤックを転覆させ、本部との唯一の連絡ツールである携帯電話(wifiルーター機能付き)を水没させてしまい……(そのあと、スーパーで購入したお米に入れて復活を願いましたが、最後まで生き返りませんでした)。この時、これを皮切りに、チームの1人1人にアクシデントが起こるとは誰が予想できたでしょう。
で、私に起こったことは、と申しますと……の前に、「ソフト・アウトドア」ツアーのハイライト(!?)をご紹介します。それは何と言っても、2日目のロッククライミング!(当初はゴルフのはずだったのに、直前でプランが変更になって……)
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■ in Auburn(オーバーン)

決死のロッククライミング……ながらも
意外とできた!

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オーバーンの中心部には、レトロな雰囲気のシアターが。地元のミュージシャンたちの演奏会などが開催される。
フォルソムから、さらに内陸の山岳地へクルマを約20km走らせて到着したのが、プレイサー群の小さな街・オーバーン。とても愛らしくて活気があり、ゴミ1つ落ちていないクリーンな雰囲気のオールドタウンの魅力は改めてお伝えさせていただきますが、その裏手には山が迫っているため、この一帯はアウトドア天国でもあるのですね。で、私たちチームが向かった先に現れたのが、思っていた以上に見た目が荒々しく険しい岩山でして……!
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オーバーンの街より、クルマで30分もしないところにこんなロッククライミング・スポットが!
ボルダリングすら未経験でしたので、「ホントにやるの!?」と最初はたじろいだものの、気持ちを奮い立たせて挑戦してみました。
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チームの誰もが戸惑いながらも順番に、高さ10〜15mほどの岩壁に挑戦。
インストラクターさんがロープで確保をしてくださっていたので落ちても死なないだろうとは思ったものの、とにかく落ちないように必死に岩に取り付き、腕や肩の筋肉を思いっきり使ったため、上の方まで到達した時には、ヘトヘトに。かなり体力を消耗しましたが、上手くなるほど、省エネのクライミングができるようです。
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岩の出っ張りや裂け目に手や足をかけながら、登る。とにかく落ちないように必死!
登る最中、足の置きどころを探す際にひざを岩にガンガンとぶつけていたため、アザだらけになりましたが、インストラクターさんからコツを教えていただき、また機会があればやってみたい(かな?)。「いや〜、実にリラックスできたね〜」と茶化しながらも(特にイギリス人のジョンジョーが)、私たちチームはなんとか、このスリル満点なロッククライミングをクリア。そのぶん、大変思い出深い体験となりました!
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クレモンタイン湖のダムから流れ落ちる滝は、かなりの迫力。景観への配慮か、柵などはなく、ミストを感じられる距離まで近づける。
この地域は水にも恵まれており、オーバーンの北東に位置するクレモンタイン湖に作られたダムから流れ出る迫力ある瀑布を横目にトレッキングも楽しめます。とにかく行く先々で感じたのは、山、湖、滝、すべてのスケールの雄大さ!(さすが、アメリカ・カリフォルニア!)日本では体験できないアウトドアの地を、ぜひレンタカーでドライブを楽しみながら巡ってみることをオススメしたい……ところですが、私に起こった苦い経験を通して、ご注意いただきたい点についても触れさせてください。
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■ in Calaveras County(カラヴェラス郡)

太古の木々が群生する山岳地で
アクシデント発生!

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目を疑うほど巨大なジャイアントセコイアが生い茂る「カラヴェラス・ビッグツリーズ州立公園」内。約1時間半のガイドツアーで、ひと通り廻れる。
それは4日目のことでした。サクラメントから南東に80kmほどの所に位置する山深い「カラヴェラス・ビッグツリーズ州立公園」から「モニング・カバーン・アドベンチャー・パーク」へ、私の運転で向かっている道中。その山道は日本のソレよりも幅広で、運転にはまったく問題ないように思えました。が、目的地までおよそ6kmの地点で、右カーブに沿ってハンドルを切った時、いきなり車体がババーンという大きな音を立てた途端、ガタガタと揺れて……それは、一瞬の出来事でした!
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右側のタイヤ2本ともバーストする経験は初めて! とにかく大事故にならず、良かった。左端のオフィシャルカメラマン、マックスが帯同してくれていたことも幸運でした。
何が起こったか分からず、とにかく後続車の追突を避けるためにゆっくりとブレーキを踏み、クルマを路肩に寄せて停止。チームメイト全員の無事を確認でき、安心できたのも束の間、外に出て車体をチェックしてみると、なんと右側のタイヤが2本ともバーストしていたのです! 
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よーく見ると、なんだかタイヤの質が劣化しているような……。
チームの男性陣がカーブの地点をチェックしてくれたところ、どうやら尖った岩があり、それにタイヤがこすれて破裂したのではないかと推測。カナダ人のインスタグラマー、ベラが本部と連絡を取ってくれつつ、ツアー全体をサポートしてくれている「エイビスレンタカー」に代用車の要請をすることができ、被害を最小限に抑えられたのは不幸中の幸いでした。私としては、チームにコワい思いをさせたうえ、足止めを食らわせてしまい、とても申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、皆は冷静にこの出来事を捉えてくれて。
実は、この日の午前中、空気圧の低下を示すサインが車内に点灯していたので、空気を補充すべくガソリンスタンドに寄ったものの、肝心な機械が壊れていたため、結局入れられなかったのです。そもそも、そんなタイヤのままのクルマを貸し出したレンタカー会社にこそ責任があるのではないかと。
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代用車はシボレー タホの同型SUVの黒。
アメリカでは、今回の私たちのようにドライブで各地を廻ってこそ、その土地の空気を感じながらリアルに旅をしている感覚が得られるのは間違いありません。クルマのナビが案内する英語もむずかしくありませんし、ゆったりと道幅のあるカントリーロードほど、日本人の私たちでも気楽に運転できるでしょう。ですがいっぽうで、レンタカー会社でクルマを借りる時は、タイヤを含めた車体の入念なチェックが必須である……。そう、チーム全体で結論づけた次第です(日本国内のレンタカー会社に比べると、クルマの管理体制がゆるいのではないかと推測)。
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カナダ人インスタグラマーのベラは元気娘。最終日のハイキングも、かなり急な傾斜の岩山を登ったり、最後までとっても“ソフトな”アウトドアを楽しめた(笑)。Visit California/Max Whittaker
と、そんなこんなのドタバタが起こりつつも、総じて大変有意義な取材ができました。カリフォルニア観光局さんの狙いどおり、チームで協力し合いながら、自分たちの運転で取材先を廻っていくというスタイルは、私たちにより深い学びを与えてくれたように思います。そして、4人の新しい友人ができたことにも感謝! 

今回の記事は、あくまでも「ゴールドカントリー」の魅力に触れていただくための入り口です。詳細は、また別の機会でご紹介してまいります。乞うご期待!

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