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2017.12.17

BMWのSUV、新型X3に試乗! 淑女もうっとり?な3代目の実力とは?

BMWが手がけるプレミアムSUVとして人気が高いX3がフルモデルチェンジして、2017年10月に発売された。3代目になった新型は安全装備と運転支援システムの充実ぶりが特徴だ。

CREDIT :

文/小川フミオ

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全長4720mm、全幅1890mm、全高1675mmでホイールベースは2865mm

3シリーズでおなじみのはつらつとした操縦感覚がある

今も女子ウケはダントツのSUV。見晴らしがよいうえに、守られている感も高い。なかでもX3は着座位置が高すぎない。つまりタイトなスカートでも乗降性は悪くない。
1995cc4気筒ディーゼルエンジンは140kW(190馬力)@4000rpmの最高出力と400Nm@1750〜2500rpmの最大トルクを発生
1995cc4気筒ディーゼルエンジンは140kW(190馬力)@4000rpmの最高出力と400Nm@1750〜2500rpmの最大トルクを発生
X3のよさはもうひとつ。ドライバーも楽しいというところにある。スポーティセダンづくりに長けたBMWだけのことはある。3シリーズでおなじみのはつらつとした操縦感覚があるのだ。

新型は大きくいうと2つのモデルが販売される。2017年には2リッターディーゼル車、18年になって2リッターガソリン車である。ともにグレードは標準、xLine、それにスポーティなMスポーツだ。
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リアクオーターウィンドウがキックアップしたウィンドウグラフィクスに代表される基本的なスタイルは従来型より継承
リアクオーターウィンドウがキックアップしたウィンドウグラフィクスに代表される基本的なスタイルは従来型より継承
xDrive(エックスドライブ)とBMWが呼ぶフルタイム4WDシステムに、8段オートマチック変速機は全モデル共通。ただしMスポーツのみサスペンションと変速機の設定が専用のスポーティなものとなる。
ルーフ後端が延ばされてスポイラーの役目を果たし高速でのダウンフォースを生む
ルーフ後端が延ばされてスポイラーの役目を果たし高速でのダウンフォースを生む
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ボディサイズはそのままに、ホイールベースを50mm延長

新型X3はボディサイズは従来とほぼ同じ。ただしホイールベースは50mm延長されている。なので取り回しのよさはそのままに、余裕が生まれているのだ。

たしかに後席は広々としていて、友人たちや家族の移動が快適だ。荷室も広くゴルフやスポーツなどに使うにも適している。
Mスポーツは20インチリム径のホイールを備えている
Mスポーツは20インチリム径のホイールを備えている
高速での移動を得意とするツアラー的な性格が強いモデルなので、その点でも日常の使い勝手はよい。思い立ったら彼女のとのドライブ。そんなとき行き先を選ばないのだ。
Mスポーツは専用の3本スポークの小径ステアリングホイールを備える
Mスポーツは専用の3本スポークの小径ステアリングホイールを備える
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ガソリンエンジンのような感覚で存分に加速を楽しめるディーゼル

最高出力140kW(190ps)、最大トルク400Nmのディーゼル車を操縦してみると、エンジンは回転を上げていくと力が出る設定で、予想以上にスポーティだ。

ディーゼルエンジンは音が低く抑えられているうえ、スムーズに上の回転域まで回るという優れたもの。まるでガソリンエンジンのような感覚で存分に加速を楽しめる。
マルチディスプレイメーターパネル装備
マルチディスプレイメーターパネル装備
メーカー発表の燃費は17km/ℓ(JC08モード)だから実用性も高そうだ。騒音レベルも高くなさそうだし、遠出するにはもってこいといえる。

BMW車のよさは、外観が適度にアグレッシブで(新型X3もフロントグリルの存在感が大きくて目をひく)、室内の作りも他車にないタイトな感じがあるところといえる。
運転席を中心に操作類がまとめられている
運転席を中心に操作類がまとめられている
Mスポーツだと特に体を後ろから抱きかかえるようなホールド性のいいスポーツシートが備わっている。なので彼女の気分がアガるのは間違いない。これがスポーティなクルマの魅力である。
写真のシートは「ハイラインパッケージ」(29万2000円)に含まれる
写真のシートは「ハイラインパッケージ」(29万2000円)に含まれる
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彼女とのドライブをより安心で快適なものとしてくれる安全装備の数々

新型X3は先に触れたとおり安全装備の充実ぶりが特徴のひとつだ。ステレオカメラとミリ波レーダーによるドライビングアシスト・プラス」が注目に値する。
メタリックな感触がいいかんじのスターターボタン
メタリックな感触がいいかんじのスターターボタン
運転支援システムと安全システムの統合制御を行うものだ。高速走行時に車線維持をサポートするステアリング&レーンコントロールアシストがそのひとつ。
シフトレバーの右どなりにはドライブモードセレクター
シフトレバーの右どなりにはドライブモードセレクター
隣りの車線のクルマとの衝突をステアリングホイール操作への自動介入で避けるアクティブ・サイドコリジョンプロテクションシステムも搭載される。

駐車スペースから出るときや見通しの悪い交差点では、他の交通や歩行者の存在を警告するクロストラフィックウォーニングも装備。
後席の足元は広々としている
後席の足元は広々としている
さまざまなシステムによって彼女とのドライブをより安心で快適なものとしてくれるのは間違いないだろう。運転を楽しめるが、けっしてひとりよがりの選択ではないと納得してもらえるはずだ。
後席はヘッドルームにも余裕がある
後席はヘッドルームにも余裕がある
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価格は639万円から710万円まで

大型グリルに新意匠のヘッドランプを備えた新型X3は2人でのドライブを楽しくしてくれることは間違いない。どんな混乱(悪路のこと)も乗り越えていけそうなのが、4WDのSUVのよさである。
室内から後席のバックレストが倒せて便利
室内から後席のバックレストが倒せて便利
価格はガソリンエンジンのX3 xDrive20iが639万円。上には、標準モデルよりリム径が1インチ大きい19インチホイールやマットアルミニウム仕上げのグリルのxLine(684万円)と、20インチホイールや専用スポーツシートを持つMスポーツ(687万円)。
550リッターの容量を持つ荷室に2対1対2の分割可倒式バックレスト
550リッターの容量を持つ荷室に2対1対2の分割可倒式バックレスト
ディーゼルのX3 xDrive20dもグレードはガソリン同様3種類。それぞれ662万円、707万円、710万円だ。
●小川フミオ

ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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