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2017.10.05

世界一美しいクルマ、ジャガーEタイプのEVは、クラシックカーの未来に何をもたらすのか?!

エンツォ・フェラリーをして世界で最も美しいクルマといわしめた世紀の名車ジャガーEタイプ。そのボディはそのままにジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスがEV化。その魅力を写真とともに紹介する。

文/編集部

ほぼ完全なるオリジナルに組み込まれた電動のパワートレーン

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1961年にデビューし、美しいデザインと優れた性能で大ヒット作となったジャガーのスポーツカー「E タイプ」。特に、フェラーリの創始者であるエンツォ・フェラーリをして、「世界で最も美しい車」と言わしめた、息をのむような流麗なフォルムはまったく色あせることがなく、今でもクラシックカー愛好家のあいだで高い人気を誇っています。
 
2020年までに全ラインナップに電動モデルを設定すると発表したジャガー・ランドローバーは、この歴史的名車に電動パワートレーンを与えてEVに生まれ変わらせた「E-TYPE ZERO」を発表しました。
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製作を担当したのは、ジャガーやランドローバーのクラシックカー・オーナー向けにさまざまなサービスを提供するジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークス。1968年式「E タイプ シリーズ1ロードスター」をレストアし、今回「E-TYPE ZERO」のために開発した出力220kWの電動パワートレーンを搭載したのです。ちなみに、計測機器とダッシュボードを変更したことを除けば、オリジナル仕様を完全に再現しているそうです。
 
そのパフォーマンスは、たとえば0-100km/h加速がオリジナルの「E タイプ シリーズ1」よりも約1秒も速い5.5秒を記録するなど、現代車に匹敵する俊足を誇ります。また、気になる航続距離は270kmで、40kWhのバッテーリーは家庭用電源で6〜7時間で充電できるそうです。
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新開発の電動パワートレーンに採用されるリチウムイオン・バッテリーは、オリジナルの「E タイプ」に搭載されている直列6気筒のXKエンジンと同サイズで、重量もほぼ等しいとのこと。また電動モーターも、オリジナル「E タイプ」のギアボックスの位置に設置されているので、EV化にあたりサスペンションやブレーキなどの車体の基本構造を変更する必要がなく、操縦性もオリジナルに近いのだそうです。
 
さらに、1949年から1992年まで生産された「XK 120」、「Mark Ⅱ」、「XJ6」など同じ6気筒のXKエンジンを積むモデルは、すべて新しい電動パワートレーンを組み込むことができるというから驚きです。
 
ジャガー・ランドローバー・クラシック・ワークスのディレクターを務めるティム・ハニング氏は「E-TYPE ZERO」を製作した目的について、「将来を見据えたクラシックカーを提示することです」と語っています。近い将来、ミッレミリアのようなクラシックカーレースに、多くのEVがエントリーするなんてことも、あながちあり得ない話ではないかもしれません。

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