2025.11.02
これぞ究極のロールス・ロイス! 25台限定生産「ファントム・センテナリ」とはどんなクルマなのか?
ロールス・ロイスのデザイナーや職人たちが腕によりをかけてデザインし作り上げた限定モデル、プライベート・コレクションの最新作「ファントム・センテナリー」をイギリス・グッドウッドのロールス・ロイス本社で取材しました。
- CREDIT :
文/大谷達也 写真/ロールス・ロイス

ファントム誕生100周年を記念して制作されたプライベート・コレクション
イギリス・グッドウッドに建つロールス・ロイス本社でプライベート・コレクションの最新作「ファントム・センテナリー」を目の当たりにした私は、そんなことを思いました。
いやいや、ロールス・ロイスが自動車界の芸術品であることは多くが認めるところ。「日本の自動車ライター風情が、何をいまさら」と思われるLEON読者も少なくないでしょう。

それどころか、ロールス・ロイスが誇るビスポーク力を世に知らしめるまたとない機会なので、デザイナーや職人たちの気合いがみなぎるのは当然のこと。おかげで、ごく少量が生産されるプライベート・コレクションは、ロールス・ロイスの上顧客の間で争奪戦が巻き起こり、またたく間に完売となるのがこれまでの常でした。


ところが今回お披露目されたファントム・センテナリは、方向性こそシンティラとは大きく異なりますが、美しさというか芸術性の点では甲乙つけがたいくらい優れた作品でした。


それを体現するかのように、ボディカラーはホワイトとブラックの2トーンと、シンプルでありながらも強い存在感を放つ色調とされました。もっとも、ファントム100周年を記念して制作されたモデルですから、ただのホワイトとブラックではありません。どちらも、塗料の上に吹くクリアコートにはスーパー・シャンパン・クリスタルを採用。これは、クリアコートで一般的な透明フレークに換えてシャンパンカラーの粒子を用いるとともに、その量も一般的な透明フレークの倍という贅沢さ。近くで見ると、その美しさは目も眩むばかりです。





















