2025.10.01
フォルクス・ワーゲンの新世代モデル「ID.CROSS(アイディークロス)コンセプト」が画期的な理由とは?
VWの真骨頂とも言うべきモデルが発表されました。その名も「ID.CROSS(アイディークロス)コンセプト」全長4.16mのコンパクトな車体をアグレッシブにSUV仕立て。そこに最先端の運転支援システムとソフトウェア、完全なコネクティビティ、優れた快適性、上位セグメントのプレミアムテクノロジー、最大450kmの航続距離などなど濃縮の仕様。「エレクトリック・アーバンカーファミリー」とVWが謳う、新世代のコンパクトBEVのシリーズを発表会場からリポートします。
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写真/Volkswagen AG 編集/高橋 大(Web LEON)
シティが似合う、新世代モデルの登場!

フォルクスワーゲン(VW)が2025年9月に発表した「ID.CROSS(アイディークロス)コンセプト」は、ミラノとかパリの街が似合いそうな、デザインにすぐれたコンパクト。もちろん、日本の街も、です。
メディア向けのお披露目は、ミュンヘンでした。全長4.16mのコンパクトな車体のSUVで、しかし、大きなオーバーフェンダーなどで、けっこうアグレッシブ。いまっぽい魅力がしっかりあります。

笑顔のようなフロントマスク、力強い印象のリアクォーターピラー、まっすぐなベルトライン(サイドウインドウ下端のライン)などが特徴と言います。
「アグレッシブさもID.CROSS(コンセプト)には重要と考えて、各要素のデザインを考えぬきました」
インテリアも魅力的です。「ラウンジスタイルの雰囲気を備えたインテリア・オアシス」とはVWの言。照明、音響、空調が統合制御されるうえ、バニラチャイと呼ばれる色調の内装で、じつに快適そう。
小さいからガマンとか、価格低め(欧州では2万5000ユーロからの価格設定のようです)だからガマンとか、そういうのはないようです。小型車づくりに長けたVWならではの出来映えです。
小さくても中身は妥協なし

最先端の運転支援システムとソフトウェア、完全なコネクティビティ、優れた快適性:上位セグメントのプレミアム テクノロジーと最大450kmの航続距離を提供、とうたわれています。
ID.CROSS(コンセプト)は「「エレクトリック・アーバンカーファミリー」なる、VWにとって新世代のコンパクトBEVのシリーズに属するそうです。
ミュンヘンの発表会場では、従来のポロあらため「ID.ポロ」と、「ID.ポロGTI」のプロトタイプも、同時にVWブランドから発表されました。この2台も、ID.CROSS(コンセプト)の姉妹車にあたります。

ひとつのファミリーといっても、「デザインもキャラクターもまったく異なります。これが都市型電気自動車の未来」だと、フォルクスワーゲンブランドのトマス・シェーファーCEOは述べています。
「車線変更機能を備えた新しいトラベルアシストや信号認識機能から、標準装備される急速充電機能やスマートフォンを車のキーとして使用する機能まで、上位セグメントのテクノロジーをエントリーレベルクラスにもたらします」

きっと、興味をもつオヤジさん、少なくないのでは。あいにく、日本への導入は「未定」とフォルクスワーゲンジャパン。
日本車でもこれから小型BEV(バッテリー駆動EV)が増えていきそう。シティ派のドライバーであるオヤジさん、VWにも「ぜひ!」と声を届けてください。


■ Volkswagen ID.Cross (Concept)
全長×全幅×全高/4161×1839×1588mm
ホイールベース/2601mm
電気モーター 前輪駆動
システム最高出力/155kW
一充電走行距離/420km(WLTP)
乗車定員/5名
価格/未定
■ フォルクスワーゲン・ジャパン
HP/https://www.volkswagen.co.jp
