2025.09.07
世界限定29台!? 超特別なランボルギーニ「フェノメノ」登場! デザインディレクターがその魅力を語る。
生産台数を絞り、限られた人のために作られる特別なランボルギーニ、それが「Few Off(フューオフ )」。2025年8月、カリフォルニア・モンタレーで開かれたペブルビーチ・コンコース・デレガンスで、その2025年版「フェノメノ」がお披露目された。1000馬力を超える大パワーを持ち、世界限定29台という超絶スペシャルなマシンの詳細を、デザインディレクターの言葉と共に紹介しましょう!
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写真/ランボルギーニ・ジャパン 編集/高橋 大(Web LEON)
「鳥肌が立つようなエモーショナルな感覚」を体現した超特別なランボルギーニが登場!

なかでも人気が高いのが、ペブルビーチ・コンコース・デレガンス。ここでランボルギーニはコンセプトカーを発表しました。お披露目されたのは「Fenomeno(フェノメノ)」。全長5mのロングテールの車体に、12気筒プラグインハイブリッドの組合せです。
前輪はバッテリー駆動のモーターで、後輪はモーターを組み込んだエンジン駆動であります。
イタリア表記で1000CV(ほぼ1000馬力)を超える大パワー。
スタイルは美しく、「鳥肌が立つようなエモーショナルな感覚」を意識したという、デザインディレクターのミティア・ボルケルト氏の言葉に納得です。ボルケルト氏には、フェノメノの正式発表に先立って、インタビューする機会がありました。

フェノメノは、たんなるコンセプトカーではありません。ランボルギーニの言葉を使うと「Few Off(フューオフ )」。生産台数をごくしぼった、限られたひとのためのプロダクトであります。これまでにも、「レヴェントン」(2007年)、「セストエレメント」(10年)、「ヴェネノ」(13年)、「チェンタリオ」(16年)、「シアン」(19年)、「クンタッチ」(21年)というFew Offが話題を呼んできました。
「私たちは、12気筒エンジンはミュージックだと思っています。 デザイナーはそれに形をまとわせるのが仕事なんです。 オーケストラのようなようなものだと思っています」
デザインディレクターが語る、最もこだわったポイントとは?

「Few Offのデザインというのは、確かに大きなチャレンジではあります。が、美しいチャレンジだと思っています。 こういう車をデザインする時にアイディアが枯渇することはないんです。 次から次へとアイディアが湧いて出てくるんです」
フェノメノなる車名は、2002年にメキシコのモレリアで勇敢に闘った闘牛に由来するとのこと。イタリア語とスペイン語で「驚異的な」という意味もあるそう。
ボルケルト氏は、子どものとき観たクンタッチの衝撃が忘れられないと、折りに触れて言います。同種の新鮮な驚きを、自分がデザインする新世代のランボルギーニ車で提供したい、とも熱く語ります。
側面から見たとき、一筆書きのようなモノフォルムの美しさが、ボルケルト氏のデザインのこだわり。

もうひとつ、デザイナーのこだわりはコクピットにあります。ボルケルト氏が強調するのは「フィール・ライク・ア・パイロット」なるコンセプト。「航空機のパイロットのような気持ちになれるコクピットのデザインを目指しています」
赤いフラップを跳ね上げてから押すスターターボタンなど、物理的な操作類を残し、ほかにも機械的な操作を重視したそうです。「期待されるデジタルなエクスペリエンスと、メカニカルな操作系による喜び。このハーモニーを心がけています」
フェノメノはわずか29台の限定生産。歴代のFew Offのように、すぐにすべて売約済みになってしまうのでしょうか。魅力的なスタイルと、喧伝される性能ぶりをみていると、すぐに売り切れてしまいそうです。
■ Lamborghini Fenomeno ギャラリー






■ Lamborghini Fenomeno
全長×全幅×全高:5014×2076×1161mm
ホイールベース:2779mm
6498cc V型12気筒プラグインハイブリッド 全輪駆動
変速機:8段デュアルクラッチ
システム最高出力:1080CV(約794kW)@9250rpm
最大トルク:725Nm@6750rpm
0-100kph加速:2.4秒
乗車定員:2名
価格: 未発表
■ ランボルギーニ・ジャパン
HP/https://www.lamborghini.com/jp-en
