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2025.09.07

世界限定29台!? 超特別なランボルギーニ「フェノメノ」登場! デザインディレクターがその魅力を語る。

生産台数を絞り、限られた人のために作られる特別なランボルギーニ、それが「Few Off(フューオフ )」。2025年8月、カリフォルニア・モンタレーで開かれたペブルビーチ・コンコース・デレガンスで、その2025年版「フェノメノ」がお披露目された。1000馬力を超える大パワーを持ち、世界限定29台という超絶スペシャルなマシンの詳細を、デザインディレクターの言葉と共に紹介しましょう!

BY :

文/小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
CREDIT :

写真/ランボルギーニ・ジャパン 編集/高橋 大(Web LEON)

「鳥肌が立つようなエモーショナルな感覚」を体現した超特別なランボルギーニが登場!

25年8月にお披露目された「フェノメノ」は大きな話題を呼んだ 。
▲ 25年8月にお披露目された「フェノメノ」は大きな話題を呼んだ 。
海外の、とくに米西海岸を中心としたクルマ好きおやじさんが心待ちにしていた「モンタレーカーウィーク2025」が開催されました。2025年8月にカリフォルニア・モンタレーで開かれるクルマ好きのためのお祭りであります。

なかでも人気が高いのが、ペブルビーチ・コンコース・デレガンス。ここでランボルギーニはコンセプトカーを発表しました。お披露目されたのは「Fenomeno(フェノメノ)」。全長5mのロングテールの車体に、12気筒プラグインハイブリッドの組合せです。

前輪はバッテリー駆動のモーターで、後輪はモーターを組み込んだエンジン駆動であります。
イタリア表記で1000CV(ほぼ1000馬力)を超える大パワー。

スタイルは美しく、「鳥肌が立つようなエモーショナルな感覚」を意識したという、デザインディレクターのミティア・ボルケルト氏の言葉に納得です。ボルケルト氏には、フェノメノの正式発表に先立って、インタビューする機会がありました。
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クンタッチやミウラなどとのつながりを強く意識するというボルケルト氏。
▲ クンタッチやミウラなどとのつながりを強く意識するというボルケルト氏。
一回は東京からのオンラインで。もう一回は、「テメラリオ」のテストドライブがあったポルトガルで。どちらの回でも、ボルケルト氏は熱い思いを語ってくれました。

フェノメノは、たんなるコンセプトカーではありません。ランボルギーニの言葉を使うと「Few Off(フューオフ )」。生産台数をごくしぼった、限られたひとのためのプロダクトであります。これまでにも、「レヴェントン」(2007年)、「セストエレメント」(10年)、「ヴェネノ」(13年)、「チェンタリオ」(16年)、「シアン」(19年)、「クンタッチ」(21年)というFew Offが話題を呼んできました。

「私たちは、12気筒エンジンはミュージックだと思っています。 デザイナーはそれに形をまとわせるのが仕事なんです。 オーケストラのようなようなものだと思っています」
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デザインディレクターが語る、最もこだわったポイントとは?

大きなマッスが組み合わされたような造型が特徴的。
▲ 大きなマッスが組み合わされたような造型が特徴的。
ボルケルト氏は、インタビューに応じてくれて、このように話します。詩的でいい表現ですね。
「Few Offのデザインというのは、確かに大きなチャレンジではあります。が、美しいチャレンジだと思っています。 こういう車をデザインする時にアイディアが枯渇することはないんです。 次から次へとアイディアが湧いて出てくるんです」

フェノメノなる車名は、2002年にメキシコのモレリアで勇敢に闘った闘牛に由来するとのこと。イタリア語とスペイン語で「驚異的な」という意味もあるそう。

ボルケルト氏は、子どものとき観たクンタッチの衝撃が忘れられないと、折りに触れて言います。同種の新鮮な驚きを、自分がデザインする新世代のランボルギーニ車で提供したい、とも熱く語ります。
側面から見たとき、一筆書きのようなモノフォルムの美しさが、ボルケルト氏のデザインのこだわり。
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ボンネットの先端からルーフを経由してリアにいたるまでなめらかなラインが美しい 。
▲ ボンネットの先端からルーフを経由してリアにいたるまでなめらかなラインが美しい 。
加えて、超パワフルなパワートレインを納め、かつ時速350kmを可能にする空力も、と要件をみごとにクリアしているそうです。

もうひとつ、デザイナーのこだわりはコクピットにあります。ボルケルト氏が強調するのは「フィール・ライク・ア・パイロット」なるコンセプト。「航空機のパイロットのような気持ちになれるコクピットのデザインを目指しています」

赤いフラップを跳ね上げてから押すスターターボタンなど、物理的な操作類を残し、ほかにも機械的な操作を重視したそうです。「期待されるデジタルなエクスペリエンスと、メカニカルな操作系による喜び。このハーモニーを心がけています」

フェノメノはわずか29台の限定生産。歴代のFew Offのように、すぐにすべて売約済みになってしまうのでしょうか。魅力的なスタイルと、喧伝される性能ぶりをみていると、すぐに売り切れてしまいそうです。
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■ Lamborghini Fenomeno ギャラリー

ショーカーはイエローとブラックのコントラストを強調 。
▲ ショーカーはイエローとブラックのコントラストを強調 。
テールのY字はランボルギーニ車のアイコン 。
▲ テールのY字はランボルギーニ車のアイコン 。
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パワフルなV8を収めたエンジンベイへ冷却気を導入するインテークが強調されたデザイン。
▲ パワフルなV8を収めたエンジンベイへ冷却気を導入するインテークが強調されたデザイン。
Feel  Like A Pilotと感じてもらえるのをめざしたというコクピット。
▲ Feel  Like A Pilotと感じてもらえるのをめざしたというコクピット。
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ショーカーにはかなりスポーティなデザインのシートが用意されたが、実際はほぼフルオーダーできる 。
▲ ショーカーにはかなりスポーティなデザインのシートが用意されたが、実際はほぼフルオーダーできる 。
デジタルな操作系はさらに進化して機能が向上し操作性も上がっている。
▲ デジタルな操作系はさらに進化して機能が向上し操作性も上がっている。
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■ Lamborghini Fenomeno

全長×全幅×全高:5014×2076×1161mm
ホイールベース:2779mm
6498cc V型12気筒プラグインハイブリッド 全輪駆動
変速機:8段デュアルクラッチ
システム最高出力:1080CV(約794kW)@9250rpm
最大トルク:725Nm@6750rpm
0-100kph加速:2.4秒
乗車定員:2名
価格: 未発表

■ ランボルギーニ・ジャパン
HP/https://www.lamborghini.com/jp-en

小川フミオ(自動車ジャーナリスト)
クルマ雑誌、グルメ雑誌の編集長を経て、フリーランスのライフスタイルジャーナリストとして活躍中。新車の試乗記などクルマ関連を中心に、グルメ、ファッション(ときどき)、他分野のプロダクト、人物インタビューなどさまざまなジャンルの記事を、専門誌、一般誌、そしてウェブに寄稿中。

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