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2022.07.22

吉田由美の「教えて♥アナタのモテるクルマ」Vol.10

エアレース室屋義秀選手の飛行機と「レクサス」のお洒落なカンケイ

“空のF1”と呼ばれるエアレースの最高峰「レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ」で2017年、アジア人初の年間総合優勝を獲得した室屋義秀さん。操縦桿とステアリング、どちらも握るものですが、そこに共通点はあるのでしょうか──!?

CREDIT :

写真/鮫島亜希子 文/吉田由美 構成/近藤高史(LEON)

©︎ LEXUS PATHFINDER AIR RACING
普段、プロペラ機で大空を縦横無尽に駆け巡るエアレース。そのパイロットである室屋さんが取材現場に現れたのは、なんと電気自動車の『LEXUS UX 300e』。その選びのギャップに興味を抱かずにはいられません! カーライフエッセイストの吉田由美さんとの連載企画。今回は、どんなお話が聞けるのでしょうか──。
由美 室屋さんと私の出会いは、日本で「レッドブル・エアレース」が開催される前の年に、とあるトークショーでお会いしたのが最初です。実は、その時に初めてエアレースのことを知って興味を持ち、取材に行くようになりました。
 
室屋 そうでしたか! その後も取材に来ていただいていますよね。
 
由美 はい。千葉で優勝された時も取材に行っていたので、感動しました! でもそういえば室屋さんからクルマの話はあまり聞いた記憶がないような……。
 
室屋 そうですよね、よろしくお願いいたします。
 
由美 それでは直球な質問なのですが、そもそも室屋さんはクルマはお好きなんですか?
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室屋 好きですよ(笑)。18歳で免許を取って、でもお金もないしクルマが買えなくて、バイクを足として使っていました。レーサーのレプリカや、大型のリッターバイクとか。耐久レースに出たりもしていました。
 
由美 バイクも! では、一番最初に買ったクルマは何でしょう?
 
室屋 中古でBMW 325i クーペを2~3万円ぐらいで購入しましたが、23歳ぐらいの時に廃車にしてしまいました。その後、福島に引っ越してフェアレディZのZ52(52年式)の2リッター ツインターボを30万円ぐらいで購入。スポーツカーとか、馬力のあるクルマが好きだったんです。
 
由美 その後のクルマ遍歴を教えてください。
 
室屋 軽自動車の「アルト 550」。このクルマは、スタッドレスタイヤも一緒にもらったからうれしかったな。それまでのクルマはスタッドレスタイヤが買えなくて、雪が降ると5㎞ぐらい歩いて飛行場まで行っていましたから。でもスピードがあまり出なくて、長距離移動が辛くて……。
由美 5㎞も歩きって、凄いですね!
 
室屋 山道なので、雪が降るとノーマルタイヤだと危なくて乗れなかったんです。次が「ダイハツ ミラ」。660㏄ながらこのクルマは速かった(笑)。次の「メルセデス・ベンツ190 Eスポーツライン」は、父が手放すのをもらいました。

次が「トヨタ ランドクルーザー80」のディーゼル。100万円ぐらいの破格で買って、7~8年乗って、それまで苦しみしかなかった冬の雪道が楽しくなりました。四駆に感動して、積雪のあるとこ最高!って思いましたから。次が「ランクル200」。ちょうどエアレースにもデビューした頃、新車で購入しました。さらに2012年か13年にこれも新車で「レクサスCT200h」。エネルギー問題が注目されていた頃だったので、初めてのハイブリッド車でした。いや~、この時の納車式は感動しました!

次が「アウディA4クワトロアバント」。もうこの頃には「基本は四駆」です。半年ぐらい乗りました。ちょうど日本でエアレースが初開催された時です。その後「レクサスRX450h」。これは5年ぐらい乗って、トータルバランスで最高! ハイブリッドなので燃費もいいし、雪道も走るし、圧雪でも制御をちゃんとするんです。しかも人もちゃんと乗れるし、荷物も乗る、まさにオールランダー。そして、最後が今乗ってる「レクサスUX 300e」です。
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▲ UX300eに乗る室屋選手。
▲ 腕にはパイロットウォッチ「ブライトリング」の『クロノマット』シリーズが輝く。
由美 「UX」はどれくらい乗っていますか?
 
室屋 約1年前からなのですが、とにかくビックリ! 静かで、クルマが変わった!と思いました。

以前乗っていたRXも凄いと思いましたが、UXはとにかく加速がイイんです。誰でも乗りやすい加速というか。スポーツカーという感じです。スタッドレスタイヤでもスポーツモードでワインディングを走っても静かだし、未来のクルマを感じますね。RXから乗り換えると、ボディサイズが小さくなったことで都内を走るのも楽ちんですし、UXは取り回しがいいので都会にピッタリです。女性にもオススメ。

乗る前にスマホでエアコンをつけられるのは、寒い福島では重宝です。暖房もすぐに暖まりますが、ちょっと想定外だったのはモーターだから、積もった雪がエンジンの熱で解けないんですよ(笑)。
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由美 それは面白い。そういえば室屋さんは、ガンダムのアムロ・レイに憧れてパイロットになったんですよね?

室屋 そうなんです。小学生の時にCAさんに飛行機のコックピットを見せてもらって、機長さんにも案内してもらって感動し、旅客機のパイロットになりたいと思いました。コックピットがガンダムのイメージだったんですね。
 
由美 それが、なぜエアレースのパイロットを目指すことになったんですか?
 
室屋 当時はまだエアレース自体なかったんですね。18歳の時にグライダーを始めて、20歳でLAで飛行機の免許を取得。アメリカには小さな飛行機学校がたくさんあって、飛行機のアクロバットの世界を知りました。

でも大学を卒業する時に就職氷河期で航空会社の求人がなく、アメリカでアクロバット飛行を始めたんです。2003年にレッドブル・エアレースが始まり、2007年にレッドブルにスポンサーしてもらうようになり、2009年からレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップに参戦しています。
由美 アクロバットの訓練って、どういうことをするんですか?
室屋 センスもありますが、基本的には基礎技術の積み重ねです。アクロバットの技はひとつずつ覚えていきます。とにかく反復練習と、体幹とフィジカルの強さが必要です。レースで上位に行くにはそこにメンタルが加わります。最後はメンタルですから。
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由美 メンタルはどうやって鍛えるんですか?
 
室屋 心が無駄なものに支配されない、雑念に翻弄されないよう、精神状態をコントロールするために集中力のトレーニングをします。たとえば座禅を組んで、100まで数える間は何も考えない。よぎってくる雑念を制御するとか。
 
由美 そんなメンタルは、女性関係でも活かせそうですよね(笑)。ちなみに今までで一番モテたのはいつ頃ですか?
室屋 やっぱりチャンピオンになったら一気に(笑)。モテるというか、知られるようになったというか。そしてレッドブルがスポンサーになった時とか。レッドブルはパーティとかもよくやるので。ただ、ちょっとお酒を飲んだり遊んだりしちゃうと、体調を戻すのに1週間~2週間かかります。体重は5㎏増えるとアウト。100分の1秒を争う世界なので、チームの飛行機のセットアップに自分を合わせねばならないものですから。
 
由美 シビアな世界……。ちなみにレースを飛行している時って、どんな感じですか?
 
室屋 クルマで例えるなら、ETCゲートを200㎞/hで走っていく、そんな感じですかね。
 
由美 それは難しそうですね! それから、お伺いしたかったのは、レクサスが室屋さんのエアレースの知見や技術の一部をクルマの開発に生かしているとお聞きしたんですけど、詳しく教えてください。
©︎ Taro Imahara PATHFINDER
▲ クルマから飛行機に乗り換え、大空を駆ける室屋選手。毎年、LEONレーシングも参戦するスーパーGT富士大会ではデモンストレーション・フライトを披露。 ©︎ Taro Imahara PATHFINDER
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室屋 レクサスはスポンサーとしてではなく、一緒にチームを組んでいます。飛行機のウィングレットでの空気の流れを、レクサスの空力のスペシャリストがスーパーコンピューターで計算式を出します。これらがヒントとなり、レースにもフィードバックしています。

そして空気の渦は、クルマにとっても抵抗です。ゼロにはできませんが低減は可能です。また、その渦を安定する方向に意図的に使えないかと思い、2021年に発売したLCの特別仕様車「AVIATION(アビエーション)」では普通とは逆の発想でチャレンジしてみました。

結果、渦を作っているのにcd値に影響しないし、運転してわかるぐらいクルマが安定したんです。ほかにもいろいろテストしていますが、違う分野からのフィードバックはイノベーティブです。
 
由美 そうすることになったきっかけはありますか?
 
室屋 今はレクサスのプレジデントですが、当時LCのチーフエンジニアだった佐藤さんと話しているうちに「何かやってみる?」という話になり、お互いの技術を見せ合って部活みたいな技術交流会を行いました。
由美 LCの特別仕様車「AVIATION(アビエーション)」は、どんなクルマですか?
 
室屋 限定70台ですが、すでに完売しています。まずは専用のリアウイング。飛行機の主翼にあるウィングレットから着想を得ましたが、ハンドリングが変わります。インテリアでは専用色ブラックのアルカンターラを使い、ホイールも黒。カーボンファイバーの技術も採用。強度など、飛行機はよりシビアなのです。でも成果が出ると楽しい!
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由美 今、作りたいものはありますか?

室屋 一から飛行機を作りたい! そしたら、負けない飛行機ができると思うんです!

由美 一から作るとなると、おいくらぐらいかかるのでしょう?

室屋 50億円(笑)

● 室屋選手の愛車

<レクサス UX300e>(2021年) 
ボディカラー ソニックチタニウム
インテリアカラー オーカー

SPEC
全長×全幅×全高:4495×1840×1540㎜
モーター:交流同期電動機
最高出力:203PS(150kW)
最大トルク:300N・m(30.5kgf・m)
一充電最大走行可能距離:367km(WLTCモード)
価格:580万円(税込)~
 
HP/https://lexus.jp/models/ux300e/

お問い合わせ/レクサスインフォメーションデスク TEL.0800-500-5577

● 室屋義秀(むろや・よしひで)選手

1973年生まれ。18歳でグライダー飛行訓練を開始。2009年「レッドブル・エアレース ワールドチャンピオンシップ」に
アジア人初のパイロットとして参戦し、2016年には千葉大会で初優勝を飾る。翌2017年、ワールドシリーズでアジア人初の年間総合優勝。 ©︎ PATHFINDER

● 吉田由美 / カーライフ・エッセイスト
自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)

クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオなどでも幅広く活動中。
・ブログ「吉田由美のなんちゃってセレブなカーライフ
・YouTubeはコチラ

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