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2022.01.19

VOL.06「電動車ってなんだ?」

ついにメルセデス・ベンツの電動化攻勢が始まった!

1886年、世界で初めて内燃機関の自動車を世に送り出したのがメルセデス・ベンツ。それから135年──。ついにドイツの雄が舵を大きく切りはじめた!

CREDIT :

文/藤野太一

前回の記事でもご紹介したドイツ・ミュンヘンで開催されたモーターショー「IAAモビリティ2021」。そのメルセデス・ベンツブースでは、新たな量産モデルもコンセプトカーも電気自動車で埋め尽くされていた。
 
ワールドプレミアされたモデルの中で、注目の電気自動車は以下のような顔ぶれだ。

◼️ Mercedes-Benz Concept EQG

Gクラスの電気自動車バージョン。ラダーフレームやサスペンションはGクラスのものを踏襲し、4つのモーターに2段ギアを組み合わせて悪路走破性を確保するという。2024年市販予定。

◼️ Mercedes-Benz EQE

今年4月に登場したフルサイズのEQSよりもひとまわり小さなセダン。といってもボディサイズは全長4946mm×全幅1961mm×全高1512mmと5mに迫る。容量90kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、航続距離はWLTPモードで660km。
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◼️ Concept Mercedes-Maybach EQS SUV

マイバッハブランド初のEVコンセプトカー。マイバッハGLSを彷彿させるラグジュアリーSUVで、後席は2人掛けのファーストクラスシートを採用している。

◼️ Mercedes-AMG EQS SUV

AMGブランド初の電気自動車。EQSをベースとし、最高出力658PS、最大トルク950Nmを発揮。AMGの本拠であるアファルターバッハで生産される。

◼️ smart Concept #1

メルセデス・ベンツとジーリーの合弁会社であるスマート・オートモービルによる新生スマートのコンセプトカー。ブランド初のSUVで、サイズは従来のスマート・フォーフォーよりも大きくなっている。
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▲「Mercedes-Benz EQB」
▲「Concept EQT」
これ以外にも、ヨーロッパプレミアのMercedes-Benz EQBや初展示となる小型バンのConcept EQT、そしてAMG初のプラグインハイブリッドモデル、Mercedes-AMG GT 63 E PERSORMANCEも披露された。
▲ IAAでのメルセデスパビリオン。
実はIAAにさきがけ、ダイムラーAGは、今年7月に「メルセデス・ベンツ ストラテジーアップデイト:エレクトリックドライブ」というプレゼンテーションを行っていたが、その内容はまさにこのIAAの展示を示唆するものだった。
 
オラ・ケレニウスCEOは、“Mercedes-Benz
will be ready to go 100% electric by the end of this decade”と、2030年までに完全電動化する計画を発表。“from EV-first to EV-only”に向けて加速していくと宣言した。
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主な内容は以下のようなものだ。
 
● 2021年に、EQA、EQB、EQS、EQEの4モデル、2022年にはEQSとEQEのSUVバージョン、2023年にはマイバッハのSUVバージョン、2024年にはGクラスのフルEVバージョン、さらにメルセデスAMGもあわせて電気自動車の新型車を投入していく。
 
● 2022年までに、メルセデスが車両を提供するすべてのセグメントに電気自動車(BEV)を導入する。
 
● 2025年以降、新たに投入する車両アーキテクチャーはすべて電動車用となり、顧客はメルセデスのすべてのモデルで電気自動車を選択可能とする。
 
● 2025年までにプラグインハイブリッド(PHEV)とBEVの販売シェア50%を目標とし、2030年までに100%電動化を達成する。
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ちなみに電動車用アーキテクチャーは、EQSやEQEが採用する「EVA」(エレクトリック・ビークル・アーキテクチャー)をはじめとし、2025年までにコンパクト向けの「MMA」、ミディアム、ラージサイズ用の「MB.EA」、パフォーマンス志向の「AMG.EA」、小型商用車用の「VAN.EA」が投入され、以降、内燃エンジン向けアーキテクチャーの新規開発はなくなるという流れだ。
また電気自動車のコア技術となるバッテリーに関しては、米国や欧州をはじめ世界に8つの工場の建設を計画し、将来的に年産200GWh(約200万台相当)以上の生産を見込む。またもう一方のコア技術となるモーターに関しても、革新的な「axial-flux motor(軸方向磁束)」モーターを開発した英国企業のYASAを子会社化して、内製に取り組んでいくという。
いま世界中の自動車メーカーが大きな岐路に立たされている。年間生産台数1000万台を誇るトヨタは、豊田章男社長が陣頭指揮をとり「カーボンニュートラルへ向かう選択肢はBEVだけではない。日本の雇用を守るためにも水素エンジンなどの選択肢ももっておくべき」と声高にメッセージを発している。そうしたなかで年産約220万台のメルセデスは、“EV-only”のストラテジーを選んだということのようだ。

果たして、世界で初めて内燃エンジン車を生み出したメルセデスから、あと9年で本当にそれがなくなってしまうのか。正解はまだ誰にもわからないが、環境問題、とりわけCO2問題は待ったなし。そんな状況のなか、決めるのは市場環境であり、顧客なのだろう。

◼️ お問い合わせ

メルセデスコール 0120-190-610

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