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2018.09.28

【プロが解説】スマートウォッチは本当に便利なのか?

近年広く定着しつつあるスマートウォッチ。しかしその実力はいかほどか? 気になるその基本機能をまとめてお伝えします。

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構成・文/渋谷ヤスヒト

「スマートウォッチ」が知られるようになったのは、2015年4月に、アップルが初代「アップル ウォッチ」を発売した頃。あれから3年、当初期待されたような大ブームにはなってはいないものの、さまざまなブランドからスマートウォッチが登場し、機能も進化してより“使えるモノ”になっている。その魅力をご紹介しよう。

スマートウォッチは、ふたつのタイプがある

スマートウォッチの魅力は何といっても便利さにある。ではどんな人が「便利になる」かというと、それは「スマートフォン」のユーザーのあなただ。
 
スマートウォッチの「スマート」には、「賢い」という意味もあるが、何よりも、まず「スマートフォン」と一緒に使うモノという意味がある。といいながら実際は、手元にスマートフォンがなくても、腕に巻いたスマートウォッチだけでたいていのことが出来てしまうのだが。
 
そして、今もしあなたがスマートウォッチの購入を考えているなら、まず理解しておきたいことは、スマートウォッチには2種類あるということだ。
 
ひとつは時計の画面全体がタッチ操作のできる液晶ディスプレイになっている「タッチスクリーン型」。これはスマートフォンとほぼ同じことができる。そしてもうひとつが、見た目は普通のアナログ腕時計に見える「ハイブリッド型」。前者に比べて出来ることは少ないが、腕時計らしくてお洒落、と考えてもらっていい。
 
だから、スマートウォッチを手に入れるなら、どちらのタイプにするか、まず考えよう。スマートフォンとほぼ同じことを「いろいろやってみたい」ならタッチスクリーン型、腕時計らしい「お洒落な見た目とシンプルな操作感」にこだわるなら、ハイブリッド型がオススメだ。
 
どちらも購入したらまずすることは、スマートフォンの専用アプリをダウンロードし、スマートフォンのBluetooth通信機能をオンにして、スマートフォンとペアリングすること。その後、自分の名前や情報を登録すると使えるようになる。
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あなたの生活を変える、スマートウォッチの基本機能とは?

ではスマートウォッチを手に入れると、具体的に何ができるのか? まずタッチスクリーン型、ハイブリッド型、どちらでも使える魅力的な基本機能を紹介しよう。

基本機能【その1】 

電話・メール・SNSの着信を知らせる「通知機能」

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スマートウォッチでいちばんありがたい基本機能は、電話やメール、SNSのメッセージやトークの着信を腕時計が教えてくれる「通知機能」だろう。ビジネス・プライベートともに、絶対に見逃してはいけない電話やメール、SNSのメッセージはあるもの。そんなとき、スマートウォッチは本当に頼りになる。大切なそれらの着信をしっかりと教えてくれるからだ。

タッチスクリーン型は、着信があると音や振動に加え、電話なら相手の番号や名前(アドレス帳に登録済みの場合)が、メールやSNSのメッセージならその情報がディスプレイに表示される。そして、電話は時計に内蔵のマイクで通話ができ、メールは定型分や音声入力機能で返信することが出来る。つまり、スマートフォンをいちいち取り出さなくてもスマートウォッチでほとんどの対応ができてしまうのだ。慣れてしまうとこれほど便利なものはない。

一方、ハイブリッド型もディスプレイやマイクはないものの、電話やメール、メッセージを通知してくれる。そして、通知後はスマートフォンを取り出して通話したり、メールやメッセージを確認したりすればよい。ただ、通知を行う相手やアプリの設定をしておくことが必要だ。とはいえ、全面ディスプレイ型のようにいきなり相手の名前やメール、メッセージの内容が表示されてしまうことはないので、プライバシーを他人に覗かれたくない人にはこちらがオススメだろう。
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基本機能【その2】 

見失ったスマートフォンを探せる「スマートフォンサーチ機能」

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ところでスマートフォンは、日々持ち歩くモノの中でも、財布と同じくらい、人によっては、それ以上に大切なものだろう。だから、肌身離さず持ち歩いて大切にしているはずだ。

それなのに、なぜか行方不明になることがある。「さっき、机のこの辺りに置いたはず」、「バッグの中に入れたつもり」なのに、見当たらなくて焦ったという経験がきっとあなたにもあるだろう。

そんなとき、「スマートフォンサーチ機能」ほど頼りになるものはない。スマートウォッチの「スマートフォンを探す」ボタンを押せば、たとえミュート(消音)モードにしてあっても、スマートフォンから音が出て、どこにあるかがすぐに分かるからだ。また、スマートフォンと離れてBluetoothでの接続が切れると警告してくれるモデルもある。スマートフォンをどこに置いたか、よく忘れて困る人にはとても役に立つ、ありがたい基本機能だ。
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基本機能【その3】 

腕に着けているだけで健康管理ができる「ヘルスケア機能」

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さらに、運動好きの人や健康管理に気を遣っている人が見逃せないものに、ヘルスケア(健康管理)機能がある。ハイブリット型でもタッチスクリーン型でも、スマートウォッチのほとんどのモデルには、一日の活動量やその強度、一日の睡眠時間やその質を自動的に計測する活動量計、睡眠量計が内蔵されている。
 
また、タッチスクリーン型の多くは、エクササイズやスポーツごとに最適なモードでより正確に運動量を計算してくれたり、心拍数を自動的に計測・記録してくれたりする。こうした機能を使ってみると、「今日はどのくらい歩いたのか・どのくらい寝たのか」が数字になって表示されるので、日常的に運動している人はもちろん、そうでない人でも、自分の身体の状態、健康への関心が高まるというもの。
 
さらに、スマートフォンにインストールする専用アプリに日ごとの運動量の目標を設定しておくと、その達成度を表示して「もっと運動しなさい」と教えてくれたり、「目標を達成しました!」と褒めてくれる機能が付いているので、運動する意欲も湧いてくるはずだ。
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基本機能【その4】 

スマートフォンを簡単に操作できる「リモコン機能」

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そしてもうひとつ、使ってみると意外に便利なのが、スマートウォッチからスマートフォンの機能やアプリを操作できる機能。つまり「スマートウォッチがスマートフォンのリモコンになる」のだ。
 
操作内容は、ハイブリッド型スマートウォッチの場合は、スマートフォンの音楽プレーヤー機能やカメラ機能に限られている。でもタッチスクリーン型では、より多様な使い方ができる。中でもスマートウォッチと連動したアプリは、スマートフォンでインストールすると、その操作がウォッチからできるものが多い。たとえば、スマートフォンでラジオが聴けるアプリ「radiko(ラジコ)」も、スマートウォッチからラジオ局の選択や音量の調節ができる。

基本機能【その5】 

海外の時間もスムーズにわかる「ワールドタイム機能&アラーム機能」

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スマートウォッチには、海外旅行や出張に便利なものもある。その筆頭が、今いる場所の時間(ローカルタイム)に加えて、世界主要都市の現在時刻が分かるワールドタイム機能。また、設定した時間になったことを教えてくれるアラーム(目覚まし)機能もありがたい。

タッチスクリーン型・ハイブリット型を問わず、スマートウォッチはみなこの機能を標準で備えている。どちらもスマートフォンの専用ソフトで表示する都市を設定できる。ハイブリッド型の場合はケース横のボタンを押すことで、時分針が設定した都市の時刻に切り替わる。
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「音声アシスタント機能」が、あなたの生活を変える!?

ここまでは「ハイブリッド型」「タッチスクリーン型」どちらでも使える便利機能を紹介してきたが、もっといろいろと活用したい人には「タッチスクリーン型」がオススメだ。スマートフォンよりずっとサイズは小さいが、ディスプレイで文字や画像を観ることができ、さらにアプリの追加によってさまざまな機能を楽しむことができるからだ。
 
そして、タッチスクリーン型を手に入れたら、ぜひ使っていただきたいのが「音声アシスタント機能」。活用のキーになるとても大切で便利な機能だ。Googleが提供するAndroid(アンドロイド)OSを使ったAndroidスマートフォンでは「Googleアシスタント」を、iOSを搭載するアップルのiPhoneでは「Siri(シリ)」を使うことができる。
 
こうした音声アシスタント機能を活用するには、スマートフォンのOSと揃えることがポイントとなる。
Androidスマートフォンを使っているなら、Googleが開発したスマートウォッチ用OS「Wear OS by Google」を搭載したものを。アップルのiPhoneなら、iOSに対応したWatch OSを搭載する「アップル ウォッチ」などを選ぶのがいいだろう。この機能を活用すると、スマートフォンでできることが、スマートウォッチでもほとんど行うことができる。

検索もナビも、文字入力はもはや不要

たとえば、スマートフォンでいちばん便利で役に立つ機能といえば、ネット上にある「知りたい情報」を検索で調べられる「ネット検索機能」だろう。その機能も、OSの「音声アシスタント機能」が使えるタッチスクリーン型なら、腕に着けたスマートウォッチに音声入力するだけで使うことができる。
 
そして目的地までのナビゲーションや、その場所に電話を掛けることも音声アシスタント機能を使えば簡単に行える。これも、音声アシスタント機能が使えるタッチスクリーン型のスマートウォッチならではだ。
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時計のフェイスを自分好みにカスタマイズ!

また、タッチスクリーン型のスマートウォッチで楽しい機能のひとつが、スマートフォンと同様に、画面を自由にカスタマイズできること。好きな写真を壁紙にするだけでなく、画面全体をスライドショーにしてアルバムの写真を表示したり、好きな場所に操作ボタンを設けたりも可能だ。スマートウォッチの機種によってできるカスタマイズが変わるが、基本的にユーザーが好きなように設定ができる。

スマートウィッチで、財布が不要になる!?

さらにタッチスクリーン型のスマートウォッチでこれから注目したい「使える」機能が「電子決済機能」。つまりスマートウォッチがSuica(スイカ)などの電子マネーなどの役割をしてくれる機能だ。
 
これはスマートフォンで既に使っている人も多いだろう。この機能がスマートフォンを取り出さなくても、腕に着けたスマートフォンだけでできるのだ。まだいろいろと制約があるが、アプリのアップデートでこれからさらに使いやすくなることが期待できる機能だ。

このように、スマートウォッチの機能性は本当に幅広い。確実にユーザーの生活を便利にしてくれるアイテムと言えるだろう。各メーカーからさまざまなモデルが登場しているので、自分の使いたい機能を搭載したものを選び取っていただきたい。

大人にオススメしたいスマートウォッチ厳選の6本はこちらをチェック。

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