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2021.03.06

三つ星シェフ・小林 圭を虜にする腕時計は、あの名門ブランドだった

パリで自身のレストラン「Restaurant KEI(レストラン・ケイ)」を大成功させ、2020年にはフランス版ミシュランガイドでアジア人シェフとして初の三つ星を獲得した小林 圭さん。実は彼は、昔から「オーデマ ピゲ」の熱烈なファンなのでした。稀代の天才シェフを魅了するそのワケは? 彼の作る芸術的な料理との関係は?

CREDIT :

写真/大森 直(TABLEROCK) 文/吉田 巌(十万馬力)

「革新がいつしかクラシックに。僕もそんな料理を作りたい」

小林 圭シェフ オーデマ ピゲ
パリの「Restaurant KEI(レストラン・ケイ)」のオーナーシェフであり、2020年にフランス版ミシュランガイドでアジア人シェフとして初の三つ星を獲得した小林 圭さんは、実は腕時計にも一家言を持つ人物。中でも特に、小林さんを魅了するのは「オーデマ ピゲ」だそう。

小林さんが「オーデマ ピゲ」の存在を知ったのは、日本を離れてパリで修行を始めた2003年の頃。10代の頃から機械式時計に興味があったそうですが、現地で知り合った時計好きから世の中には“世界三大時計”と称される別格級のブランドが3つあると教えられ、その一角である「オーデマ ピゲ」、その中でも特にロイヤル オークに俄然強く惹かれるようになったとか。

そして遂に手に入れた最初の「オーデマ ピゲ」が、ロイヤル オーク “ジャンボ” エクストラ シン。1972年に誕生した初代ロイヤル オークの復刻版として2012年にリリースされたものです。

「八角形のベゼルデザインやサイジングもさることながら、超高級ブランドがあえてステンレス素材でスポーツウォッチを作ること自体、当時は極めて革新的なことだったはずです。その革新が何十年も経てラグスポ時計のクラシックになっている。それがすごくいいなと思ったんです。僕も料理の世界で革新を続けながら、いつかクラシックといわれる域の料理を作りたいなと決意を新たにしたことを覚えていますね」
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「ダブルテンプが、自分を支えてくれる存在のありがたさに気づかせた」

また、お気に入りモデルのうちの1本が、両面がオープンワーク仕様のロイヤル オーク ダブル バランスホイール オープンワーク。時計の心臓であるテンプを2つ装備し、それを同軸上に2層に重ねるという、非常に斬新なメカニズムを備えたモデルです。
「2つのテンプが表と裏で共鳴しながら、精度を高めているというところが気に入りました。これ、ちょっと料理の仕事にも通じるものがあると思うんです。僕らの仕事も一人でやるより、自分を支えてくれる右腕のような存在がいると、さらに素晴らしいものができる。この時計を付けるようになってから、スタッフは大切に育てなければならないと考えるようにもなりましたね」

もちろん、デザインもお気に入りのポイントと語ります。

「芸術作品のような趣きがありますよね。このモデルはケースとブレスがブラックだから、少しモードなテイストがあるのもいい。僕の好きなファッションともとてもよくなじみます。素材がセラミックだから着用感が軽く、傷がつかないのも魅力。

時計の傷はその人の人生の思い出だ、みたいな考え方もありますが、そういう凝り固まった概念からポンと超越してしまっている。そもそも、繊細な料理を作っているシェフが傷だらけの時計をしていたらイヤじゃないですか(笑)? 少なくとも僕は、美しい時計をしながら美しい料理を作りたいと考えています」
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「この時計は1分、1秒を大切に過ごせと訴えかけてきます」

そしてもう1本のお気に入りが、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ。小林さんは2020年発売のピンクゴールドケース×ブルーグラデーションダイアルのタイプを選んでいます。
▲ 「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」自動巻き、18KPGケース(41mm)、アリゲーターストラップ。475万円/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
▲ 「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ」自動巻き、18KPGケース(41mm)、アリゲーターストラップ。475万円/オーデマ ピゲ(オーデマ ピゲ ジャパン)
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲは、2019年に26年ぶりに発表された、まったく新しいコレクション。ともに歴史を刻み、この時計がロイヤル オークのようなクラシックにまで到達するところを見ていきたいなと考えて、購入しました。

もっとも最初に写真を見た時は、随分と変わったデザインだなと思ったんです。丸型ながらミドルケースは八角形で、風防も複雑にカーブしている。でも実物を見たら一発でしびれた。特にこのブルー文字盤は素敵ですね。とても色気を感じます」

さらに小林さんは、CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲという名称にも魅力を感じたとか。

「新しい1日が始まる直前の11時59分という意味ですよね。とても素晴らしく、コンセプチュアルなネーミングだと思います。1日が切り替わる1分は、特別なものとして意識されやすい。けど、そもそも1分の重みはいつでも変わらない。常に1分1秒を大切に過ごすことで前へ前へと進めるんだ、と訴えかけられているように僕は感じる。そこもすごくカッコイイなと」
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「良い時計と料理は、人生の薬みたいなものです」

小林 圭シェフ オーデマ ピゲ
ところで「オーデマ ピゲ」の時計に、小林さんの料理と共通するところはあるのでしょうか?

「難しい質問ですが、高級時計も私たちの作るフランス料理も、生きていくうえで必要かと言えば必ずしもそうではない。時間なんてスマホでもわかるし、お腹を満たすためだけなら他にもっと手軽な料理がある。でもなぜ存在するのかというと、心を満たすから。“人生の薬”といいますか、ちょっとアートに近い存在なのかもしれないな、とも思います」
「Maison KEI」というフレンチレストラン
▲ 目の前に富士山を望みながら食事を楽しめる「Maison KEI」
そんな小林さんは食と空間で感動を与える新たな試みとして、和菓子屋の「とらや」とともに2021年1月、静岡県・御殿場に「Maison KEI(メゾン ケイ)」というフレンチレストランをオープンさせました。

「地域活性化のため、そして何よりお客様に最高のロケーションの下で素晴らしい体験をしてもらいたくて、このお店をオープンしました。御殿場の魅力は、富士の湧水が70年かけて流れていて、近くに畑も海もあるところ。新鮮な食材を使えるのは、料理を提供すうえで最高の環境です。銀座の一等地ではできない料理をぜひ体験してもらいたいです」

ちなみに「Maison KEI」は、とらやのアンコを使った料理を食べられる世界唯一のレストランでもあるそう!

「とらやさんって、500年もの歴史を持つんですよ、知ってました? そして『オーデマ ピゲ』も145年という時計界きっての長い歴史を備えている。どちらも基本を持ちながら、時代に合わせた提案もしているから、そういう本当の老舗ってすごいなぁと思う。歴史にあぐらをかいているだけではないから、今に続いているんですよね。

僕はパリでお店を開いてまだ10年そこそこですが、ここに至るまで数え切れないほど苦労がありました。だからこそ長い歴史を備えたブランドには素直に頭が下がりますし、ボクも一歩一歩歴史を作っていきたいなと思います」
小林 圭シェフ オーデマ ピゲ

● 小林 圭(こばやし・けい)

1977年、長野県生まれ。長野や東京のレストランで修業後、99年に渡仏。南仏やアルザス地方の星付きレストランで地方料理を中心に学んだ。 2003年より、アラン・デュカス氏のレストラン「アラン・デュカス・オ・プラザ・アテネ」で7年間働き、約5年間、スーシェフを務めた。11年、パリに「レストラン ケイ」をオープン、12年には、ミシュラン一ツ星を獲得した。

※掲載商品はすべて税抜き価格で

■ お問い合わせ

オーデマ ピゲ ジャパン 03-6830-0000

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