魅力的なカラーを続々打ち出す「ノルケイン」のこだわりと魅力

事業を興したカッファー家は、三世代にわたり時計製造に関わってきた家柄。経営陣も地元のスイス育ちが多く、その人脈により築いた時計業界各所への太いパイプが強みのひとつです。
特に昨今は見ているだけで活力の湧くカラフルな外装のモデルをリリースし、一層の注目を集めています。その勢いに乗り、2025年下半期にも日本限定モデルやスペシャルカラーモデルを打ち出し、進撃の速度を上げています。
そこで、イベントために来日した副社長 トビアス・カッファーさんに、日本限定モデルのポイントや、注目モデルを連発できるノルケインの強さをダイレクトに伺いました。
日本人の繊細さを意識した絶妙な限定グレーカラー

トビアス・カッファーさん(以下、トビアス) ありがとうございます! 日本をイメージしたカラーリングであり、特に文字盤の見返しとなるインナーベゼルまで、アンスラサイトグレーにこだわり製作しました。日本ではターコイズのような鮮やかなカラーも人気ですが、落ち着いたルックスを好む人も少なくないので、ブラックよりも繊細な味わいのあるアンスラサイトグレーを用いました。

トビアス スケルトン仕様であってもノルケイン独自の複合構造により、5000Gに耐えるタフさはもちろん、200m防水や41時間パワーリザーブなど、機能は変わらずに引き継いでいます。
── それで総重量がわずか78gなんだから、本当にハイパフォーマンスですね。
試行錯誤から生まれたロイヤルなパープルカラー

トビアス ご存知のとおりパープルのカラーリングは、去年、インディペンデンス スケルトン クロノで登場しています。その時の反響が非常に強く、ノルケイナーの皆さんから「次はワイルドワンで是非見てみたい!」とリクエストをいただき製作に至りました。
── ですが、前作のパープルとは少し印象が違うような……?

その結果、全体としてワイルドワンらしい軽快さがきちんと表現できたと思っています。個人的に特に気に入ったので、“ロイヤルパープル”と名付けてみました。ただし、そう呼んでいるのは社内で僕だけですけど(笑)
▲ 「フリーダム 60 クロノ 40mm “Enjoy Life” スペシャルエディション」自動巻き、SSケース(40mm)✕ブレスレット。100m防水。79万7500円/ノルケイン(ノルケインジャパン)
▲ アイスクリームをイメージしたカラーリングとともに、デイト表示にあらわれるアイスクリームのアイコンも遊びゴコロ満点です。

▲ 「フリーダム 60 クロノ 40mm “Enjoy Life” スペシャルエディション」自動巻き、SSケース(40mm)✕ブレスレット。100m防水。79万7500円/ノルケイン(ノルケインジャパン)

▲ アイスクリームをイメージしたカラーリングとともに、デイト表示にあらわれるアイスクリームのアイコンも遊びゴコロ満点です。
ポップかつ活気があってポジティブなルックスは、そのままノルケインのマインドとも重なります。ただしそれはトレンドにタダ乗りすることを意味しません。ノルケインのコンセプトに則した色使いを構築し、それを貫くことで業界をリードできればと考えています。
完全オリジナルのフライバッククロノグラフ機を積んだ新色オレンジ

── COSC認定済みの自社製ムーブメントで価格が100万円ちょっとというのは、かなり夢があると思います。

長期計画を叶えられるのは、インディペンデンスだからこそ
トビアス 正直、音を上げそうではあります(笑)。ともあれ我々ノルケインはインディペンデンス、独立企業ゆえに頑張れるというバックグランドがあります。投資を受けて運営するグループ企業では、出資者に対し短いタームで結果を示さなければ次がありません。しかし、本格的かつ真に意義のある時計開発は、半年や一年で結果が出るものではないのです。
例えば、このフライバッククロノグラフ機も、ゼロベースから製作しました。AMTというムーブメント会社との共同開発ですが、4年の時間とコストを掛けています。そういったオリジナル開発のクロノグラフ機を積んだモデルは、通常はハイプライスになります。しかしノルケインは長期の投資計画が可能なことに加え、AMTや他の関連会社との“縁”もあることから、総合的にリアルなプライスでリリースできるのです。
トビアス まさに、おっしゃるとおりコミュニティとの密な連携もノルケインはずっと大事にしています。また、カスタマーの声を臨機応変に取り入れられるのも、独立して経営しているからこそ。ノルケインはファンとともに着実に成長してくと決めているのです。
── 聞けば聞くほどいろいろな魅力に溢れるブランドです。最後に2026年のウォッチズ&ワンダーズでの展望などあれば、是非お聞かせ下さい。
トビアス うーん、現在言えることはほとんどないんです(笑)。ただしノルケインの歴史上、最もイノベイティブなコレクションを披露できることは、まず間違いありません!

● トビアス・カッファー
1990年スイス生まれ。ノルケイン副社長。2013年に時計ブランドのルイ・エラールを経て、スイスのジュエリーメーカーであるギベルグでインターナショナルセールスディレクターを務める。2021年に実兄でありノルケインCEOのベン・カッファーから招聘され現職に。同社のセールス部門におけるエグゼクティブとして、世界を回りPR等に奔走。特に日本は特別なマーケットだと評価する。
■ お問い合わせ
ノルケインジャパン 03-6864-3876

















