2025.09.22
知る人ぞ知る国産腕時計ブランド「ミナセ」のスゴ技が光る20周年記念モデル!
腕時計のプロたちが魅了された一本をリコメンドする本企画。今回は、時計ジャーナリストの渋谷ヤスヒトさんが「ミナセ」の『セブンウィンドウズ 雪平ブラックグラデーションダイヤル』を選びました! 日本の“モノづくり”を支える工具メーカーのオリジナルブランドの、記念すべき20周年モデルです。
BY :
- 文/渋谷ヤスヒト
- CREDIT :
編集/岸澤美希(Web LEON)
選者:時計ジャーナリスト 渋谷ヤスヒト
知る人ぞ知るジャパニーズ・ウォッチブランドの、眺めるたびに感動できる一本!


一般的な知名度はないけれど、その道のプロなら必ず知っている。技術や働いている人の技能を高く評価され尊敬を集めている。ミナセはそんなスゴい黒子企業、協和精工が2005年に立ち上げた、そして今年誕生20周年を迎えるジャパニーズ・ウォッチブランドです。
協和精工は、1963年に創業した精密刃工具メーカー。現在、従業員80人の小企業ながら、時計のケース加工には欠かせない段付きドリルなど、1/100ミリ(=10ミクロン)」単位の加工ができる超精密加工用の工具を開発・製造しながら大手ブランドの時計の委託製造も行なってきており、時計メーカーとしても“偉大な黒子”と呼びたい会社。ブランド名はファクトリーのある秋田県湯沢市の皆瀬(みなせ)に由来します。
その中でも特別なのが、風防に加えてケースの全周にサファイアクリスタル製の6つの窓を配して時計内部のメカニズムをドラマティックに楽しめるようにした角型コレクション、セブンウィンドウズです。
「すべてが“奇跡づくし”のアニバーサリーモデル」(渋谷)

手作業のザラツ研磨で超鏡面に磨き上げられた特許の「ケース・イン・ケース」構造のケースや、組木細工に着想を得た「MORE」構造の美しいメタルブレスレット。そして降り積もった雪の微妙な輝きを彷彿させる電鋳加工の「雪平グラデーションダイヤル」。
光と影が織りなすその繊細な美しさは、画像では絶対にわからない奇跡的なもの。そして値付けも「本当にこれで売ってしまうの?」という奇跡的な価格(!)。一本どころか、何本取られたかわからない、驚きの一本です。
▲ ブレスレットのほか、並上木目のパターンを型押したカーフストラップも選択できます。「セブンウィンドウズ 雪平 ブラックグラデーションダイヤル」自動巻き、SSケース、カーフストラップ。世界77本限定。59万9500円/ミナセ(協和精工)
▲ 文字盤の模様は、電鋳という高度な製法を駆使。さらにブラックグラデーションを塗布することで、角度によりパープルにも感じられるような表情豊かな文字盤になりました。
▲ 針には鮮やかなブルーの蓄光塗料を塗布。
▲ ケースバックの"窓"からはムーブメントを鑑賞できます。ローターにも細やかな工夫が施されています。
▲ ブレスレットのほか、並上木目のパターンを型押したカーフストラップも選択できます。「セブンウィンドウズ 雪平 ブラックグラデーションダイヤル」自動巻き、SSケース、カーフストラップ。世界77本限定。59万9500円/ミナセ(協和精工)
▲ 文字盤の模様は、電鋳という高度な製法を駆使。さらにブラックグラデーションを塗布することで、角度によりパープルにも感じられるような表情豊かな文字盤になりました。
▲ 針には鮮やかなブルーの蓄光塗料を塗布。
▲ ケースバックの"窓"からはムーブメントを鑑賞できます。ローターにも細やかな工夫が施されています。


● 渋谷康人(しぶや・やすひと)
ジャーナリスト、ライター、編集者。腕時計をいちばんのメインに、洗濯機や掃除機などの白モノ家電、パソコンやケータイ、デジカメなどの情報家電からクルマ、靴などのファッションアイテム、食品まで幅広く「本当に良いモノ」を探求中。
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協和精工 04-7192-6345