2020.06.29
【拝見! 私物時計】ダイバーズウォッチを超絶スタイリストはどうこなすのか?
シーンを先取りするセンスで、メンズスタイリストの重鎮として活躍する井嶋一雄さん。あらゆるスタイルを吸収してきた達人が到達した時計選びは、まさに“お金じゃなくてセンスです”を地で行くものでした。
- CREDIT :
写真/大森直(TABLEROCK) 取材・文/長谷川 剛(04)
「国産小振りダイバーがハズしの気分にハマります」
![冬も着るという大のリネン好きであるカズさん。E・トーツのダブルジャケットもリネン製。ロンドンのテイラードにパタゴニアのショーツを合わせるところにカズさんの真骨頂がある。そうなると足下はサンダルを選びがちですが、ココもあえてのスエードチャッカ(クロケット&ジョーンズ)で華麗なる裏切りを。まさに大人のヤリ口です。](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/19103549433793/0/kazijima.jpg)
その気分はカズさん自身のスタイルにもリンクしているようで、英国ブランドのE・トーツのジャケットに、パタゴニアのショーツという、スポーツミックススタイルでお出迎え。足元をスエードのチャッカにすることで、大人の上品さを担保しています。
そんなスタイルに合わせる腕時計は、ドレスウォッチではなく、まさかのシチズン「プロマスター」! アクロバティックとも言えるキメ技には、脱帽するしかありません。
![シチズン プロマスターのダイバーズ(エクスカリバー)。地方のアウトレットにて購入したこちらは、国内では珍しい約32㎜径の小振り型。ギュッと凝縮した機能的なツラ構えがポイントです。「このコーディネイトで高級ダイバーズの合わせだと、最早フツーじゃない?」(カズ氏談)](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/19103832357102/0/kazwatch.jpg)
![](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/19104358872273/0/pateck_suit.jpg)
![パテック フィリップの「カラトラバ」(Ref.5119)と、しっかり超名品も押さえているところが大人です。このクルドパリベゼルは廃版モデル。「外周のキラキラが宝飾っぽくて素敵です」(カズ氏談)](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/19104515835059/0/pateck.jpg)
![](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/19104620071323/0/kaz_rolex.jpg)
![ロレックスのデイデイトは70年代のヴィンテージを海外にて購入。「PG(ピンクゴールド)の赤みがキツくないところが気に入っています」(カズ氏談)。今の時代に逆に洒落たアクセントになる軽妙な金無垢モデルです。](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/19104723584902/0/rolex.jpg)
![井嶋一雄(KAZ)](https://assets-www.leon.jp/image/2020/06/18055128572854/0/kazijima.jpg)
■ 井嶋一雄(KAZ)
スタイリスト事務所「バランス」所属。メンズファッションを中心に雑誌や広告、テレビやCMなどでスタイリングを担当。自身のルーツともなる音楽や様々なカルチャーをベースに作りだされるコーディネイトは、大胆かつ繊細。