2024.01.04
モテるゼンマイ・オブ・ザ・イヤー その9
ロマンあふれる「旅する時計」
ようやく日常生活が戻り、久々に旅の楽しさを実感した方も多いでしょう。旅をいっそう楽しむために、空へのロマンやトラベル機構を詰め込んだ時計はいかがですか?
BY :
- 文/柴田 充
- CREDIT :
写真/星 武志(estrellas)、渡辺修身 スタイリング/河又雅俊 文/柴田充 編集/鈴木賢二、津坂泰輔、加藤寛太(すべてLEON)
旅が復活した一年に受賞するのは!?
旅する時計賞
今回はそんな想いを備えたモデルが受賞。どこにいても旅気分が満喫できる。そして、次の旅程を練ることから素敵な旅はすでに始まっているのかもしれませんね。
◆ カルティエ
元祖な浪漫飛行

2019年に登場した現行コレクション初のスケルトンムーブメント。マイクロローターにはサントス氏が1907年に考案した初期航空機を象り、地球上を飛行する冒険の物語を込めます。「サントス デュモン」自動巻き、18KYGケース(43.5×31.4mm)、アリゲーターストラップ。世界限定150本。633万6000円/カルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター)
航空家アルベルト・サントス=デュモンにとっても大空への挑戦は冒険であり、心ときめく旅だったに違いありません。そして「サントス デュモン」は、そんな彼の愛機のレリーフをマイクロローターにあしらいます。時計の輪列と渾然一体化し、クルクルと回る様子を見ているだけで旅への妄想がかき立てられます。
それこそパリのカフェで、テーブルにスケルトン文字盤を影絵のように映して、彼女を楽しませたり。旅の実用機能以上にそんなロマンチシズムに心惹かれます。アームチェアトラベラーの大いなる旅は終わりません。
◆ モリッツ・グロスマン
世界を股にかけるデキてモテるオヤジへ

時分針と各小窓の24時間表示は3時位置のリュウズで調整し、メインの時針は10時位置のリュウズで時差に合わせて1時間ごとに前進後退ができます。文字盤はブルーとサーモンピンクで海と大陸を色分け。「ユニバーサルツァイト」手巻き、SSケース(44.5mm)、アリゲーターストラップ。764万5000円/モリッツ・グロスマン(モリッツ・グロスマン・ジャパン)
「ユニバーサルツァイト」は、文字盤の世界地図上に6都市の時間帯をデジタルで表示します。これを見ていると、自分のいまいる場所と同時に、世界にはパラレルに異なる時間があり、それぞれの生活が営まれている。ちょっと不思議な気分になります。それもひとつの旅体験といえるでしょう。
モテるオヤジならそれぞれの都市で彼女と過ごした思い出に浸るも良し。次の旅の計画にふたりで時計を覗き込めば、その距離もグッと近くなるのです。
※掲載商品はすべて税込み価格です
■ お問い合わせ
カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-1847-00
モリッツ・グロスマン・ジャパン 03-5615-8185














