2021.11.07
“しっぽり”だけが温泉旅じゃないんです。隈 研吾氏の仕掛けを楽しむ「界 別府」
大分の別府に2021年7月8日にオープンした「界 別府」は、建築家の隈 研吾氏がレトロな温泉街のイメージを最新施設の中に取り込んで設計・デザインした本格派テーマパークのような温泉旅館。ときには「しっぽり」とか「お忍び」を忘れて温泉旅を明るく楽しんでみませんか。
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文/小野アムスデン道子

「日本一のおんせん県」大分の別府に2021年7月8日にオープンしたこちらは、建築家の隈 研吾氏がレトロな温泉街のイメージを最新施設の中に取り込んで設計・デザインした本格派テーマパークのような温泉旅館。そのコンセプトは「ドラマティック温泉街」。素晴らしい眺望を生かした特徴的な部屋と、館内に巡らされたさまざまな仕掛けは大人のカップルでも楽しめること請け合いです。
ここは旅館の中なの? 温泉街をそぞろ歩く気分で





別府湾の眺めに目を見張る客室とまったり楽しむ温泉
そして目の前の別府湾の眺めがまるで一枚の絵のように楽しめる「ピクチャーウィンドウ」からは、時間帯ごとに美しく色が変わる"ドラマティック"な空や海を存分に楽しむことができます。
大分名産の数々を味わった後は賑やかな夜を楽しもう
特別会席のメインの台の物は、別府八湯にちなんで牛肉や近海で採れたさば、野菜など8種の具材をかぼすをくぐらせた出汁で食べる「豊後なべ」。かぼすおろしをたっぷりかけて、ぴりっとしたかぼす胡椒を添えれば、具材のうま味がさらに引き立ちます。かぼすは本当に万能のおいしさ調味料!

夜もふけると、広場では「界」が土地の伝統文化に触れる体験を提供するご当地楽「湯治ジャグバンド」が登場。舞台に並ぶのは湯桶!? 法被を着たスタッフが桶から湯を汲んでは流し、時には打楽器のように桶を打ち鳴らし、見事な演奏を聞かせてくれます。賑やかでいろんなお楽しみがつまった夜の温泉街。時間を忘れて楽しめます。
隈氏の仕掛けで、館内にいながら1日を通してドラマティックに移り変わる温泉街への逗留体験を楽しむことができる「界 別府」。訪れて元気になれるこんな宿も時には新鮮な思い出となるのではないでしょうか。
