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2018.08.13

専門家がオススメ! いま、泊まるべき日本のビーチリゾートホテル

沖縄を中心に高い人気を誇る日本のビーチリゾートホテル。定番から進化系まで注目のホテルを「週刊ホテルレストラン」の岩本大輝編集長に伺いました。

CREDIT :

文/古関千恵子

世界の投資家が日本のホテルに注目するなかで、これから日本のビーチリゾートホテルもますます面白くなる、過渡期にあるようです。長年愛され続けている定番から、新しいスタイルを導入した進化系まで、「週刊ホテルレストラン」の岩本大輝編集長に、専門家の目線でおすすめをうかがいました。
——新旧を問わず、岩本さんにとって評価が高いビーチリゾートホテルはどこでしょう?
「 “ビーチリゾート”となると、ホテルのすぐ目の前にビーチがあることを期待しますよね。その点で、代表格は沖縄の宮古島 東急ホテル&リゾーツ。水着でそのまま美しい与那覇前浜へ出られます」(岩本さん、以下同)
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“ビーチリゾートホテル”の憧憬どおりの宮古島 東急ホテル&リゾーツ。
——与那覇前浜といえば、遠浅の海の美しさと白砂の細かさで有名ですよね。砂質の良さはビーチバレーの大会が開かれるほど。

「沖縄本島の恩納村のホテルモントレ沖縄 スパ&リゾートも、タイガービーチのすぐ上に立っている好ロケーション。そして、こちらも恩納村なのですが、1975年開業したホテルムーンビーチも、立地・建築ともに素晴らしいです。時代を超えた美しいデザインは、2017年“日本におけるモダン・ムーブメントの建築208選”に、沖縄のホテルとしては初めて選ばれました」

——ホテルムーンビーチは建築を志している人が見学に訪れるという話を聞いたことがあります。昭和の建物が今も評価されているのはすごいですね。

「もうひとつ、これも沖縄本島になってしまいますが、ザ・ブセナテラスはオンザビーチかつアクティビティが充実している点でおすすめです。船(カタマランヨット)まで所有しているので、ホテル内で海遊びが完結できます」
——新しいスタイルやサービスという点でおすすめのビーチリゾートホテルは?

「“コンドスタイル”という新形態の、カフー リゾート フチャク コンド・ホテル(沖縄本島・恩納村)。カトープレジャーグループのホテルですが、オーナーのいる分譲ホテルであり、オーナーが使わない時に一般に貸し出されます」
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分譲ホテルという新スタイルの、カフー リゾート フチャク コンド・ホテル。
「日本ではこのホテルが成功するまで“分譲”が難しく、僕の知るかぎりでは最近の事例は他に思い浮かびません。そして、とにかく部屋が広い! コンドミニアム棟は広さが最低60平方メートルもあります。“サポートアイテム”というアメニティも蔦屋家電と組み、ダイソン掃除機や目元エステ、ノンフライヤーなど、最新家電を使えます(ほとんどが無料)」
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カフー リゾート フチャク コンド・ホテルのサポートアイテムにはホームスタープラネタリウムも。
——沖縄以外の進化系はありますか?

「奄美大島のザ シーンはDr.ストレッチが母体。Dr.ストレッチからスタッフが来ているので、ヨガやマッサージ、ストレッチも本格的。“ウェルカム肩もみ”にはびっくりしました。普段はジムなどで働いている専門性の高いスタッフがホテルにいるというのも、新しい方向性ではないでしょうか」

——ここ数年、リニューアルオープンやリブランドが続いていますよね? 気になるところを上げるとすると?

「福岡の海の中道にあるザ・ルイガンズ. スパ & リゾート。神戸のオリエンタルホテルなどで知られるPlan・Do・Seeは、手掛けるレストランもホテルも、センスがいいんです。もともとはUR(独立行政法人都市再生機構)が管理・運営をしていた施設だったのですが、Plan・Do・Seeが運営を開始してからは改装を重ねながら徐々にお洒落で素敵なホテルに変わってきています。緑の中でくつろいでもいいし、ビーチもあるし、ぼ~っと過ごせます。南紀白浜にあるインフィニート ホテル&スパ 南紀白浜も2017年4月にリブランド。素敵な雰囲気のホテルに生まれ変わりました」
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国内外でホテルやレストランを展開するPlan・Do・Seeが手掛けるザ・ルイガンズ . スパ & リゾート。
——新しくオープンまたはオープン予定で気になるビーチリゾートホテルは?

「2018年8月にオープンするハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄。2019年にはハワイでおなじみのハレクラニもやってきます。瀬底島で開発が進んでいたものの、リーマンショック以降ストップしていたヒルトン沖縄瀬底リゾート(仮称)ヒルトン・グランド・バケーションズが2020年オープンに向けて動き始めました。3つとも沖縄本島ですね」
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この夏オープンのハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄。スケール感のある施設群。
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ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄のビーチハウス ワンベッドルーム。まさにピクチャーウィンドウ。
——新築、そして外資系が多いですね。

「今やホテル開発は不動産ビジネスのひとつになっています。少し前までは、日本のホテルマーケットは良いとは言えず、わざわざ大きなコスト(時間とお金)をかけてまで新築のホテルを作ろうと考える人は少なく、既存のホテルを買収してリノベーションをするといったケースがほとんどでした。ところが、今、日本に海外から多くの人々がやってきていて、ホテルマーケットは好調です。その結果、ホテルの売買価格が跳ね上がっているのと、将来のマーケットに対する期待値も高いことから、新規開発の案件も増えているのです。特に沖縄は世界中の投資家が興味をもっているので、これからどんどん出てくると思いますよ。今後は沖縄の離島にも進出していくでしょうね」
——岩本さん的におすすめのビーチリゾートホテルの過ごし方は?

「諸説あるようですが、“リゾート”の語源は“re-sort”。日頃、仕事で忙しくしていても、自分を整理しなおす場所がリゾートホテル。1、2泊しかできないとしても、ビーチでのんびりしたいですよね。たとえば、伊豆諸島の八丈島なら、東京から飛行機で約50分の場所に、温泉も山も海もコンパクトに詰まっています。八丈島にあるホテル リード・アズーロは米国人の別荘を改装したヴィラで、わずか29室。カーテンを開けると、空と海しか見えない。このパノラマビューは、なかなかないです」
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“八丈ブルー”とも呼ばれる深い青をたたえた海が広がるホテル リード・アズーロのロビー。
【ホテル一覧】
宮古島 東急ホテル&リゾーツ
https://www.tokyuhotels.co.jp/miyakojima-h/

ホテルモントレ沖縄 スパ&リゾート
https://www.hotelmonterey.co.jp/okinawa/

ホテルムーンビーチ
http://www.moonbeach.co.jp/

ザ・ブセナテラス
https://www.terrace.co.jp/busena/

カフー リゾート フチャク コンド・ホテル
https://www.kafuu-okinawa.jp/

ザ シーン ~アマミ スパ アンド リゾート~
https://hotelthescene.com/

ザ・ルイガンズ. スパ & リゾート
https://www.luigans.com/

インフィニート ホテル&スパ 南紀白浜
https://hotel-infinito.co.jp/index.php

ハイアット リージェンシー 瀬良垣アイランド 沖縄
https://seragakiokinawa.regency.hyatt.com/ja/hotel/home.html

ホテル リード・アズーロ
http://www.lidoazzurro.jp/

●岩本大輝

1966年創刊のホテル・レストラン業界の専門誌「週刊ホテルレストラン」編集長。緻密な取材と幅広いネットワーク、そして鋭い分析力を武器に、ホテル・レストランシーンの今を伝える。防衛大学校を卒業後、バーテンダーを経た、ユニークな経歴の持ち主。
◆週刊ホテルレストラン
http://hoteresonline.com/

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