2016.10.03

絶景で味わうのは 最高に贅沢な"飲む宝石"

世界遺産としても知られるドウロ渓谷で育まれるポートワインを求めて一路ポルトガルへ向かったジローラモ。"飲む宝石"とも称されるポートワインは長い時を経て熟成された、まさに贅を極めた美酒。さて、お味のほどはいかに?

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太陽の光で照らされた紅葉が一段と煌めきます
収穫を終えたブドウ畑は紅葉の季節を迎え色とりどりの世界へ。ホテルを囲むようにブドウ畑の渓谷が郷愁を帯びた雰囲気に染まって行きます。
ポルトからクルマで約1時間30分、紅葉の始まった美しいドウロ渓谷がポートワインの故郷です。14世紀中頃から生産されるようになったポートワインは最低3年間熟成されたものだけを、そう呼ぶことができる逸品。糖度が高く、食前酒や食後酒として知られています。

長い年月をかけた熟成によって得られるその輝きから“飲む宝石”との異名をもつわけですが、そんな宝石にジローラモも以前から魅了されていたそう。

「ポートワインは好きだね、食前と食後に飲んでいるよ。ルビー色をした赤は、本当に美しいね」との弁。ポルトガル料理も大好きで、ポートワインとのコラボレーションを待ちわびていたよう。
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ワインと縁の切れない土地柄に納得、なワイン一色の旅
■上:ブドウ畑とドウロ川が見渡せるホテルのテラスは気持ちいいのなんの。日中はポカポカと暖かいため、テラスで一杯が最高ですね。 ■左下:段々畑がドウロ渓谷にあるブドウ畑の特徴。見渡す限りののどかな風景にジローラモも一服。 ■右下:コチラが“飲む宝石”と評されるポートワインの赤。赤は食後のデザートワインとして楽しむのがオススメです。う〜ん、美しい色!
個人で経営する小さなワイナリーが何百と点在するこの地域は実にのどかで段々畑が特徴の渓谷は朝晩の寒暖差が激しく、ワイン作りにピッタリの場所です。

紅葉の始まったブドウ畑に囲まれたリゾートで過ごす休日は、その景観、野鳥の声、ゆったりとした時間の流れが実にラグジュアリー。ポートワインと美食が揃えば最高に魅力的なわけですね。世界遺産に囲まれた美しい風景や旧石器時代の岩壁画など、必見ポイントが多いのもこの地域の特徴です。

食前酒や食後酒にポートワインを取り入れることがそこまで浸透していない日本において、ドウロはツウを気取れるオススメのデスティネーションですよ。

Douro Valley[ドウロ渓谷]

ポルトガル第二の都市、ポルトからクルマで約1時間30分でドウロ渓谷に到着。美しい流れのドウロ川一帯はポートワインの法定区域となっています。

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まるでお城!な「シックスセンシズ ドウロバレー」で過ごす極上ステイ

歴史が偲ばれる旧家で自然を楽しむリゾートです

文字通り渓谷のなかに佇む「シックスセンシズ ドウロバレー」は周囲をブドウ畑に囲まれた美しい景色を体感できるリゾートです。耳を澄ませば鳥の声と川のせせらぎ。ワイン片手にのんびり過ごすのがなんともラグジュアリー。

見渡す限りブドウ畑なポルトガルの原風景
見渡す限りブドウ畑なポルトガルの原風景
渓谷まるごとリゾートになった贅沢さ。メインロッジのまわりにヴィラが点在し、まるで小さな集落のよう。ゆったりとした時間が流れます。
ヨーロッパ初となるシックスセンシズとしてドウロ渓谷に今年9月にオープンしたのがコチラのホテル。世界遺産にも認定された渓谷にブドウ畑、ドウロ川が一望できる最高の立地です。

レンガ色の屋根に白をあしらったポルトガルらしい建物は19世紀の元ワイン商の旧家をリノベーションした歴史を感じさせるもの。

アジアのビーチリゾートやモルディブにあるシックスセンシズとは異なった歴史ある建物を利用したホテルはリピーターにもリコメンドな新しい一軒と言えましょう。

41室のベッドルームに9室のスイートルーム、7つのヴィラを擁したプライベートな空間です。ヴィラはキッチンとランドリーが完備されているので、長期滞在や複数カップルでの利用、家族連れにももってこい。ヨーロッパのアパートにいるような居心地の良さを感じます。

ブドウ畑に囲まれた立地はポートワインを楽しむのに十分すぎる環境で、ワインにまつわるアクティビティも充実しています。

ジローラモもさっそくワインテイスティングのレクチャーに参加。ポートワインのほかにドウロ渓谷で生産されたワインが楽しめるのもうれしいトコロ。ポートワインを片手に、何もしない、が究極の贅沢でもあるリゾートです

ワイン テイスティング

ホテルのアクティビティとして毎夜開催されるのがワインテイスティングです。地元のワインメーカーが2週間に一度のペースで異なったワインを提供します。

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ポートワインを知る旅へようこそ
■上:深紅の美しさにテイスティング中、思わずうっとり。なんとも美しいルビー色です。 ■左下:ワイン好きが参加するテイスティングではいろいろな意見の交換も。ポートワインに詳しくなくてもまずは参加を。 ■右下:ワインのベンディングマシーンがあるのもユニークです。気になったものはボタンを押してグラスで味わってみて。

ダイニング

日本人の舌に合うと言われるポルトガル料理がホテルでも十分に味わえるダイニング。ローカルワインとローカルフードはここでしか味わえない贅沢です!

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ポルトガル料理を楽しめるラインナップ
■左:ワインセラーにでも迷い込んだような重厚な扉の奥にはスタイリッシュなダイニングルームがお出迎え。 ■右上:モダンなのにどこか落ち着いたインテリア。 ■右下:週末はシェフが目の前でポルトガル料理を提供するアクティビティも実施しています。

ルーム

通常の部屋とヴィラタイプ、用途に合わせてチョイスすれば、何度来ても違った雰囲気を体験できます。今回ジローラモはヴィラにステイ。

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歴史ある建物とモダンなインテリアが絶妙です
■上:コートヤードスイートでの一枚。ゆったりとしたリビングスペースからは一面のブドウ畑が望めます。 ■左:元ワイン商の旧家は広々とした造り。 ■右上:モダンで落ち着いた空間。 ■右下:ジローラモが滞在したヴィラはまるでアパートのよう。キッチンも完備ゆえ、長期滞在にも適しています。
Six Senses Douro Valley

Six Senses Douro Valley

Six Senses Douro Valley

都会の喧噪を忘れ自然と触れ合いたくなる宿

なんとものどかなドウロ渓谷のなかに佇むホテルゆえ、ここへ来ると身も心も開放されてリラックス。普段多忙なジローラモもオーガニックガーデンに出向いて野菜をチェック。ドウロ川沿いをランニングしたり散歩したり、自由気ままです。

住所/Quinta Vale de Abrão, 5100-758 Samodães,Lamego,Portugal
http://jp.sixsenses.com/resorts/douro-valley/destination

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ホテルを飛び出しドウロ渓谷を満喫

ポートワインのルーツをたどりに、いざ!

ポートワインの故郷ですもの、何百とあるワイナリーを訪問しない手はありません。ホテルから足を伸ばしてドウロ渓谷を楽しめば、ポートワインへの造詣も深まるはず。

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ワイナリーで味わう郷土料理とワインが美味!
■左:年期の入ったセラーの樽は熟成したポートワインならでは。 ■右:セラーの中からなかなか出てくることのなかったジローラモ。お気に入りの一本を必死に探しているよう。
ドウロ渓谷を訪れたとなれば、寝ても覚めてもポートワインにどっぷり浸かりたいところ。

ホテル周辺には世界最古のワイナリーや収穫期にはブドウの刈り取りや醸造を学べるワイナリーなど、ポートワインのルーツをたどる体験が盛りだくさんに用意されています。

ジローラモはさっそく日本でもワインが購入可能な地元のワイナリーを訪問。ワイナリーの中を見学し、その後は郷土料理とワインをペアリングで満喫しました。

「ポルトガル料理は大好き、ポートワインとの相性も抜群だね」と食事とワインを楽しみながら終始リラックスしたご様子。収穫期には昔ながらのブドウの足踏み粉砕体験もできるとあって、9月に訪れる際はぜひともトライしたい。
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■上:「ニーポート」のワインと郷土料理をペアリング。糖度の高いポートワインだけでなく、ドライなテイストも「美味しいね」とジローラモ。 ■左下:優しい味わいの郷土料理は日本人の舌に合うそう。 ■右下:干しダラのフリットには白のポートで。食事はここからスタートです。
Niepoort [ニーポート]

Niepoort [ニーポート]

Niepoort [ニーポート]

食後はテラスで一杯が◎
山間にあるワイナリーは美しい景色もウリ。食事のあとはエスプレッソもいいですが、赤のポートワインをテラスで飲むのが最高に気持ちいいんです。

ワイナリー訪問のほか、急斜面のブドウ畑の間を縫うようにして進むドウロ川クルーズも人気のひとつ。高低差のある地形に燦々と太陽を浴びたブドウを眺めてシガーを燻らせのんびりクルーズを楽しみました。

どこへ行ってもワインとは切り離せない土地だからこそ、とことんポートワインを楽しむが吉ですね。
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ノスタルジックなルーフトップは早いもの勝ち!
 ■左:ドウロ川クルーズの日は最高のお天気!本当に、見渡す限りブドウ畑が広がります。 ■右上:のんびりクルーズはシガーを燻らせ、ゆったりとした時間の流れを楽しむのが大人というもの。 ■右下:クルーズは約1〜2時間。 問/シックスセンシズ ドウロバレー ☎+351-254-660-600
写真/豊田リョウ 取材・文/菅 礼子(本誌)
※本特集は2016年1月号で掲載した企画の抜粋です。

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