2016.08.01

たまにはゆるりと 沖縄離島ホッピング

CREDIT :

写真/中田陽子(マエティコ) 取材・文/菅 礼子(本誌)

2015年10月号より抜粋
沖縄移住計画もあったほど!?

この島を愛して止まないジローラモが今回訪れたのはマングローブが生い茂る西表島と日本最西端の与那国島。数ある沖縄の離島もそれぞれがもつ文化、目の前に広がる景観がまったく異なるのだから面白い。本土にはない離島ならではの魅力をご紹介いたします。
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マングローブの中をカヤックでの〜んびり/鬱蒼としたマングローブに囲まれた西表島を象徴する一枚。穏やかな流れに身をまかせるカヤックで身も心もリフレッシュ。
「実は以前、沖縄に住もうと思っていたんだよ。離島は本島と違った魅力があるから好きなんだよね」とジローラモ。離島に行きたいとのリクエストも本人からのアイデアでした。

じゃあ離島をホッピングしちゃいましょう、というのが今回の企画。国内とはいえ、東京・大阪などからの直行便はなし。石垣島から与那国島へは飛行機か船で、西表島へは船で行くゆえ、「やっと来れた」という秘境に来たような達成感も人気です。

亜熱帯気候の西表島は広大なジャングルと透き通った海が魅力の島。お椀のような小島の間を縫うようにして進むボートからは海と山の両方が満喫できます。

海のアクティビティはもちろんプライベートなビーチでのんびりするもよし、さらにジャングルクルーズやトレッキングまで楽しめる懐の深さ。海外のビーチリゾートとはひと味違ったエキゾチックな雰囲気もこの島ならではと言えましょう。

「山と海がこんなに近いなんて……。この景色のなかにいると本当に落ち着く」と終始リラックスなジローラモ。それぞれの魅力を求めて離島ホッピングは続くのでした。
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旅慣れオヤジさんには隠れ家さながらのビーチがオススメ

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ボートでしか行くことのできない「イダの浜」はプライベート感たっぷり。小島の間を抜けると突如現れる隠れ家のようなビーチなんです。
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■上:一刻も早く海に飛び込みたがっていたジローラモは泳ぐ泳ぐ!■左下:「イダの浜」は透明度が高く透き通った海が魅力。■右下:色とりどりの魚に思わずうっとり。
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■左上:西表島のシーサーはファニーフェイス。■右上:マングローブのなかをボートで散策。山と海に囲まれ、これが気持ちいいのなんの。■下:マングローブを抜けると「水落の滝」に到着。
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離島に来たら都会の喧噪と時間を忘れてリラックス

海と山に囲まれれば"なんくるないさ〜"

沖縄の時間の流れはとてもゆっくり。離島ではさらにゆっくりとした時間が流れています。沖縄の方言「なんくるないさ〜(なんとかなるさ)」からも分かるよう、予定を立てずともなんとかなる、それが贅沢な旅の証です。
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漂流寸前!?満天の星空にかんぱ〜い/西表島の星野リゾート リゾナーレ西表島「秘境イカダクルーズ〜人生初漂流〜」に挑戦。ロマンティックなマジックアワーが終わると徐々に満天の星空が……。デートにオススメです。
西表島と与那国島、沖縄の離島とは言え、まったく異なる表情を見せるふたつの島をホッピング。島がもつ独自の自然を体感できるのが離島巡りの醍醐味です。

日本のジャングル、西表島はビーチとジャングル探険の両方楽しむのが吉。ビーチ好きのジローラモも雄大な自然を前に早朝からジャングルトレッキングを慣行。

ホテルを一歩出れば自然が目の前!ゆえ、その日の気分でチョイスもOK。マングローブカヤックも楽しんだら、夕暮れ時の秘境イカダクルーズ〜人生初漂流〜へ。夕日が沈むと徐々に満天の星空が現れ、大自然の静けさを肌で堪能。
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五感を研ぎ澄ませて大自然の静けさを味わう/小さな島が点在する西表島ならではの景色を静寂のなかで味わえる秘境イカダクルーズ〜人生初漂流〜。ディナーのあとに泡を片手に今まで体験したことのない“二軒目”にニキータを連れ出して。美しい景色に言葉もなくなります。
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アクティビティはもちろん、ホテルでも十分に楽しめます/■右:エキゾチックな雰囲気の客室は自然と心も落ち着きます。■左上:全室に完備されたデイベッドは読書や昼寝に最適な空間。■左下:西表島最大の140室の客室を完備。ホテルの目の前は海!マングローブのオイルを使った「西表スパ」も人気です。

星野リゾート リゾナーレ西表島

住所/沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
050-3786-0055

西表島

西表島は石垣島から定期船で約45分で到着。日本の最西端にあたる与那国島は石垣島から週2便のフェリーで約4時間。飛行機では石垣島から約30分の近さ。
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西表島ではメリハリ上手に過ごしたジローラモは一路与那国島へ。沖縄本島よりも台湾に近い日本最西端で国境の島が与那国島。

過去にもこの島を訪れたことのあるジローラモは「10年ぶりに来たけれど、なんだか実家にいるような居心地の良さを感じるよ」との言葉どおり、島全体の温かいおもてなしが印象的。

温暖な気候も手伝って、のんびりと、心温まる空気が島全体を包みます。動物好きのジローラモは与那国の在来品種「ヨナグニウマ」とたわむれようと岬にクルマを飛ばしました。そこで見られる景色は西表島とはまた別世界なのでした。

どこか懐かしい原風景がこの島の魅力です

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海を望む岬に無数のヨナグニウマが悠々と草を食べる。そんなのどかな風景が見られるのが与那国島。思わずジローラモもセルフィしていました。
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断崖絶壁から台湾を望めるワイルドな島■左:島の西側からは晴れた日には台湾が望めるほどの距離。島は東西に細長く、ラグビーボールのような形。■右上:小柄なヨナグニウマは粗食に耐えて力強いことから、昔から資材の運搬などにも用いられたと言います。■右下:海を眼下に開放的な気分で「イェ〜イ!」のジローラモ。

与那国島

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与那国の"ありのまま"を体で感じて

非日常を楽しんでワイルドな自然を丸かじり

断崖絶壁から見下ろす雄大な海や起伏の激しい地形、山肌から見える珊瑚礁など……
手つかずの自然をいたる所で感じられるのが与那国島の魅力。自然をカラダ全体で感じられる、男勝りの島でした。
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大海原に出て自然と対話するこれぞ海の男/カジキ釣りに挑戦しようも、この日はうねりが強く断念。無理はせず、自然と対話をしながら楽しむのが与那国流だとか。それでもこの島でしか見れない雄大な自然を船から堪能したのでした。
西表島とは打って変わって与那国島は男性的な、ワイルドな自然を満喫できる島としての人気が高いんです。島の南側には無数の断崖絶壁があり、そこから見渡すディープブルーの海からは自然のたくましさが感じられます。「沖縄に来たらビーチだけでなく、自然をカラダで感じられるっていうのもいいね」とジローラモ。

200m級の山からは太古に隆起した珊瑚礁が層になったような山肌が露になり、迫力のある景色が次から次へと目に飛び込んできます。ダイビングのスポットとしても人気が高く、冬はハンマーヘッド(シュモクザメ)が見られるため、多くのダイバーも訪れます。

今回ジローラモはヨナグニウマとの「うみうま遊び」に挑戦。夏の間は馬に乗って海のなかを歩いたり、しっぽに掴まって泳いだりと落馬の心配もないので安心。乗馬好きのジローラモはさすが、浜辺を走ったり海のなかを散歩したりと馬をあやしながら楽しんでいました。
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夏は馬と一緒に海へGO!/ホーストレッキングはもちろんのこと、夏期大オススメなのが馬と一緒に海に入る「うみうま遊び」。乗馬好きのジローラモは華麗にお馬ちゃんとお散歩を楽しんでいたのでした。

ヨナグニウマふれあい広場

住所/沖縄県八重山郡与那国町与那国4022
098-948-3157
www.yonaguniuma.com

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飾らず気取らずのんびりと過ごせます

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島の公園での〜んびり。与那国島の良さは観光地化されすぎていないところ。
旅の最後の晩餐は与那国でも親しまれているブタの丸焼きを囲んで。

じっくりとスモークした子豚は塩をふっただけのシンプルな食べ方。「この島はすべてがありのままですね!」と旅慣れオヤジさんをも魅了する、ワイルドな沖縄がここにあり。
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■左上:第三紀堆積岩からなる地層が露になった山がいたる所に。■右上:凹凸の激しい山道をワイルドに疾走!■左下:おきまりソーキソバで腹ごしらえです。■右下:「ちょっとかわいそうだね。美味しくいただきますよ」とジローラモ。素材の味を活かした素朴な料理も与那国らしい。
Hotel Irifune Annex Bamboo Villa

Hotel Irifune Annex Bamboo Villa

ホテル入船アネックス/バンブーヴィラ

美ら海を一望できる絶景ヴィラ

住所/沖縄県八重山郡与那国町59-6
0980-87-2311
www.yonaguni.jp/annex/annex.html

神秘的な海底遺跡が出現!?

神秘的な海底遺跡が出現!?

神秘的な海底遺跡が出現!?

島の南部にある断崖絶壁にほど近い場所で発見された海底遺跡も人気のダイビングスポット。
潮の流れが速いため、上級者向けとも言われていますが天候によっては初心者も見られる神秘的な遺跡。遺跡ポイントは人気の観光スポットにもなっています。

問サーウェス ヨナグニ/www.yonaguni.jp

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