ジローラモがかねてから行きたくて行きたくてしょうがなかったというインドに今回初上陸。訪れると人生観が変わると言われるインドですが、なかなか気軽に行ける国ではないのも確か。
行ってみたいけど……ってなオヤジさんのために、気負わず楽に楽しめる大人でラグジュアリーなインドの過ごし方をご紹介。
今月はまず手始めに「ジャイプル」でマハラジャ気分を満喫です。

今回訪れたジャイプルは別名「ピンクシティ」と呼ばれています。旧市街を見渡すと、すべての建物がなんとピンク色。1876年ヴィクトリア女王の息子であるアルバート皇太子がジャイプルを訪問する際に、当時のマハラジャが歓迎の意を込めて街中の建物の壁をピンク色に塗ったことが始まりなんだとか。ちなみにジャイプルが属するラジャスタン州の別の都市、ジョードプルの別名はブルーシティ(もちろん街並はブルー)。

今回ジャイプルを目的地に選んだのは、インドのなかでも初心者向けと言われているから。インドは訪れるのにビザが必要ですし、お腹が痛くなるとか、街の匂いがスゴイなどの噂があったりして、ちょっぴり気合いが必要でした。一方で、色が素晴らしい、人生観が変わるなどの称賛の声があることも確か。インドを見ずして旅慣れオヤジとは言えませんゆえ、今回はバックパッカースタイルではない大人なインドをオヤジさんにオススメするべく、ジャイプルに向かったのです。

豪華絢爛な宮殿ホテルにお洒落なお買い物スポット、さらにいわゆる“インド”なちょいカオスな街までをいいとこ取りすることが可能なこの街。ジローラモの人生観が変わった!かは分かりませんが、カレーに占いに買い物に、マハラジャ気分でどっぷり満喫したご様子です。

null

■左:都市伝説じゃなかった!インドには本当の蛇使いもちゃんといます。
■右上:インドの女性の衣装は本当にカラフル。絶妙な色合わせはお洒落の参考になりますが、このあとお金を要求され……。それも旅の良い思い出です。
■右下:旗を振ってるんじゃありません。中庭にいる鳩払いの音もランバーグ パレスの名物です。

null

■左上下:今回滞在したランバーグパレスのプールと客室。宮殿ホテルはとってもラグジュアリーでした。

Amber Palace[アンベール城]

null

ジャイプルの郊外にあるアンベール城。2番目の広場にあるガネーシャ門。美しい植物模様やアラベスクが描かれていてうっとり。

null

■左上/右:高台にあるので、城の入り口までは象のタクシーで向かいます。何頭もの象が連なって坂を登っていく様子はさながらマハラジャの行列。城の内部は見事な幾何学模様が描かれていてイスラム文化の影響を強く受けたラジャスタン地方特有の文化を見ることができます。
■左下:こちらは鏡の間ともいわれる勝利の間。ひとつひとつの絵が鏡で作られていて、なんとも豪華。マハラジャの権力の強さと宗教の影響を強く受けたインド文化の奥深さがうかがえます。

Old City[旧市街]

null

■左上:旧市街の建物はピンク色。
■左下:こちらは湖に浮かぶ水の宮殿。今は使われていませんが、近年中にホテルになるという噂も。
■右上:風の宮殿は女性が外を見るために造られたもの。無数にある窓には透かしが入り、遠目には内側が見えにくい構造になっている。
■右下:旧市街の中心部はクルマ、オートリクシャ(タイでいうトゥクトゥクのようなもの)牛にラクダまで通行中。この道路を事故もなく、平気で渡っていくインド人ってスゴイ運動神経かも。

Jaipur[ジャイプル]

成田からデリーまで約8時間。国内線に乗り換え約45分でジャイプルに着きます。インド入国にはビザが必要なので事前にビザセンターで申請することをお忘れなく。

PAGE 2

「ランバーグ パレス」 で体験するケタ違いのラグジュアリー

マハラジャが暮らした本物の宮殿にステイ

インド流のラグジュアリーはレベルが違います。まず、建築物自体がもともと宮殿ですからね。
そしてそのホスピタリティの高さはまるで、マハラジャになったかのような気持ちにさせてくれるんです!

こランバーグ パレスはタージホテルグループの最上級ブランドに属するホテルで、パレス、つまりかつてマハラジャが住んでいた宮殿をホテルに改装したものです。サービスは当然超ラグジュアリーですが、特筆すべきはその建築。この荘厳な装飾とスケールの大きさはほかの国では絶対に体験できません。

また、このランバーグ パレスに住んでいたマハラジャは名ポロプレイヤーだったそうで、スタッフの制服がポロのユニフォーム風だったり、POLO BARという名のバーがあったり、とオヤジ好みなユニークな特徴もあります。客室は天蓋付きのベッドに大きなバスタブがあり、一部屋ずつ異なった内装に。客室のあるメインの建物から少し離れたところにひっそりとあるスパは、たくさんの花と緑に囲まれていて、砂漠のラジャスタン州にいることを忘れてしまいそう。

特に屋内と屋外にあるプールにはぜひ、入っていただきたい。光の入り方やタイルが美しく、プールにここまで手をかけるなんて、まさしく贅の極み。

かつては権力と財力の象徴として造られた宮殿でしたが、ホテルとして開放されたくさんの人が訪れることで、自国の文化が守られる。さらに、多くの人に広められるなんて、良いことずくしじゃありませんか? 日本のお城じゃこうはいかないか、とカレーを食べながら思うイタリアオヤジでありました。

Rambagh Palace[ランバーグ パレス]

Bhawani Singh Road, Jaipur 302 005 Rajasthan, India
☎+91-141-2211919
www.tajhotels.com/
1泊INR 3万2500〜

null

屋上にあったり、海とつながっていたりするプールはよくありますが、緑に囲まれているプールがこんなに気持ち良いなんて、知りませんでした!

null

■左上:もちろんベッドは天蓋付き。
■左下:絢爛豪華な装飾が施された建築に圧倒されっぱなしです。
■右上:ホテル到着時にはフラワーシャワーと日傘でお出迎え。マハラジャ気分が盛り上がります。
■右下:ダイニングではもちろんカレーを。メインダイニングのスヴァルナ・マハールでは地方色豊かな伝統的インド料理が楽しめるので毎日食べても飽きません。

null

テラスにあるカフェは、午後をのんびり過ごすのにもってこい。どこにも出かけず目の前の庭を横切るクジャクの姿を眺めながらハイティー(いわゆるアフタヌーンティーのこと)を楽しむだけ、なんていう日があっても良いのでは?

null

見ためはまんま宮殿です。

null

■左上:その名もPOLO BARというバーには、ポロの道具なども飾られています。
■左下:夕方になると手相を見てくれる占い師さんがカフェに登場。気軽に手相を見てくれますよ。
■右:スタッフの制服はポロのユニフォーム風。

PAGE 3

ストールにインテリアに、お買い物が止まりません!

ジャイプルは、お洒落ショップの宝庫でした

いわゆるお土産やさん、ではなく新進インド人デザイナーを集めたセレクトショップから、
ヴィンテージジュエリーショップなどお洒落なお店がざっくざく。
ジローラモ、マジ買いです。

Aashka[アーシュカ]

Narain Niwas Palace, Kanotha Bagh, Narain Singh Road, Jaipur 302004
☎+91-141-220-1268

null

一番のオススメはココ!洋服やストールやベルトなどの小物に、ジュエリー、インテリア雑貨までセンスの良いアイテムがセレクトされています。ちょっぴりインドテイストを入れた家具や雑貨は、素敵なアクセントになりそう。ジローは手に持ったストールとお土産用にアクセサリーを購入。

Anokhi[アノキ]

2nd Floor KK Square, C-11 Prithviraj Road, C-Scheme, Jaipur 302005
☎+91-141-400-7244
www.anokhi.com

null

主にインド製の布を使った洋服、デイリーな民族衣装や小物を取り扱います。お値段がとってもチープなのでお土産にオススメ。併設されたカフェも素敵です。

The Gem Palane[ザ ジェム パレス]

MI Road, Jaipur, 302001
☎+91-141-237-4175
www.gempalacejaipur.com

null

ジャイプルは宝石が採れることでも有名なので、宝石店もたくさんあります。ここはジャイプルでもっとも有名な宝石店。美しい指輪やネックレスなどが所狭しと並びます。ここでジローはターコイズとシルバーのバングルをマジ買い!

Saurashtra Impex[サウラシュトラ インペックス]

7-9, Inside Jorawarshing Gate,Opp.Ayurveda College, Amber Road, Jaipur-302 002
☎+91-141- 263-5774

null

ジャイプルは布の宝庫。ここはクッションカバーやストール、民族衣装などありとあらゆるインド的な布が揃います。掘り出し物を見つけましょ。

Hot Pink[ホット ピンク]

Narain Niwas Palace, Kanotha Bagh, Narain Singh Road, Jaipur 302004
☎+91-141-510-8932
www.hotpinkindia.com

null

こちらは上でご紹介したAashkaの隣にあるセレクトショップ。ヒップなインド人デザイナーのメンズ服や子供服もありますが、ここでもジローラモはストールを購入!

PAGE 4

やはりインドに行くなら、首都デリーも訪れたい。
概観は意外にも緑が多く、いわゆる“大都会”な感じですが、道路の脇を見ると牛が歩いていたり、
サリーを着ている女性がいたり、とインドらしさに溢れていると気づきます。
一歩オールドデリーに足を踏み入れれば、そこはカオス。

人の多さと物の多さに誰もが圧倒されることでしょう。
そんなデリーの滞在先にはタージ マハル ホテルがオススメ。
官公庁が多くあるエリアにあるので、政治家や数々のセレブリティも宿泊するという由緒正しいホテルです。
まずはちょいインドなホテルで肩ならしをしてから、より濃いインドを体験しに地方へ、というコースがオヤジさんにオススメですよ!

The TAJ Mahal Hotel[タージ マハル ホテル]

Number one Mansingh Road, New Delhi 110011
☎+91-11-230-26162
www.tajhotels.com
1泊INR2万3500〜

null

間違いなくデリーのベストホテルであるタージ マハル ホテル。クラシックかつ趣のある佇まいで、内装やサービスにも貫禄を感じます。立地は官公庁が集まるデリーの中心地という好ロケーション。スイートがインド各地のスタイルの内装になっているのも面白い。インド料理だけでなく、和食や中華もあるのが日本人にはウレシイですね。

Old Delhi[オールド デリー]

null

短い滞在期間でもデリーを満喫するのにもってこいのエクスカージョンがコレ。ホテルで手配可能ですが、オールドデリーをリクシャ(人力車みたいなもの)で巡るというもの。ガイドさんの案内付きなので安心して、歴史的建造物や地元っ子御用達のウエディングマーケット(インドの結婚式は盛大で有名ですよね)やスパイスマーケットを訪れることができます。デリーは大都市ですが、まだこういった古い街も残っているところが刺激的。大人のインド体験は楽チンでコンパクトに、がキモですよ。

Delhi[デリー]

デリーはご存知インドの首都で玄関口。ジャイプルやほかの都市に行く際は、乗り継ぎの関係で1泊する必要があることが多いんです。インド入国にはビザが必要なので事前にビザセンターで申請することをお忘れなく。

写真/前田 晃 取材・文/遠藤加奈(本誌)
協力/タージホテルグループ Rambagh Palace
2013年1月号より抜粋

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        宮殿ステイで気分はマハラジャ!? | 旅行 | LEON レオン オフィシャルWebサイト