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2022.06.18

【箱根のオーベルジュ/フランス料理編】

非日常への鮮やかな転換には「箱根のオーベルジュ」が最適なのです!

東京からクルマで約1時間半、最も身近なリゾート地、箱根。ようやく空いた週末に、仕事を忘れて彼女と非日常を楽しむなら、間違いなく美味しい料理に出合える、オーベルジュという選択が鉄板なのです。

CREDIT :

文・写真/古関千恵子

▲ エントランスに水音涼し気な噴水と車回し。箱根にありながら、異国情緒あふれるエレガントな佇まいの「オーベルジュ オー・ミラドー」。
オーベルジュとは、フランス発祥の宿泊施設を備えたレストランのこと。新鮮な食材を求めたシェフが拠点を自然豊かな郊外へ移し、ファンが車で訪問するようになったのがはじまり。

東京からクルマで約1時間半の箱根は、実は日本のオーベルジュ発祥の地。美味しいものを食し、自然に癒される週末のショートトリップはいかがでしょう?  今回はフランス料理にフォーカスして、二人の名物オーナーシェフがもてなす人気オーベルジュを紹介します。

◆オーベルジュ オー・ミラドー

日本初のオーベルジュは箱根にあった!

高級フレンチ一辺倒だった1970年代にビストロブームを巻き起こし、1986年に日本におけるオーベルジュ第一号「オーベルジュ オー・ミラドー」を開業。どちらも、当時の日本に概念のなかったフランス料理の新潮流でした。それらを仕掛けたオーナーシェフの勝又 登さんは、いわばフランスの暮らしに溶け込んだ食文化を、日本に紹介した立役者といえそう。
▲ ガーデンとシームレスにつながるコンサバトリーのテーブル席。
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コンセプトは「日本における、“地方でしか作ることができないフランス料理”の追求」。箱根は近隣に伊豆もあり、山・海・湖の食材を最良の状態で手に入れることができます。そんな地場の素材がもつ魅力を、伝統的なフランス料理と和の技法によって、最大限に引き出しているのが、オーベルジュ オー・ミラドーの料理。
素材への探求心が旺盛な勝又シェフは、生産者のもとへ自ら出かけることも。そうして出会った、三島・廣川農園の旬野菜、熱海や山梨の果物、相模湾・駿河湾の鮮魚、芦ノ湖の紅マス、天城シャモ、愛鷹牛、丹沢山地のいのししなどの旬な食材を、ベストな調理法と掛け合わせていきます。
▲ 日本にフランス料理の新しいスタイルを届け、さらに進化を続けるオーナーシェフの勝又 登さん。
ディナーは、2種類のコースからチョイスします。アミューズからプティフールまで8~9品からなる「“箱根”ガラメニュー」。または、最高級の食材を、技を駆使して仕上げたオー・ミラドーの最高峰メニュー「“シェフズ・テーブル”コース」(5日前の16時までに予約を)。どちらも“勝又フレンチ”の神髄を、味わえます。
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“展望台”という名の、芦ノ湖を見晴らすオーベルジュ

“ミラドー”とはフランス語で“展望台”のこと。芦ノ湖を見下ろすココは、展望台のような眺望の広がりも自慢です。
▲ シャトーのような風格漂うパヴィヨン・ミラドー。ゲストルームは2階に。1階はバンケットとバーがあります。
1986年に開業した本館、別館の「パヴィヨン・ミラドー」と「コロニアル・ミラドー」の3つの建物に、22の客室を数えます。それぞれの棟で雰囲気は異なりますが、フランス仕込みのサービスは徹底しています。
食事を目当てに訪れるのだから、客室装備はミニマム。けれど、フランスから取り寄せたバスタブやトイレ、カラフルな小花模様の壁紙、薪をくべる暖炉(スイートとジュニアスイート)など、「カワイイ!」を連呼したくなるアイテムでまとめられています。テラスに出れば、鳥のさえずりと芦ノ湖の眺め。この際、テレビなんて不要です。
噴水を中心に車回しを敷いた「パヴィヨン・ミラドー」は、ボルドーのシャトーをイメージした、重厚感のあるたたずまい。この館には1室のみの、ハイエンドな「芦ノ湖エクストラルーム」があります。広々としたリビングがあり、調度品にはフランスのエレガンスを感じます。テラスからの芦ノ湖の眺望も、まるで絵画から抜け出たよう。
木々に包まれた別館の「コロニアル・ミラドー」はアジアンテイスト。バリ島から運んだガネーシャ像に迎えられ、靴を脱いで上がります。この館には朝食の会場や元箱根温泉から引いた温泉施設もあります。施設への移動を最少限で済ませたい向きには、おすすめでしょう。
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▲ コロニアル・ミラドー内の温泉施設。2階にチャペルもあります。
本館の1階にはメインダイニングとウェイティングバーがあり、いわばオーベルジュの心臓部分。メインダイニングは館内とコンサバトリー(ガラス張りの温室のようなスペース)からなり、調度品として昔の調理器具などが飾られています。各テーブルの上には生花ではなく、食材(冬に訪れた時はカボチャやかりん)が置かれています。テーブルについた瞬間から、どんなドラマティックなコースが出てくるか、楽しみです。
▲ 本館のプール。リゾート気分も味わえます。
本館には、夏に利用できる屋外プールやジャグジー、サウナ、こだわりのアイテムが購入できるショップなどがあります。客室は2階にあり、ユニットバスのシンプルな造りです。

ちなみに、リピートするなら「美食倶楽部」というメンバーズカードがお得です。ディナーが10%オフ、バースデーや記念日に特製ケーキ、空室時のアップグレードなど、特典がいろいろ。しかも、手数料はかかりません。こりゃ、通ってしまいそうです。

■オーベルジュ オー・ミラドー

住所/神奈川県足柄下郡箱根町元箱根159-15
HP/https://mirador.co.jp/
TEL/0460-84-7229(9:00~22:30)

料金/1泊2食付き スタンダードプラン、2名様1室  5万8080円 (税・サ込)

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◆フォンテーヌ・ブロー 仙石亭

帝国ホテルの流れを汲む“フランス料理の温泉宿”

仙石原の高台に建ち、箱根外輪山を望む「フォンテーヌ・ブロー 仙石亭」は、伝統のフランス料理と日本のおもてなし文化が溶け合った、いわば“フランス料理の温泉宿”。美味しい食事と2種類の泉質の温泉、身体の内と外から癒され、心ととのう滞在ができそう。
▲ 自然に溶け込むように、低層階のオーベルジュ。
オーナーシェフの斎藤厚男さんは、元帝国ホテルの料理人。手掛けるのは、どこか懐かしく、新しい、伝統と熟練の日本のフランス料理です。そんな斎藤シェフの心の支柱となっているのが、帝国ホテルのかつての総料理長であり、日本にフランス料理を広めた功労者の故・村上信夫シェフの存在でしょう。

加えて、オーナーシェフの右腕の料理長、堀家 篤さんも地元の食材を取り入れた遊び心のあるコースを提案します。
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宿名の「フォンテーヌ・ブロー」は、パリの郊外の豊かな森を抱く都市であると同時に、村上信夫シェフが率いたメインダイニングの名前を譲り受けたそう。「日本人として心からくつろげる滞在の在り方」を考え、1997年の山中湖のペンション開業を皮切りに、ここ箱根の「フォンテーヌ・ブロー 仙石亭」は2006年に開業しました。
食材は、生産者とその環境を大切にしたものを厳選しています。近隣ならば、箱根連山の西麓に広がる、味が力強い三島野菜と、東麓で循環型農法を取り入れている相州の食材(相州野菜や相州牛)を中心に、駿河湾や相模湾の魚介など。狩野川でとれるモクズガニのミルキースープや、富士山湧水で育ったニジマスの低温調理なども並びます。
▲ 朝食も大きな楽しみ。ジャムは契約農家から仕入れたブルーベリーやルバーブなどを使った自家製。
鴨・子羊・フォアグラは世界各国から送られたもの。近隣と遠方の厳選食材を、その時の季節や気候、シェフのひらめきで組み合わせ、フランス料理の本流からはずれることなく、美味なるひと皿に仕立てていきます。

ディナーはアミューズからプティフールまで8品ほど。黒いダイニングテーブルが料理を美しく引き立てます。そして窓からは箱根の雄大な外輪山。箱根のオーベルジュならでは醍醐味です。
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大涌谷と強羅、2つの温泉が楽しめる!

それぞれ趣向が異なる12の客室は、スイート・ツイン・ダブルの3タイプ。広さは室内38平方メートル+テラス7メートルの計45平方メートル以上といった、ゆったりとした間取りです。全室に本格的なドリップコーヒーが淹れられる「キューリグ」のマシーンや、音が部屋全体を包み込む小型波動スピーカーも装備されています。
▲ ツインルームの「101 蘭-RAN」。客室名はシルクロードにちなんだネーミング。
スイートの「205 路-LUU-」はテラス部分が広く、月見台付きの和洋室。ダイニングエリアも広く、居心地のいい場所がちりばめられています。ダブルの「107 疆-KYOU-」は砂岩を組んだ壁のリビングや、玄武岩のワイルドな岩風呂のバスルームなど、ダンディズム香るデザイン。次回はどの部屋にしようかと、滞在するたびに帳面を消すような楽しみがあります。
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そして特筆すべきは、すべての部屋に大涌谷温泉のかけ流しの展望露天風呂付き!  広々としたテラスや窓辺に陶器製などのバスタブが置かれ、景色を楽しみながら温泉に浸かれます。

さらに大浴場もあり、こちらは客室の温泉とは泉質が異なる強羅温泉。ちなみに大涌谷温泉はデトックス効果を、強羅温泉はクレンジング効果が期待できるとか。館内で湯めぐりできるのも、ポイントでしょう。

■フォンテーヌ・ブロー 仙石亭

住所/神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1245-703
HP/https://www.fontenu-hakone.com/
TEL/0460-84-0501

料金/スタンダードプラン3万3000円~(平日、2名1室利用時の1名料金・税込)

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