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2022.02.26

女子ウケ抜群。彼女が喜ぶ! 噂の「美人温泉」【前編】

ひと口に温泉宿といっても百花繚乱なのは言わずもがな。で、そもそも女性ってどんな温泉が好きなんでしょう? 女性のことは女性に聞くべし! ということで、年間300湯以上の温泉を巡るという“美人”温泉家・北出恭子さんに、デートにおすすめの温泉宿をピックアップしてもらいました。

CREDIT :

文/長谷川あや

北出さん、ずばり聞いちゃいます!  彼女と温泉旅行をするのに、おすすめの宿を教えてくださ~い!

「そうですね、カップルで温泉に行くなら、別々に大浴場に入るよりも、一緒に入れたほうが楽しいですよね。というわけで、今回は、お風呂付きの客室や貸切できるお風呂や、一緒に入れる混浴の温泉がある宿を中心に選んでみました」(北出さん。以下同)

天然温泉とオーガニックな食事で、身も心もキレイに

美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 「おとぎの宿 米屋」の露天風呂「花」。湯船の上には大きな桜の木が枝を伸ばし、春は花見露天、夏は新緑、秋は紅葉と、季節を感じながら湯浴みが楽しめます。
例えばこんなところはいかがでしょう?  と、北出さんがピックアップしてくれたのは、福島県・須賀川温泉の「おとぎの宿 米屋」。須賀川市郊外の住宅地の、田園風景を見渡す高台に位置する隠れ家感満点の宿です。
おとぎの宿 米屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 木のぬくもりを感じるライブラリーカフェ「音戯(おとぎ)の森」は宿泊者専用のラウンジ。オーガニックコーヒーをはじめ、各種ソフトドリンクが無料でいただけます。
「オーガニックにこだわった宿で、自社農園では野菜や果物を栽培。建材にはナチュラルな木材を多用し、すべての食材、調味料は、無肥料・無農薬や国際的なオーガニック認証に適合したもののみを使用。シャンプーなどのアメニティにもオーガニック認証製品を採用しています」

なるほど。筆者を含め“オーガニック”という言葉にそそられる女性は決して少なくはありませんからね。
おとぎの宿 米屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 露天風呂「月」。豊富な自家源泉を持ち、女性に嬉しい美肌効果の高いモール泉は100%源泉掛け流し。⼤浴場と露天⾵呂、ミストサウナのほか、全客室で楽しめちゃいますよ。
「全室に自家源泉かけ流しのお湯が楽しめる専用のお風呂があり、また、料理もとても楽しいんですよ。 “花咲か爺さん” “かぐや姫”など、おとぎ話にそって料理を出してくれる『おとぎ会席』が人気です」
カラダに喜ぶ料理をいただきながら、おとぎ話も楽しめてしまうとは!  これは、盛り上がること、間違いなしかと!

「昨年、新しい客室もオープンしたそうですよ」
おとぎの宿 米屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 「離れ88」の886の客室。こちらのカラーテーマは「紫土(しど)」。
え、まじですか! と、早速、宿に問い合わせてみると、2021年11月、源泉かけ流しの露天風呂が付いた、6室のスイートルーム「離れ88(はじちゅうはち)」がオープンしたそうです。それぞれ自然界にとって大切な6つのカラーテーマを設けているのだそう。彼女の好きな色の部屋を予約しておくのもありかもしれません。

天然温泉とオーガニックな食事で、身も心もキレイになれる宿、ステキな女性と訪れるのに、ぴったりです。
おとぎの宿 米屋 美人温泉 北出恭子 LEON

■ おとぎの宿 米屋

住所/福島県須賀川市岩渕字笠木168-2
HP/http://e-yoneya.com/
TEL/0248-62-7200
料金/3万1900円~(2名1室利用時の1名料金、2食付。税サ込)。「離れ88」は5万5000円~(2名1室利用時の1名料金、2食付。税サ込)

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「千と千尋の神隠し」の湯屋を彷彿させる“映える”宿

「建築と温泉好きの彼女なら、長野県渋温泉の『歴史の宿 金具屋』がおすすめです。木造4階建ての金具屋斉月楼と金具屋大広間は国の登録有形文化財に認定されていて、映画「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルのひとつとも言われています」
歴史の宿 金具屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 山間の温泉ですが、長野電鉄湯田中駅から2キロほどと、意外(?)にもアクセスは良かったりします。
「特に、明かり灯った外観はインスタ映え必至です(笑)。宿泊者向けの文化財ツアーも行われているのでぜひ参加してみてください。富士山のかたちにした窓枠だったり、空をイメージして青く塗られた天井だったり、見どころ盛りだくさんです!」
歴史の宿 金具屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 国の登録有形文化財に認定されている、「木造四階建  斉月楼」の廊下。1936年に完成した、ほぼそのままの姿で使用しています。
ちなみに、温泉はどんな感じなんでしょう?
歴史の宿 金具屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 戦後の洋風文化の流行を取り入れ、昭和25年に造られた「浪漫風呂」。クラシカルなステンドグラスも見どころです。お湯はこの浴槽の脇地下3mほどから湧く源泉を使用しています。
歴史の宿 金具屋 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 大浴場「鎌倉風呂」。渋温泉の大源泉、地獄谷荒井河原の湯と温泉寺(なんてものもあるのです、渋温泉には)に湧く寺湯の混合のお湯で白い湯花が特徴です。
「金具屋には3つの大浴場と5つの貸切風呂があり、すべて源泉かけ流しです。しかも湯船によって源泉の個性がまったく異なるので、館内で湯めぐりができます。また、昔から湯治場として栄えてきた渋温泉には9つの外湯があり、宿泊客は無料で入れ、スタンプラリーも楽しめます」
彼女とふたり、浴衣で湯めぐり──なんて、楽しいに決まってますよね(笑)。
歴史の宿 金具屋 美人温泉 北出恭子 LEON

■ 歴史の宿 金具屋

住所/長野県下高井郡山ノ内町平穏2202
HP/http://www.kanaguya.com
TEL/0269-33-3131
料金/1万7600円~(2名1室利用時の1名料金、2食付、税サ込。入湯税別)

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沖縄で温泉を堪能しながらリゾート気分が味わえる

琉球温泉 瀬長島ホテル 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 那覇空港から車でわずか15分。再開発された瀬長島は観光スポットとしても人気です。
海が好きな彼女と一緒なら、とピックアップしてくれたのは、「琉球温泉 瀬長島ホテル」。那覇空港から車でわずか15分。海中道路で繋がっている周囲1.8kmの瀬長島に位置します。
琉球温泉 瀬長島ホテル 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 「龍神の湯  立湯」。沖縄の海と、第二滑走路の飛行機の離発着が同時に楽しめます!  立ち湯の底には丸石が敷き詰められていて、景色を眺めながら足つぼができちゃいます!
「塩分濃度が高い泉質なので冷え性でお悩みの女性もポカポカに温まります。立ち湯もあり、温泉の中で立ったまま海を眺められるのがとても癒されますよ。オーシャンビューの客室露天風呂が付いている部屋もあります。温泉の少ない沖縄では貴重です。プールサイドでオシャレなドリンクが飲めるのも最高です(笑)」
琉球温泉 瀬長島ホテル 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 東シナ海を一望できるオーシャンビューと、那覇空港を一望できるエアポートビュー──。なかなか難しい選択ですなあ(笑)。
さすが日本が誇るリゾート地・沖縄。温泉を堪能しながらリゾート気分が味わえそうですよ。

「瀬長島自体が観光スポットになっていて、グルメやショッピングが楽しめる商業施設もあります。1日中楽しめます」
琉球温泉 瀬長島ホテル 美人温泉 北出恭子 LEON

■琉球温泉 瀬長島ホテル

住所/沖縄県豊見城市瀬長174-5
HP/https://www.resorts.co.jp/senaga
TEL/098-851-7077
料金/1万3000円~(露展風呂付和洋室2名1室利用時の1名料金、朝食付。税サ込)

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女性と温泉に行く時に気を付けることとは?

と、温泉をピックアップしていただいているところですが、ここで北出さんに女性と温泉に行く際に気を付けるべきポイントを挙げていただきました。そこんとこ、わかっていないと、せっかくの温泉旅行が台無しですもんね。で、どうなんでしょう、 北出さん?

「ふたりの親密度にもよりますが、化粧問題は避けては通れません(笑)。洗面台の化粧直しのしやすさや全身ケアをするためのアメニティやアイテムはかなり重要です。美容グッズを家から持参するのもなかなか大変なので、ブランドコスメや美容製品の貸し出しグッズを備え付けてあると、女性はうれしいはずです。

また、客室風呂や貸切風呂に一緒に入ることに恥じらいがある場合もあるかもしれません。そんな時は、事前にバスタオルを多めにオーダーしておくといいと思います。繰り返し巻いて入ったり、バスローブ代わりにサッと羽織ることもできますし、髪が長い女性だとタオルドライをするためにもバスタオルは欠かせませんから。
 美人温泉 北出恭子 LEON
▲ 北出さん、浴衣がお似合いでございます。
あと浴衣は、やはり可愛いほうがいいですね。ただ、多くの女性は、朝起きたら帯だけになっていたという経験があるはずなのですが、あれ本当に恥ずかしいんです(笑)。宿によっては、館内を移動する際の浴衣や作務衣、寝る時のパジャマなど、シーンに合わせて複数のウエアを用意してくれていることもあります。ありがたい配慮です」

なるほど。ちょっとした配慮で、彼女との温泉旅はますます楽しくなるはず。お互い素敵な時間を過ごそうじゃありませんか!  そして記事は後編(明日公開予定)に続きますよ。
美人温泉 北出恭子 LEON

● 北出恭子(きたで・きょうこ)

年間に300湯以上の温泉に入湯する温泉専門家。温泉ソムリエなど、多数の温泉資格や知見を活かし、メディア出演や講演、大学講師や観光行政の委員も務めている。温泉地自治体や企業と連携し、温泉を軸とした地域資源の創出や温泉地づくりの監修を行うなど、さまざまな角度から温泉の魅力を発信し続けている。著書に『九州絶品温泉、ドコ行こ?』(ペガサス出版)など。
HP/北出温泉 | 温泉家・北出恭子による温泉好きのための、ここにしかないとっておきの温泉情報サイト (kitade-onsen.com)

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