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2018.12.26

【第5回】

満島ひかり似の美人美容師「モテを勘違いして遊ばれちゃったり、3、4人と同時進行していた時も」

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠されたプライベートに迫ってみる連載です。

CREDIT :

構成/木村千鶴

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「ワイングラスのむこう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA(バール・ボッサ)」のマスターにして、作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな職業の美人さんのプライベート(主に恋愛関係)に迫るこの連載(これまでの美人さんはこちら)、第5回目のゲストは青山で美容師をしているひかりさんです。

美容院で髪を洗ってもらうのって、気持ちいいですよね。さらに美人に洗ってもらうとなれば、もうそれは至福の時間です。お洒落偏差値が高く、ちょっと遊んでいるというイメージ(失礼!)もある美容師界隈ですが、実際はどうなんでしょうか。

勝気ですけど、実はホンワカ女子にあこがれてるんです

── 初めまして、林です。くるっとした目とエキゾチックな雰囲気が満島ひかりさんに似ているので、ここではひかりさんと呼ばせてもらいますね。ひかりさんの好きなタイプの男性ってどんな人ですか。

「私、背が高い人が好きなんです。なんだかキュンときちゃうんですよね、カッコ良く思えて。ただ、実際好きになった人の顔は、冷静に見るとイケメンではないことが多いですね(笑)」

── 背の高さにごまかされちゃうのかな(笑)。ひかりさんは目鼻立ちのしっかりした美人さんなので、きっと子どもの頃からモテたと思うのですが、“私イケるかも”って初めて思ったのはいつ頃ですか?

「中学の時ですかね。部活に入ったら男子の先輩が大勢で私を見に来たんですよ。かわいい子がいると見に行く、アレです(笑)。それまではちょっと男勝りだったので、男女がどうとか気にしてなかったんですが、急に意識しちゃいましたね、前髪巻いたりして(笑)」

── 急に色気づいた(笑)?

「はい。私は基本、グループに属さないタイプなんですが、その時はもう一人同じようにモテる子がいて、その子といつも一緒にいました。彼女はその後もよくモテましたね。先輩と付き合ったり、先生を好きになったり。私は我関せずのスタイルでしたが、でも、本当は私ももうちょっと女の子っぽくなりたかった。なんか勇ましい感じになってしまったので(笑)、もっとホワホワした女の子になりたかったな」

── ひかりさん、顔はそれだけ整っているんだから、心がけ次第でホワホワにもなれますよね(笑)。

「もう少し女性を前面に出したような見た目にして、女の子っぽくふるまっていたら、今頃玉の輿に乗れてたと思うんですけどね~(笑)。でも、美容師って技術屋ですから、わりと勇ましい仕事なんです。気の強い女性も多いし、“俺についてこい”みたいな男性とはあまり合わない気がします。私も美容師という職業を選ばずに、他の職についていたらもっとモテたかもしれないなぁなんて(笑)」
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駆け出しの彼女を口説いたのはあの芸能人!?

── 美容師ってみんなお洒落さんですが、色んなものと戦っているんですね。その戦っている方向がモテにつながっていないような(笑)。そういうのって変えられないんですか? ホワッとさせていこうとか、なんか工夫できそうですが。

「私もちょっと喜び方なんかを勉強して努力はしているんです。ぴょんって飛ぶとか、手を頬におくとか(笑)。以前、彼の前で試しにやってみたら“どうしたの?どこか悪い?”とかひどいこと言われましたけど。なかなかうまくいかないです」

── 小さな努力がかわいい(笑)。ヘアメイクさんだとモデルやタレントという職業の人とのつながりも多そうですが、芸能人にナンパされたことはありますか?

「これ言っていいのかな(笑)。みんなが知っている人ですと、Sさん……」

── おっ、大物出ましたね(笑)!

「その時はアーティストさんのバースデーパーティーだったんですが、会場から出たら両脇をマネージャーに囲まれたSさんがいて、『この後、一緒に飲みに行きませんか』と。お断りしたら『連絡先だけでも』と言われ、教えないとその場から去れないと思って番号だけ伝えて。後日改めてマネージャーさんから電話がかかってきましたけど……」

── マネージャーさんってそんな仕事もしてるんだ。で、食事には行ったんですか?

「いえいえ、行かないですよ! だって何だかこわい。まだその頃はペーペーのアシスタントで、そういった場は初めて。みんなお酒の飲み過ぎで狂乱状態だし、もう“東京怖い!!”って感じでしたから(笑)。なんだかみんな声かけてくるし、トイレに行けば番号教えてってくるし、ものすごくモテたのですが、いろいろ考えすぎちゃって、自分の家とは逆方向のタクシーに乗って帰りました(笑)」
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“美人”は乗りこなせないと事故を起こすスーパーカー

── 「美人スーパーカー論」と僕は言っているんですけど、乗りこなせばすごいスピードが出るし楽しいけど、乗りこなせないと事故起こしちゃう。美人ってそれと同じって説がある。その時にはひかりさん、まだ美人初心者だったんですよ(笑)。

「そうかもしれないですね(笑)」

── 女性ってモテキは人生で3回やってくるとか言いますが、それは俗説で、どうやら美人は別ジャンル、調節できるみたいなんですよね。一般人と違ってモテようと思えばモテるし、モテないようにもコントロールができるって。そうでなければ美人であることをもてあますと言いますか。事故るといいますか。

「ああ、なんとなくわかる気がします。駆け出しの時代はそんな感じに堅く過ごしていたんですが、当時付き合ってた彼とちょっとドライな別れ方をしてから一度歯車が狂った(笑)。モテを勘違いして遊ばれちゃったこともあったし……3、4人と同時進行していた時もあり、自分がちょっと嫌でした」

── その人たちとは付き合っていたんですか?

「いえ、ちゃんと付き合ってはいませんでした。セフレみたいな関係もありましたね。なるべくご飯止まりにしていこうとは思っていましたが。同業者ではなく、バンド関係や飲食店経営者という相手でしたね。今はそういった遊びはせずに、規則正しい生活を送っていますけど」
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見た目よりも、自分が頑張っているところを褒められるとうれしい

── 美人って得だなあと実感することはありますか? 例えば仕事で、かわいい人の方が指名がもらえるということは?

「いえ、それはないですね。むしろ見た目で勝負していない人の方が売れるんじゃないでしょうか。見た目が良いとしても、それに見合った技術がないとダメだと思います。まずは技術。だからこそ私もがむしゃらに頑張ってきたという自負はあります」

── そうか、この子かわいいだけだな、と思われるとアウトなんですね。

「そうです。なんだこの子かわいいだけじゃん、と思われたらお客さんは全然つかなくなってしまいます。私たちは技術の世界で働いているので、自分の見た目と仕事の評価は違いますね。かわいいのに腕もある、というのが一番いいですね(笑)」

── モテる条件って色々あると思うんですよ。おとなしい感じの人、ノリのいい人、ちょっとセックスに持ち込めそうな雰囲気があるとか(笑)。

「ああ、私たぶん、酔った勢いとかで1回できそうな感じに思われる気がしますね(笑)。ボディタッチとかも増えがちだし。でも、実は酔っぱらうとお家に帰りたくなる。すると気が強いので、“帰る時は帰るんだ‼”みたいになってしまって、相手が押せない雰囲気を出しちゃう(笑)」

── なるほど。男どもはそこで引いてしまう。

「それと、仕事の休みが一般の人と違うので、だいたい翌日に仕事が入っているんです。これが美容師の悩みですね。土曜日19時から飲み会をしようと誘われてもまだ営業時間だし、翌日も朝早くから仕事だし、なかなか行けないんですよ」

── 確かにね。普通の仕事とは違った意味での大変さがわかってきました。読者の男性はこれを読んで”美容師さん口説くんだったら月曜の夜だな“って思っているでしょうね。

「でも男性も仕事で勝負しているわけじゃないですか。それなのにあんまり簡単に私に時間を合わせてくれたら、逆に“あれ、この人仕事どうしているんだろう、ちゃんと頑張ってんのかな”って思うので、私的にはちょっとマイナス。気持ちと状況をすり合わせるのって難しいですね」

── ひかりさんは仕事を頑張っている人が好きなんですね。やはり美容師さんみたいな職業の人はプロフェッショナルな生き方をされているのかな。では、男性にはどんな風に誘われるとうれしいですか?

「変化球で来てほしいかなぁ。私のルックスをおだてるよりも、“面白い人だね”とか“いつもお洒落だよね”とか、自分が頑張って意識していることを見つけて褒めてくれるとうれしい気がします。どこが、というのを具体的に組み込んでもらえると、“あ、本当に自分のこと見てくれてる”って思えるから。女性ってそういう生き物なんじゃないでしょうか」
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◆ ひかりさんをワインに例えると

生きる強さを感じさせる中にも、可愛らしさのあるひかりさんをイメージするワインはこちら
「レ・ヴァンダンジュ・デュ・ドメーヌ・ロジエ ヴィオニエ」

ヴィオニエという南フランスの独特な白ワイン用ブドウ品種を使用したワインです。ジャスミンのような白いお花のエキゾチックな香りがあります。でも果実味があってかわいいんです。個性的なのにかわいらしい、ひかりさんと似たイメージです。

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BAR BOSSA(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185

林伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学卒。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷にbar bossaをオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。初の小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)も話題。

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