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2020.01.31

【第19回】

代理店のハーフ美人「彼氏がいなくなると、ついセフレをつくってしまいます」

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。

CREDIT :

取材/林 伸次 構成/木村千鶴

「ワイングラスの向こう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。

第19回のゲストは、広告代理店アナリストの玲奈さん(27歳)です。
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不倫したい人はすればいいけど、私は興味ない

── こんにちは、林です。わぁかわいい! お人形みたい。ちょっとハーフ顔ですよね?

「クオーターなんです」

── あ、やっぱりそうなんだ。ここでは似ている芸能人の名前で呼ぶことになっているんですが、え~っと、トリンドル玲奈さんに似ているので玲奈さんでいきましょう。すると身内の人たちはみんなちょっと外国人っぽい顔ですか。

「そうでもないんですよ。おじいちゃんが外国の人なんですけど、お母さんが生まれてすぐ国に帰っちゃったし、母は一人っ子なので」

── なるほど。お母さんは英語で話せますか?

「そんなに得意じゃないけど一応は。外国人顔なので英語で道とか聞かれるんですね。なのに話せないのはおかしいって言って(笑)勉強したみたいです」

── そんなことってあるんですね! 玲奈さんは英語どうですか。

「高校と大学はヨーロッパの学校に留学していたので、話せます」

── そんなに長く留学したんですか! それは裕福な家庭に育ってますね。お父さん頑張ったんだ。

「あ、母は再婚してますので、頑張ってくれたのは父じゃないですね(笑)。父はたぶん3回くらい離婚してて、今また違う人と住んでます(笑)」
── 3回も!! お父さんカッコ良くていい人?

「あ、いい人です。たぶん恋愛が大好き(笑)。女子高生みたいですけど」

── あ~、恋愛おじさんだ。そういうのって娘も気づくんですね。

「私は3歳から一緒に暮らしていないので、気づくというより父が連れて来るんですよ、彼女ができたんだって」

── 娘に見せに来るんですね。

「そう、2番目の人との間に母違いの妹がいて、その妹のお母さんと別れる時に『ちゃんと言わなきゃ』って思ったらしく、わざわざ連れて来ました」

── それについて玲奈さんのお母さんはなんて?

「もう母も次の彼と私と3人で暮らしていたので、『懲りないね』って言ってましたが(笑)」

── そういうお父さんを見てきた女性一派としては、男性ってそんなもんだなって思ってる感じ?

「ん~そんなこともないですけど、不倫は良いことないなって思いました」

── 不倫をするような人たちは最低ですか。

「いえいえ、やりたくてやってる人たちはいいんですけどね。私、その紹介された彼女と仲良くしてて。その人、お父さんと結婚する時に慰謝料取られてるんですよ。でも結局10年後には父と別れて、泣きながら出ていくのを見ているんで……不倫には興味ないな~って思う」

── これはしちゃいけないなって思いますよね。

「まあ、でも人のことは気にならないです」
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モテる人ってセックスはそんなに上手くない

── 留学したのはどうして?

「カッコいいなって思って(笑)。英語も全然話せなかったけど、子どもだったので深くは考えず、親に『行ってみる?』って聞かれて、行ってみる!って答えちゃった感じです。最初の1年はフランス語圏の学校にいたんですけど、合わなくて、英語圏の学校に移りました」

── 最初の国は何で合わなかったんでしょう。

「そこにはフランス語を習いに来るアメリカ人、英語を勉強するアジア人、その他ヨーロッパの人がいて、それぞれみんな意識が高いんです。でも、日本人って英語が下手な上に、いつもかたまっていて……英語で話せてフランス語を勉強しに来ている人たちからすると、『何なの?この人達』って見えるんですね。そのコンプレックスは今でも残っています」

── あ~そうですよね。日本人って人の目を気にする人が多いから、中国人みたいに飛び込んでいけないんですよね。その時、自分はクオーターだってことがアイデンティティにはならなかったんですか。

「なるかなって思って行ったんですけど、外国人からみたら私も普通に日本人でした(笑)」

── そうか~。移った学校では大丈夫でしたか?

「そうですね、私の通っていた大学って学生の半分はアジア人だったので、居やすさはありました」

── それはよかった。恋愛とかは?

「ちゃんとお付き合いしたのは19歳の時です」

── 19歳まで何もなかったんですか。

「はい。え、遅いですか?」

── ん~、美人をやっていると、悪い男たちがエッチなことしてやろうって声かけてくるから、そういうことになるケースが多いんですよ(笑)。

「私、凄くそれに憧れてて(笑)。日本では、文化祭や学園祭なんかで、刺激的な楽しいことがいっぱいあるんだろうなって思ってました」

── アハハ、憧れてるの? 留学先の学校では、いわゆる文化祭みたいなのはなかったんですか。

「全校でやるようなのはないです。自由参加みたいな感じ」

── なるほど~。日本の漫画とかにも文化祭で出会って~みたいなの出てきますもんね。では“留学で青春なくしちゃったな”くらいの感覚なんですか。

「はい。どっちもいいところがあるとは思うんですけど……きっとその時に人並みに『かわいいね』って言ってもらってたら、今、もう少し自信があったとは思うんですよね」

── そうか~、向こうだと美人の価値の基準もちょっと違いますよね。19歳で付き合った相手はどんな人ですか。

「ネットで出会った、日本の田舎の男の子でした。春休みとかで日本に戻ったら会う感じで付き合ってたんですけど、でも、初体験は彼じゃないんです」

── あれれ、誰だったんですか(笑)。
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「向こうの大学の同級生、日本人の狭いコミュニティで知り合った人です。私、ネットの彼と付き合う前からその人のことが好きだったんですよ。でも日本に彼女がいるから諦めていて……。だけどその気持ちがダダ漏れだったようで(笑)、それを察知した彼が酔っぱらった時に『今日行ってもいい?』って聞いてきて、そういうことに」

── え~! なるほど。自分も興味津々だったし、彼のこと好きだし。

「はい(笑)。興味めちゃありました。でもお互い日本に彼氏彼女がいるので付き合うことはなく、その彼とはセフレになりました(笑)」

── あ! そうか(笑)、彼がいたから。その彼に対して罪悪感とかはあった?

「あったけど、元からこっちの人が好きだったから」

── 彼のどこが良かった? セフレってことはセックス上手かったんですか。

「ん~、そうでもない(笑)。モテる人ってセックスはそんなに上手くない気がします」

── 名セリフ出ました(笑)。どうしてだと思います?

「だって頑張らないでもできるから。同じ人と何度もする人の方が絶対に上手いと思う。関係を長く続けられる人って、自分のしたい事じゃなく、こちらがしてほしいことは何かなって様子を見てくれる感じがします」

彼氏がいなくなると、ついセフレをつくってしまいます

── そうか、相手を喜ばせたいという気持ちが次につながる感じはありますね。あの、卒業してからは、どんなお仕事を?

「日本の広告会社です」

── じゃあ悪い男性がいっぱいですね(笑)。

「そうなのかなと思ったのですが、全然そんなことなかったです(笑)」

── じゃあ、恋愛なんかもなく?

「いや、あのですね。私、いつもそうなんですけど、彼氏がいないフリーの状態になると寂しくなってきて、私のことを好きでいてくれる男の子の中から一人セフレをつくるという……(笑)」

── ワハハハ!

「えへへっ」
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── 本当に正直に……ありがとうございます。あの、“私のこと好きな人リスト”があるんですか?

「そんなにいっぱいはないんですけど、たまたまタイミングが合うとかあるじゃないですか」

── じゃあ男性が言うところの「美人がいたらとりあえず好きって言っとけ。そしたらいつかできるかもしれない」って説は本当なんですね?

「間違いないと思います(笑)」

── うわ~!! 男子聞いとけ~! とりあえず好きって言っておけば転ぶ日が来るかもしれない。女子って寂しい日があるから(笑)。その時を待ってずっとなにげなく連絡を取っておけばやれる日が!

「かなりの確率であると思います(笑)。そういうことで同じ業界の人とセフレになったのですが、1カ月くらいで付き合おうって言われて。私のセフレは真面目な人が多いので……」

── あ、真面目な男を選んで拾ってますよね?

「そうなのかもしれません。でも付き合ってって言われちゃうと、ん~ちょっと……ってなる」

── え~悪い~! 悪い女です(笑)!

「ですよね。そういう時って大体、相手は泣くか怒るかの2パターンなんですけど、その彼には泣かれて。『凄く悲しいけど、玲奈ちゃんが付き合ってくれないなら僕はもう会わない』って言われちゃったんですね」

── セフレを続けるのは辛かったんだ。男女逆ではよく聞くパターンですけど(笑)。

「うん、でももう会わないのは悲しいし、じゃあ付き合うかってなりましたよ。付き合ったら大事にするタイプなんです、私。彼とは3年続きました」

── へえ~!けっこうちゃんとしてる。玲奈さんはどんな風に口説かれたら落ちますか。例えば食事に誘ってくれた人が、ガンガン攻めてきたとしますね。それはどうですか。

「個人差がありますよね。好きな人だったらうれしいし」
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── 中途半端な気持ちの相手だったら?

「ん~タイミングかな。彼氏がいる時なら一旦帰りますね。セフレをつくるくらいなのでセックスは結構好きです。したい時に誘われれば、わ~いって思うし」

── なるほど。彼氏と上手くいってないとか、タイミングがわかってないと落ちないんですね。

「わかってなくていいから、2,3カ月おきくらいに口説いてみてほしい(笑)」

── あ~、1回ダメでもあきらめずにいった方がいいと。

「はい、タイミングとか気分で断っちゃうこともあるし、状況は変わるので。でもこれまでセフレにした人は、私の方から落としにかかってるんですけどね」

── あ~そうだった(笑)。どうやって誘うんですか。

「ご飯食べてその後に、『今日お家に行ってもいいですか?』って(笑)」

── え~~!! こんな子に言われたら、よっしゃ~~!! ってなりますよね。

「でも、みんな真面目過ぎっちゃって、なんで?って聞かれます(笑)。なにしに来るのか全然わからないらしい」

── ワハハ! でも結局、みんなしますよね?

「はい、それは(笑)」

── 凄いな~。狙った男は全部落ちるでしょう?

「そんなことはないですよ。私のことを好きって言わない人とはセックスしたくないんです。セックスだけの人が嫌なわけじゃないんですけど、そういう人は落ちませんよね」

── セフレの関係でも気持ちが大事なんですね。それでいいと思います。

【林さんから〆のひと言】

玲奈さん、上品で知的なクオーター美人さんでしたが、意外にも、「男性はこういう風にアプローチすれば」というコツを教えていただけてありがたいですね。たぶん、玲奈さんは素晴らしい男性と出会えそうです。幸せになってくださいね。

★この連載では登場していただける女性を募集しています

林さんに自分の恋愛観・恋愛体験をぜひ語ってみたいというアナタ。簡単な自己紹介文と写真、どんなことを話したいかを添えて下記までメールでご応募くださいませ。お願いするかたには担当よりご連絡させていただきます。
メール宛先/s1209@mb.shufu.co.jp
件名は「美人はスーパーカーである募集」でお願いいたします。

■ BAR BOSSA(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185

● 林 伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。最新刊「なぜ、あの飲食店にお客が集まるのか」(旭屋出版)は、林さんが「このお店はすごい! 」と感じた飲食店のオーナーに自らインタビュー取材。繁盛店の秘密に迫ったドラマティックなビジネス書です。

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