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2018.11.27

世界の和僑と繋がるシンガポール和僑会【vol.05】

シンガポールを拠点にアジアを巡るエンジェル投資家、加藤順彦ポールさん。この10年、東南アジアを中心に周る中で得た投資の知識や処世術、そして関わるひととの熱いドラマを展開します。

CREDIT :

文/加藤順彦

2010年11月、沖縄で開催された第二回和僑アジア大会に、ひょんなことで僕はシンガポールにいる「和僑」として参戦することになりました。

華僑ではなくて、和僑。祖国日本を離れ、中長期的に異国の地に住み、そこで生計を立てている日本人のことをそう「和僑」と表現する、ということを聞いて、な~るほど上手いことを言うなぁ、などと感じつつ、顔ぶれでも拝んでこようと誘われるがまま足を延ばしてみました。

多彩な国際派ゲストの講演、一癖二癖ある中国各地からのパネルセッション、「和僑」たちとの交流会など和僑アジア大会は実に刺激的なものとなりました。沖縄の地で初めてお会いしたシンガポールのメンバーとの出会いもあり、よし! おいらも和僑会の活動を頑張ってみるか、と決めたのでした。

和僑会はアジア全地域へ拡大中

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それから早いものでもう8年。2004年に香港から始まったという和僑会は中国各地(深圳、上海、北京、東莞)、台湾、ヤンゴンに設立され、今も大いに盛り上がっています。

シンガポールにおいても2度の運営体の変更を経て、シンガポール和僑会の運営を積極的に行ってきました。2012年11月には第四回和僑アジア大会の開催国(ホスト)を務めるなど、祖である香港和僑会をはじめとする各和僑会と活動に於ける連携・交流を行いました。

この会を通じてシンガポールで活躍する日本人同士、アジア各地にいる和僑の皆さんとの架け橋にしていきたいと考え、活動を重ねています。

衝撃的な関さんとの出会い

シンガポール進出15年/在住10年の僕が、彼こそがまさに”シンガポール和僑”と最右翼に挙げたいのが盟友の関 泰二さんです。元々は2009年頃からtwitterにてシンガポールの実情にやたら詳しい人がいるなぁと関心を持ってフォローしはじめたのが、彼を知ったキッカケでした。

サッカー少年だったという関さんは、大学在学中に中国そして東南アジアに目覚め……各地を放浪したり、日本企業に就職した後に、中国で起業しながら早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学科を修了したという異才の持ち主。

その経歴、学歴をひっさげたアピールに成功し、シンガポール国際企業庁(旧IE Singapore/ 現Enterprise Singapore)のシニアマーケットオフィサー及び在日シンガポール共和国大使館商務部商務官に転身→その後、シンガポール企業の対日投資、日本市場進出を手掛け、数多くの実績を残しておられていたということを、2010年にリアルで初めてお会いした際に直接聞いて更にビックリ。
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シンガポールを代表する和僑、関さんの功績

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それをうけた僕は翌年にかけて、ソーシャルワイヤー取締役としてシンガポールにて日系企業を主対象としたサービスオフィス「CROSSCOOP」の開業準備を進めるなかで、その機能・役割を考えるほどに、どうしても関さんと一緒に取り組みたい、という気持ちになりました。 

彼は同じ頃、東南アジアへ進出を検討している日本企業のためのマクロデータ調査や進出情報の出版・情報サービスの会社の構想を持っていましたが、さておき先ずは僕と一緒にCROSSCOOPをやりましょう!とけしかけて、半ば強引にその立ち上げを主導するDirector(取締役)に就いてもらったのでした。

以来、関さんはCROSSCOOP SINGAPOREの顔として、その運営にコミットしてきました。僕はたまに居るけど、あんま入居企業様の役には立ててないですorz。

また彼は2016年より会員制の情報サービス会社「BIZLAB」を経営。同社にて東南アジアに特化した深い業界情報の提供、ビジネスを促進するための現地企業や政府機関の紹介、メールやスカイプでの個別相談を提供しています。まさに国際企業庁を退官される頃に構想していたことをよりダイナミックに実現しておられます。

明日香出版社さんから『シンガポールと香港のことがマンガで3時間でわかる本』のシンガポール編の筆者依頼が来た時、僕は関さんに共著をお願いし……実際はほぼ書いてもらったり、大好きな昭和のカラオケスナックに連れ立って行ったりと、8年間公私に跨って親しくさせてもらっています。


その関 泰二さんが、数えて4代目になる現シンガポール和僑会の会長です。人望も人情にも厚い彼が会長に選出された2016年4月から、僕も坂本靖英さんと共に副会長を務めています。
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シンガポールにお越しの際には、ぜひご参加ください

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会の設立当初は開業・自営している経営者に対象を絞った組織でしたが、今は海外でビジネスを展開している、または今後、海外でビジネスを展開したいという意思のある方なら、どなたでも参加できる組織となりました。

就任時には30名ほどだった会は、会費無料の和僑ユース(25歳未満または留学生)も含めると今や150名以上となっています。シンガポールに関わる多くの日系企業、日本人がチャンスをつかみ、世界で活躍できること。シンガポール和僑会は日本が持つ強みを日本人である我々が共有し、伝承していける場にいたします。

取り急ぎ毎週木曜日の8時から開催しているモーニングカフェにお越しください。Facebookページで会場を発信しています。たまたまシンガポールに出張や旅行で来ている方でもお気軽に参加いただけます。あ、僕は朝は起きないことにしているので参加していませんが。
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● 加藤順彦ポール(事業家・LENSMODE PTE LTD)

ASEANで日本人の起業する事業に資本と経営の両面から参画するハンズオン型エンジェルを得意とする事業家。1967年生まれ。大阪府豊中市出身。関西学院大学在学中に株式会社リョーマの設立に参画。1992年、有限会社日広(現GMO NIKKO株式会社)を創業。2008年、NIKKOのGMOグループ傘下入りに伴い退任しシンガポールへ移住。2010年、シンガポール永住権取得。主な参画先にKAMARQ、AGRIBUDDY、ビットバンク、VoiStock等。近著『若者よ、アジアのウミガメとなれ 講演録』(ゴマブックス)。

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