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2018.08.11

黒魔術の島で「惚れ薬」を手に入れてみたら……⁉

フィリピンのビサヤ諸島南部に位置するシキホール島は黒魔術の島と呼ばれています。21世紀の今も魔法使いの末裔を自認する人々が祈祷を行って人々の悩みを解決し希望を叶えているのです。

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文・写真/古関千恵子

この21世紀にありながら、科学で説明がつかないものが、世の中にはあるのですね。
「え、黒魔術の島? 惚れ薬があるって?」
訪れる前は、話半分どころか、ほぼ信じていませんでした。
それが、いやはや、びっくり! 
この島の不思議なパワー、今は少々ビビっています

現代の魔法使いは人々の悩みを解決するヒーラーだった

美しいラグーンが広がり、人気ダイビングスポットでもあるシキホール島。
7000もの島々からなるフィリピン。これだけ数があれば、ひとつくらい、風変りな島があってもおかしくないのかもしれません。ビサヤ諸島の南部に位置するシキホール島は、ひと昔前まで“魔女が住む島”と、地元の人さえ恐れて近寄らなかったそうです。
一周約102キロの島に、現在の人口は9万6000人。道路をバイクとトライシクルが行き来する、まだまだ素朴さが色濃く残る、のんびりとした島です。当初は、ホタルが特定の木に集合して求愛行動をする“ホタルの木”を目的に訪れたのですが、ひょんなことから、この島で不思議体験をしたのです。
客人を招き、ごちそうをして祝うフィエスタの準備をする、ヒーラーのポンセさん宅。
“黒魔術の島”と呼ばれているシキホール島。“黒魔術”と聞くと、おどろおどろしいですが、いわば“ヒーリング体験”のようなもの。地元の人が体調不良になると、ヒーラーのもとへ訪れて祈祷で治してもらう、どこかハワイのカフナや沖縄のノロに近い存在のようです。
今回、会ったヒーラー3人に、ほぼ共通していた点があります。先祖代々霊能力を受け継いでいること、ある日突然、神が現れて「人々を助けてあげなさい」と告げられたこと、どこが悪いと言わなくても触れただけでわかること、など。3人は癒しの手法が異なるので、それぞれ体験してみました。

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生卵の中から出てきたのは……。

なぜか割った卵の中から曲がった釘が……

まずは、生卵を使う“アゲ・サ・イットログ”のヒーラーのハニーさんと、ヒロット(マッサージ)を行うヴァージーさんが待つ家へ。闘鶏の鳥かごが並び、庭がきちんと手入れされた小さな一軒家です。
生卵のリチュアルを行うハニーさん。「あなたの腰痛は黒魔術をかけられたのよ」と、意味深な言葉をいただく。
ハニーさんは私の髪を触るなり、「腰が悪いでしょ、あと右ひじも、ね」
まさしく、そのとおり!
ヴァージーさんにヒロット(マッサージ)を行ってもらった後で、不思議なリチュアル(儀式)がスタートしました。まず、生卵を手渡され、仕掛がないことを確認。そのあと、ハニーさんはキャンドルを片手に持ちつつ、卵を私のおなかに押し当てたまま、耳元で祈りを唱え続けます。
目の前で割った卵の中に釘が。カラに穴はなく、どうやって入ったのかは不明(卵の殻の黒い部分はキャンドルを垂らしたもの)。
数分間だったでしょうか。
祈りを終えると、卵をカンカンカンとスプーンで叩き、目の前で割ってみせました。すると、皿にするりと流れ出た白身の中に曲がった釘が! 2回のリチュアルで計6本の釘が卵から出てきました。目を凝らして、10センチと離れずに見ていたのに、なぜ卵の中に釘が入っていたのか、わかりません。ハニーさんに言わせると、私のカラダの悪い部分からクギを取り出したのだとか。同行してくれた宿のスタッフは、かつてこのリチュアルで卵の中からヤスデが出てきたとのこと。
島内に4~5人いるボロボロ師の中でも、実力派のイキンさん。
次に訪れたイキンさんのお宅では、“ボロボロ”と呼ばれるストローを使ったリチュアルを行ってもらいました。これは、水の中に火山岩の小石を入れたコップにストローを差し、ぶくぶくと息を吹きながら、カラダをなぞるようにコップを移動させます。患部に至ると、ストローからコップの中へ異物が吐き出される、というもの。
ぶくぶくと息を吐きながら、カラダの上にコップをすべらせていく。
どうやら私は喉が悪いらしく、その付近でストローから大型魚のフンのようなものがぼろぼろと出て、澄んだ水があっという間に濁りました。6回くらい水を換えては“ぶくぶく”を繰り返し、ようやく異物が出なくなってリチュアル終了。これは悪い箇所がないと、異物は何も出てこないそうです。

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山で摘んだ葉を瓶詰めしたラブ・ポーションとは

ラブ・ポーションのおかげで元カレから連絡が⁉

そして、最後は “ラブ・ポーション”という惚れ薬をもらいに、山間のサンアントニオの村に暮らすアニー・ポンセさん宅へ。裏の林に豚や鶏を飼い、サリサリストア(よろず屋)を営みつつ、ヒロットも行うアニーさん。
ラブ・ポーションを手にするアニー・ポンセさん。13歳の時にキリストが現れて以来、パワーを授かったそう。
この島では、ヒーラーたちは毎年ホーリーウィーク(イースター)になると、山に入り、力のある植物を摘み集めます。そして祈りを捧げ、葉をビン詰めにした“ラブ・ポーション”を作るのです。“ラブ”といっても恋愛だけではなく、人と人をつなげる意味もあり、仕事運アップにも関ってくるとか。小瓶に自分の気に入りのコロンを入れて、仕事場の周囲にかけたり、手の平に塗ったりして使います。
パワーを持つハーブを集め、祈りをささげた“ラブ・ポーション”。恋愛と仕事に効果があるとか。
何か目に見えないものが見えているような様子のアニーさんは「あなたは仕事に関して、ね」と。
「えー、そこは恋愛関係をなにとぞ!」

という願いが叶えられたのか、なんなのか。帰国後に惚れ薬をつけてみたら、15年ぶりに昔付き合っていた相手から、まさかの連絡が。さらに同日、他の昔の相手(こちらは13年ぶり)からもメールが届きました。いや、過去の話ではなくて、今をどうにかしてほしいのですが……。アニーさんにはこの顛末が見えていたのでしょうか?
ちなみに、ヒーラーたちは職業としているわけではないので、料金設定はなく、心づけを渡すのみ。助けたい気持ちから、リチュアルを行っているそうです。
朝焼けにほのかに染まる、穏やかな入り江。南の島としての魅力もたっぷり。
問い合わせ先/ヴィラ・マーマリン
http://www.marmarine.jp/index.php

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