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2018.01.06

女王の愛犬は30頭!? 英国王室とワンコをめぐるトリビア10

現在91歳のエリザベス女王がこよなく愛するワンコとは? バッキンガム宮殿で暮らす愛犬たちの意外な日常をお教えします!

CREDIT :

文/にしぐち瑞穂 イラスト/Isaku Goto

ヨーロッパの貴族の肖像画を見ていると、貴人の傍らには必ずワンコが。男性ならポインターなどの狩猟犬、貴婦人の横にはパピヨンや狆など愛玩犬が描かれていますが、英国王室も例外ではなく、代々愛犬家であることで知られています。
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現在91歳で最高齢君主、そして65年という史上最長の在位記録を更新し続けるエリザベス女王にとって心の支えとなり、共に歩んできたとも言える大切なパートナーがワンコ。そんなエリザベス女王や代々英国のロイヤルが愛してやまないワンコをめぐるトリビアをお届けします。
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1. 女王が“家族”と呼ぶ愛犬はコーギーだけじゃない!?

広く女王の愛犬として知られているのは「コーギー(正式名ウェルシュ・コーギー・ペンブローク)」。女王はその飼育はもちろん、ブリーディングにも熱心だとか。妹マーガレット王女が飼っていたダックスフントと異種交配させた「ドーギー」という品種も繁殖させているそうですが、脚が短くて胴が長い同士の高配はどんなワンコが生まれているやら興味津々です。
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短い脚が愛らしいコーギーは英国ウエールズ地方が原産。活発で頭がよいのが特徴。

2. これまでに飼った愛犬の数は30匹以上。

女王とともに暮らす愛犬は常時7〜8匹ですが、最高時にはなんと13匹いたことも。休暇先など拠点となる場所には愛犬達も同行するため、その移動は大変。女王の周囲で一斉に愛犬たちが走り回る様子を、故ダイアナ元妃は”動く絨毯”と表現したとか。

3.宮殿内での待遇はVIPレベル! 

女王の家族ならば、もはやペットだってVIP待遇。宮殿内には“コーギー・ルーム”と呼ばれる専用の寝室が用意され、多い時には執事が6名いたこともあるとか。食事もすべて手作りで、缶詰やドライフードはNG!できる限り女王自身がエサやりもするだけに、冷凍料理がバレて激怒されたこともあるそうな。
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4. お世話がタイヘンなんです。

お犬様達の粗相にいつでも対応できるよう、常に吸い取り紙を持ち歩くのも世話役の大切な仕事。そんな甲斐もむなしく、コーギー9匹の攻撃をうけ、転倒&気絶した執事も過去にはいました。その攻撃は歴代首相だろうが来訪者の靴だってお構いなし。従僕や侍女など噛まれたスタッフは数知れず。10数匹の喧嘩の仲裁に入った女王の手を噛むなんていう事態すらもありました。

5. コーギーとは出会う運命にありました。

1933年ウェイマス子爵の愛犬コーギーに一目惚れしたエリザベス王女姉妹のために、父ジョージ6世が地元ケンネルで購入したのが出会い。デューキーと名付けられたそのコーギーのブリーダーは、実は9歳の頃にジョージ6世から犬をプレゼントされた少女であったことが後に明らかになりました。不思議な運命の巡り合わせ。

6. 唯一無二の親友 は“スーザン”

エリザベス王女18歳のバースデーに、父ジョージ6世からプレゼントされたのが、初の自分だけの飼い犬となるコーギー犬“スーザン”。フィリップ殿下との新婚旅行にも同行したほど、大のお気に入りでした。これまで女王が飼った30匹以上のコーギー達は、実はすべてこのスーザンの子孫です。

7.愛犬達は離宮に眠っています。

1959年にスーザンが死去した際、”女王の忠実な友人”と刻まれた墓碑ととに、女王の離宮サンドリンガムにお墓が建てられました。その歴史はヴィクトリア女王時代にもさかのぼり、同敷地内には愛犬コリーのお墓や墓石があるのだとか。エドワード7世の愛犬テリアのシーザーは、国王の国葬の際、棺の後を歩いたのだというから、愛情の深さがうかがえますね。
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8. ジェームズ・ボンドと共演!

2012年ロンドンオリンピックの開会式では、エリザベス女王がパラシュートで空から登場するという演出で世界を驚かせました。その映像内で、ボンドがバッキンガム宮殿に女王をお迎えに行った際、女王の周りを歩き回っていた3匹は愛犬コーギーのウィロー、ホリーに、モンティ。ボンドと共演、うらやましい。

9. ワンコを残しては逝けません。

2015年、愛犬たちだけを遺して先には逝けないと、女王がこれ以上新たにコーギーを増やさない意思であると伝えられました。五輪で共演したモンティが直後に死去、2017年の夏にはホリーが闘病の末安楽死。現在は13歳(人間では70~80歳代)のコーギー、ウィローと、2匹のドーギー、ヴァルカンとキャンディが女王のお側に仕えています。

10. 次世代ロイヤルズの愛犬たちは?

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王位継承順位1位、チャールズ皇太子の愛犬はジャックラッセルテリア。女王のかわいい孫で父以上
の人気を誇るウィリアム王子は、かつては黒のラブラドール・リトリバーを。結婚後の現在は、黒のコッカー・スパニエル、ルポという名の愛犬と暮らしており、そのルポは愛息ジョージ王子のバースデー記念写真などで、しばしば登場しています。
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●にしぐち瑞穂

英国王室キャサリン妃研究家、コラムニスト、スタイリスト。30代半ばにロンドン移住。帰国後『25ans』オンラインで英国王室・キャサリン妃関連コラムを週4日更新。TV取材、トークイベントにショップディレクション等でも活躍中。著書『幸せを引き寄せる キャサリン妃着こなしルール』 

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