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2017.09.02

銀座はラグジュアリーブランドの“ホームコレクション”が集う街。

エルメス、グッチ、アルマーニ、ディオール。銀座に行けば、そんなラグジュアリーブランドのホームコレクションを一気に見られるんです。

CREDIT :

取材・文/長谷川 茂雄 撮影/山口 賢一

名だたるメゾンのブティックがひしめく街、銀座。特に2000年代以降は、多くのラグジュアリーブランドが、各々の世界観を総合的に集約した大型ブティックを続々とオープンさせました。それゆえ、銀座には多くのブランドの“ホームコレクション”が一堂に会しています。

そもそも銀座は、戦後から百貨店文化が根付き、老若男女のハイクオリティなライフスタイルを多角的に提案する役目を担ってきました。そんな歴史的な背景も含め、“豊かな生活を実現するものは銀座にある”という暗黙のルールができ上がったのです。しかも、今も昔も銀座は物だけではなく心も豊かにする“文化がある街”として認識されています。多くのラグジュアリーブランドが自分たちの哲学を反映させたホームコレクションを銀座で展開する所以は、そんなところにあるのかもしれません。

それはさておき、服や小物のショッピングだけではなく、“ホームコレクション巡り”が楽しめるのも、銀座ならではの醍醐味。ここでは、著名コレクションのほんの一部を抜粋してご紹介します。たまには視点を変えて、パートナーや家族とラグジュアリーな文化にとことん浸ってみるのも一興ですよ。
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◆ HERMÈS / エルメス

「暮らしの美学」を体感できる場所

エルメスは、1837年創業の馬具工房に起源をもつメゾン。その家具の歴史も、古くは1920年代に貴族のスペシャルオーダーとしてキャビネットにもなる旅行鞄や移動式家具を製作していました。1980年代からは、折りたたみ式家具も販売しています。

正式なホームコレクションは、2010年にパリのセーヴル通りにブティックをオープンし広大な空間を得たことで本格化しました。日本では、2011年に銀座メゾンエルメスの10周年を機に、家具やラグ、壁紙など、充実したコレクション展開を始めています。その際に製作されたアイコニックな家具としては、1920〜30年代にミニマリズムの先駆者として活躍したジャン=ミシェル・フランクの復刻版が挙げられます。遺族より許可を得て作られた貴重な意匠は、改めて注目を集めました。

そんなエルメスのホームコレクションの魅力は、なんといっても吟味された素材選びと職人技が反映されたものづくりに集約されます。美しくモダンであるだけではなく、使う人にとって有益な機能を備える。それはアール・ドゥ・ヴィール(=暮らしの美学)に繋がっています。

その世界観をトータルで味わえる空間は、日本では銀座メゾンエルメス(2階)が随一。ここに身を置けば、時間を忘れてエルメスの哲学が体感できます。家具によっては大切な人とサンプルを見ながらセミオーダーもできますから、人生の記念日に訪れるのにも最高の場所ですよ。
ソファ、照明、テーブルといった主要家具は、シンプルなデザインと厳選された素材の美しい調和が特徴の一つ。キャビネット類に関してはセミオーダーが可能。人力車、プライベートジェットの内装なども手がけています。ちなみにホームコレクションは受注生産で、約2〜6ヶ月でお手元に届くのが一般的です(※アイテムによって異なります)。
銀座メゾンエルメスの大きな特徴は、充実したホームコレクションに加えて、8階にギャラリー「フォーラム」(現在、エマニュエル・ソーニエ展を開催中。http://www.maisonhermes.jp/ginza/le-forum/archives/522151/)、10階にミニシアター「ル・ステュディオ」を併設している点です。文化発信地としての銀座が堪能できます。
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◆ 銀座メゾンエルメス

住所/東京都中央区銀座5-4-1
営業時間/月曜~土曜11:00-20:00、日曜11:00-19:00
定休日/不定休
お問い合わせ/☎03-3569-3300

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◆ GUCCI / グッチ

初のインテリアコレクション「グッチ デコール」が始動

今秋、グッチにはブランドとしては初となるインテリアコレクション「グッチ デコール」が加わります。いわゆる“ホームコレクション”という呼び名ではありませんが、ライフスタイルを彩る新たなコレクションであることに変わりはありません。

グッチ銀座は、7月にリニューアルオープンをしたばかり。この「グッチ デコール」は、その生まれ変わったグッチ銀座を中心にユニークなプロダクト展開がされる予定です。あくまで専用のスペースは設けずに、他のウェアやアクセサリーと、クッションや陶器小物、キャンドルやチェア、スクリーンなどがランダムにディスプレーされるとのこと。
グッチ銀座はリニューアルに伴い、クリエイティブ・ディレクター アレッサンドロ・ミケーレによるデザインコンセプトが体現されています。ショップ内にはメタルの什器が配置されたり、大理石をはめ込んだ床などが施され、視覚的な楽しさも盛り込まれました。そこに新たなインテリアコレクションが加わることで、さらに華やかさが増しそうです。パートナーとふらりと立ち寄って空間を楽しむだけでも価値がありますし、新たなインテリアコレクションを探してみても盛り上がりそうですよ。
「グッチ デコール」は、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレが、“生活空間を自由にカスタマイズできるもの”として提案しています。フィレンツェの陶磁器メーカー、リチャード・ジノリ社製の陶器やハーバリウムプリント、エンブロイダリーを配したチェア、リビングなどを仕切る装飾性の高い折りたたみ式スクリーンなど、興味深いアイデアが目白押し。常にファッションともリンクしているため、シーズンごとにまったく異なるデザインが楽しめそうです。
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◆ グッチ銀座 

住所/東京都中央区銀座4-4-10
営業時間/11:00〜20:00
定休日/不定休
お問い合わせ/☎0120-88-1921(グッチ ジャパン カスタマーサービス)
URL/www.gucci.com

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◆ GIORGIO ARMANI / ジョルジオ アルマーニ

先駆け的存在のランドマーク

「アルマーニ/カーザ」は、2000年にジョルジオ アルマーニのホームコレクションとしてスタートしました。アルマーニ/銀座タワーの4階には、その世界観が奥底まで味わえる特別な空間が設けられています。

同ブティックは、銀座のラグジュアリーなホームコレクションを展開するランドマークであり、先駆け的な存在。

ジョルジオ・アルマーニは、ホームコレクションに関しても、ウェアと同じようにファブリックに強いこだわりがあります。それゆえ、ソファーにせよベッドにせよ、テキスタイル専業メーカーとのコラボを数多く発表していますし、リビングをラグジュアリーに演出してくれる質感を常に追求しています。

多くのラインナップのなかでも象徴的なのは、本人自らがデザインを手掛けたロゴランプです。1982年から支持され続ける上品なランプは、まさにアイコンと呼ぶのにふさわしいプロダクト。寝室やリビングに置くだけで、たちまち上質な空間へと変化させる力があります。
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ムラノガラスを使用したオリエンタルなデザインのランタン。別売りのLEDキャンドルを使えば安心して持ち運べ室外でも使用できます。 35万8000円(Lサイズ)
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二段の天板と4つの引き出しを設けた実用性の高い“JUSTIN”ライティングディスク。グレーのタモ材とウォーターグリーン色のレザーのコントラストが、美しくモダンです。世界限定40点限定販売、シリアルナンバー付き。406万3000円
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◆ アルマーニ/カーザ

住所/東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ/銀座タワー 4F
営業時間:11:30〜19:30
定休日/不定休
お問い合わせ/☎03-6274-7003
URL/www.armanicasa.com

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◆ Dior / ディオール

ムッシュ ディオールの“おもてなし”を味わう

GINZA SIX(ギンザ シックス)内に、国内最大級の規模でオープンした「ハウス オブ ディオール ギンザ」。カフェなども含めたこれまでにないアプローチは、すぐさま話題となりましたが、こちらでは日本初となるホームコレクション「ディオール メゾン」も展開されています。

かつてムッシュ ディオールは、ブティックにも自分の家のイメージを反映させたといいますが、「ディオール メゾン」は、そんな彼が所有した複数の邸宅の装飾を想起させる洗練されたコレクションです。

下のフロアからゆっくりとショッピングを楽しみながら同コレクションが展開されている4階に上がってくると、まさにムッシュ ディオールの家に招かれているかのような特別な感覚を味わうことができます。美しいクリスタルグラスやステーショナリーの数々は、眺めているだけでも癒されますし、併設したカフェで一息つけますから、銀座での“ホームコレクション巡り”の締めにも理想的かもしれません。
モノグラムやアイコニックな“ラッキースター”をハンドペイントで仕上げたグラスなど、ムッシュ ディオールの邸宅に置いてあった装飾をそのまま再現したかのようなラインナップが揃っています。ディープブルーとホワイトで彩られたディナープレートは、日本の有田焼の窯元である源右衛門窯が手がけたもの。
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◆ ハウス オブ ディオール ギンザ

住所/東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX内
営業時間/10:30〜20:30
定休日/無休
お問い合わせ/☎03-3569-1081
URL/www.dior.com

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