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2017.06.22

平成女子と昭和オトコをつなぐ意外な方法とは?

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文/西澤まどか

まさかのオヤジギャグが復権!?

オヤジギャグ、それはLEON世代の読者諸兄にとっても、もはや前時代の遺物でありましょう。今なら子供でも言わないようなヒネリのないダジャレを、昭和のオヤジさんたちは得意げに披露したものでした。それでも当時は社会にそれを受け入れる優しさがありました。しかし時は流れ、オヤジギャグは、言えば失笑を買いサムい目で見られる、そんな恥ずかしい存在とみなされる時代が長らく続いていたのですが……。

「オヤジギャグ、好きですよ。最近はそういう緩いギャグにけっこうハマってます」(K.Mさん/22歳)

「『冗談はよしこさん』とか『ひさしブリーフ』、『そんなバナナ』とかLINEのスタンプでも人気です」(K.Nさん/25歳)

などと、オヤジギャグに好感度をもっている平成女子が増えているようなのです。
彼女たちは、オヤジギャグを言う男性に対しても悪い印象は抱いてないといいます。

「オヤジギャグって“笑わせる”より“笑われる”ものだと思うんです。いまどきの男の子たちは笑われることを恐れているけど、オジさんは“笑われる”こともいとわない。それって余裕がないとできないこと。素敵だと思います」(T.Mさん/26歳)

「お前ら笑え! じゃなくてひとりでバカなこと言って場を和ませてくれるようなオジさん。癒されますね」(K.Mさん)

「中途半端に若い子にすり寄って無理して流行り言葉を使う人はサムいけど、昔のギャグを“使わずにいられない”って感じで言われると、へ~、そんな言葉あったんだと、むしろ感心しますね」(K.Nさん)
などなどうれしい言葉が次々出てきます。

ダジャレを使えば平成女子にモテる?
「そんなバナナ!」とボケてみたところで、平成女子の生態にも詳しいマーケティングライターの牛窪恵さんにお話を伺ってみました。

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「昭和」なダジャレは新鮮

「平成女子にとって『昭和』なダジャレは新鮮な面白さがあるんです。理由はいくつか考えられますが、まずひとつは、彼女たちは仲間同士の関係のなかで空気を読みすぎることに疲れているのです。『こんなことつぶやいたら“リア充”って言われるかな』とか、日々いろんなことを気にして生活しています。そんな硬直した日常の中で、無防備なダジャレをドカンと投入できるオジさんは、むしろカッコよく見える場合もあるのですね」(牛窪さん)

同世代の男子たちは“草食系”などと呼ばれ、彼らの多くは女性と恋愛することに価値を見出さず、その経験がほとんどない男子も多いそうです。クルマも持ってないし、デートプランも立てない。食事ももちろんワリカン。

「そんな平成男子に比べて昭和を生き抜いてきたオジさんたちは圧倒的に根拠のない自信をもっていて(笑)、女性をエスコートするのもうまい。若い子たちは自己評価が低いので、そういう経験豊富なオトナの男性に大事にされたり、存在を認めてもらえると、すごくうれしいのです」(牛窪さん)

「誰でも笑える」ことが大切

そしてもう一点。

「平成生まれの女子たちは親との仲がすごくいいんです。娘はパパと一緒に買い物に出かけるし、SNSで情報も共有します。自分の父親への愛着や尊敬があるので、年上の男性に魅力を感じる女子が多いのです。それに平成女子は、大恋愛ではなく『この人と一緒だと安心する』『ほっとする』という癒しを大切にします。

ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』が大ヒットしたように、彼女たちは燃え上がるような恋愛を望んでおらず、もっと現実的なのです。そんな彼女たちにとってオヤジギャグは力の抜け具合が心地いいし、そういうものがうまく扱える人は好ましく思えるのです」(牛窪さん)

小難しいこと抜きに、誰でもウケるのがオヤジギャグ。この「誰でも笑える」という点が平成女子にとっては大切なようです。

「みんなでシェアすることに強く喜びを感じるのも平成世代の特徴です。テレビなどで同じお笑いを見ていても、笑えない人がいると居心地が悪いのです。みんなで笑いたい。だから誰もが何も考えずに笑えるオヤジギャグは、平成女子にとって珍しくもあり、求めていた笑いとも言えるでしょう」(牛窪さん)

とはいえ、オヤジギャグは無暗に言えばよいというものではないようです。

「ダジャレや冗談は“誰”が言うかで評価が変わってきます。例えば普段から偉そうな人が上から目線でギャグを言っても引かれるだけです。ダジャレは人を選びます。普段から肩の力が抜けて、弱い自分もうまく見せられるような人、例えば桑田佳祐さんや高田純次さん、神田正輝さんなども、よくギャグを仰いますが、皆さん自然体で、カッコいいだけじゃありませんよね。このように可愛い気のある人がダジャレを言えばウケるでしょう」(牛窪さん)

ま、彼らならダジャレなんか言わなくてもモテるわけですが(笑)、なんとなくニュアンスはわかります。

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緩いギャグほど安心感がある

ここで最初に話を聞かせてくれた平成女子の言葉も聞いてみましょう。

「ダジャレには聞いてて心が重くなるダジャレと、そうじゃないダジャレがあると思うんです。心が重くなるダジャレは“聞いてあげないといけない”。でもそうじゃないダジャレは本人が言いたいだけだから、聞き流しても突っ込んでもOK。そういうのがいいですね」(T.Mさん)

「オトナな男性は、うまく隙を与えてくれる気がします。俺が俺がじゃなくて、女の子が楽しいと思える緩い雰囲気をうまく作ってくれる。それは心地いいですね」(K.Nさん)

「カッコ良さは経年で失われますよね。でも、『遊び心』があれば魅力は下がらないと思います。見た目が変わってもそれが武器になると思います」(K.Mさん)

なるほど、オラオラ感のない緩い感じのオヤジギャグは、平成女子たちの満たされない心の隙間にすっと入り込んで彼女たちを癒し、安心感を与えることに役立つのですね。オヤジギャグで平成女子のお役に立てるなら、こんなうれしいことはありません。

仕事でどんなに尊敬されたところでいいことはないですからね。むしろ緩いオヤジギャグをきっかけに平成女子との新しい関係が始まるなら、その方が、人生、よほど豊かになるというものです。……なんて思える諸兄は、是非、秘伝のオヤジギャグを披露してその効果をお試しあれ。ただし責任はもてませんが。

● 牛窪 恵(うしくぼ・めぐみ)

世代・トレンド評論家、マーケティングライター、インフィニティ代表取締役。同志社大学・創造経済センター「ビッグデータ解析研究会」部員。「草食系(男子)」などを世に広める。『「男損」の時代―「熱メン」が人生をソンしない18の知恵』(潮出版社刊)など著書多数。テレビ出演も多い。
牛窪恵オフィシャルブログ「気分はバブリ~」
URL/https://ameblo.jp/megumi-ushikubo

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