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2023.12.11

中尾明慶さんもビックリ! ゴルフボールの常識は間違いだらけだった!?【後編】

ゴルフで100切りを目指し中の俳優でタレントの中尾明慶さん。前回は、「タイトリスト」のボールフィッターさんから、意外に知られていないゴルフボールの重要性を学びました。今回は、コーチの元内ゆうさんと一緒に、ボール・フィッティングに挑戦します!

CREDIT :

文/野中真一(5 books) 写真/人物・前田一樹(maettico) ヘアメイク/加藤由紀 編集/近藤高史(LEON)、吉田奈緒子(LEON.JP) 撮影協力/アクシネット ジャパン インク、and GOLF

◆ 連載第7回

ボールを打ち比べて分かった! 打感、打ち出し角、スピン量の違い

「タイトリスト」 中尾明慶 元内(もとうち)ゆう
▲ 「タイトリスト」のボールフィッター、向井さんからレクチャーを受ける中尾さんとコーチの元内さん。
スコア100切りを目指して、ゴルフクラブ、シューズ、グローブのフィッティングで自分に最適なギアを揃えた中尾明慶さん。フィッティングの都度、各担当者に「スコアアップにはボール選びも大切」とアドバイスを受けて、気になっていたそう。そこで今回は、世界の各ツアーで使用率No.1のボールメーカー「タイトリスト」のゴルフボール・フィッティングに挑戦です。

前編では、タイトリストのボールフィッター・向井さんから、「スコアメイクにおいてボール選びがいかに大切か」について、コーチの元内ゆうさんと一緒にレクチャーを受けました。

後編では、タイトリストのボールを実際に何種類か打ち比べてながらフィッティングを行なっていきます。
「タイトリスト」 元内(もとうち)ゆう
「タイトリスト」
▲ タイトリスト製のボール2種を打ち比べて、まずは打感の違いを感じてもらう。
まずは、元内ゆうコーチのフィッティングからスタート。最初はふたつのボールを使って、それぞれ50ヤードのアプローチを打ってもらいました。すると、打ち出し角もスピン量もまったく違う結果に。
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「タイトリスト」 元内(もとうち)ゆう
▲ 2種類のボールを打ち比べた結果、一方は打ち出し角が大きく、ボールが天井に届いてしまうほどだった。
元内 同じように打ったつもりなのに、打球の上がり方がまったく違いました。データを見なくても肉眼レベルで違いがわかったくらいです。

向井 これがボールの違いです。スピン量が違うので打ち出し角も球筋も全然違います。だから、複数の種類のボールを使ってしまうとスコアアップにつながりにくい原因になるわけです。

元内 なるほど、すごく納得できました。ちなみにこの2つはどういうボールですか?
「タイトリスト」
▲ 50ヤードのアプローチを想定して、『プロV1』を打った結果、打ち出し角、スピン量、落下角度まで理想的な数値が得られた。
「タイトリスト」
▲ オレンジ色のボール『ベロシティ』のスピン量が3500回転前後なのが見て取れる。
向井 スピン量が3500回転前後だったのが『ベロシティ』で、8500回転だったのが『プロV1』です。

元内 なぜ、こんなに違うんですか?

向井 カバー素材の違いです。『ベロシティ』はアイオノマー系の硬い素材なのですが、『プロV1』はウレタン素材なので軟らかい。それがスピン量の差になっています。
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「タイトリスト」 元内(もとうち)ゆう
次は7番アイアン。最初に『プロV1』ボールを打ってみた。

向井 きれいなストレートボールですが、ちょっと弾道が低くて、スピンが少ないですね。

元内 実はアイアンが飛ばないのが悩みで、番手ごとにもう少し飛距離がほしいと思っていて。だから、ディスタンス系のボールにしようかなと考えたこともありました。

向井 それも間違った神話のひとつ。ディスタンス系ボールにすれば全員が飛ぶわけではありません。ディスタンス系ボールはスピン量が少ないボールです。でも、いまの元内さんはスピン量が少ないから弾道が低くて、飛距離が伸びていません。スピン量を増やしたほうが飛距離が伸びますね。
「タイトリスト」
▲ 左が『プロV1』、右が『プロV1x』。
元内 そうなんですね! 「低スピン=飛ぶ」と思っていました。

向井 それは誤解です。ボールが一番飛ぶのは適正スピンの時です。

そこで、『プロV1』よりもスピン量が多い『プロV1x』を打ってみると……。

元内 ホントだ! こちらのほうが5ヤードくらい遠くに飛んでいます。

向井 ボール初速はほぼ同じですが、スピン量が増えて、弾道が高くなったことでキャリー(※)が3ヤードくらい伸びましたね。ただし、それでもまだ理想弾道よりも低いので、クラブのフィッティングをもう一度受けていただくのが良いと思います。PGAツアー選手もボールを決めてからクラブのフィッティングをしています。
※ 打ったゴルフボール が着地するまでに飛ぶ距離
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「タイトリスト」 元内(もとうち)ゆう
そして最後は、ドライバーで『プロV1x』と『プロV1』を打ち比べてみました。

元内 アイアンと同じように飛距離は『プロV1x』の方が上でしたね。

向井 ドライバーも本当はもう少し弾道を高くしたほうが理想値には近づきますが、ボールで言えば『プロV1x』のほうが合っていると思います。

元内 ただ、フィーリングは『プロV1』のほうが好きかも。

向井 そういう感覚も重要な要素です。ボールフィッティングでも1モデルに限定するのではなく、データ的には『プロV1x』ですが、感覚的に好きなのは『プロV1』というようにふたつの推奨ボールを提案することが多いです。

元内 ありがとうございます。それぞれ1ラウンドずつ試してから、どちらかに決めようと思います。

スピンは“かける”ではなく“かかる”もの

「タイトリスト」 中尾明慶
次はいよいよ中尾さん。まずは50ヤードのアプローチからトライ。

中尾 僕は先生みたいにスピンをかけられる技術がないけど、大丈夫ですか?

向井 これも勘違いしているゴルファーが多いのですが、スピンは“かける”ではなくて“かかる”ものなのです。無理にスピンをかけようとせずに、普通に打ってください。そうすれば自然とスピンはかかります。
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「タイトリスト」
▲ 上側のWEDGEが『ベロシティ』を打った時の数値、下側のWEDGEが『プロV1』を打った時の数値。スピン量で明らかな差が!
打ち比べたボールは『ベロシティ』と『プロV1』。すると、中尾さんが打ってもスピン量に大きな差がありました。

中尾 ホントですね! 『プロV1』ってこんなにスピンがかかるんだ。当たった時の感覚が全然違いました。

向井 スピン量で比較すると3000回転以上も違っています。中尾さんが打っても『プロV1』のスピン量は7500回転以上でした。
中尾 インパクトの瞬間にスピンが効きそうな手応えがありました。スピンがかるって、こういうことなんですね。

向井 ボールは同じ大きさ(直径42.67mm以上)と重さ(45.93g以下)なので、見ただけではパフォーマンスに差があるとは思えない。でも打つと、こんなに違うんですよ。

中尾 じゃ、100切りを目指しているゴルファーでも『プロV1』『プロV1x』シリーズはアリなんですね。

向井 もちろんです。
「タイトリスト」 中尾明慶
次は7番アイアンで『プロV1』と『プロV1x』をフィッティング。ナイスショットもあればミスショットも出る中尾さんですが、「どんなレベルのゴルファーに対しても、ナイスショットした時にしっかりとグリーンに乗せるのがボールフィッティングの目的」と、向井さん。
中尾 そう言えば以前、アプローチショットを上手く打ったつもりなのに砲台グリーンに阻まれてしまい、ガッカリしたことがありました。

向井 それは高さが足りていないからです。先ほどから中尾さんのアイアンショットを見ているとディセントアングル(ボールの落下角度)が30度前半くらい。それだとグリーンに届いても止まらない可能性も高い。

中尾 そうなんですね。何度以上だとちょうどいいですか?
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「タイトリスト」
▲ 上側のIRONが『プロV1x』で打った時の数値。
向井 最低でも40度以上、理想は45度以上〜55度以下です。今回の打ち比べでは『プロV1x』のほうがスピン量が多くて、落下角度も40度台後半に到達したショットもありましたね。
「タイトリスト」 中尾明慶
最後はドライバー。中尾さんが最も苦手としているクラブですが、『プロV1』と『プロV1x』で違いは出るのでしょうか?

中尾 ナイスショットした時も、『プロV1』と『プロV1x』だとあまり大きな差はありませんでしたね。

向井 それが現実的な結果です。実はドライバーはアプローチやアイアンに比べると、ボールの性能の差は少ないので、どちらを使っても問題はありません。でも、ドライバーでも弾道が低めだったのでオススメは『プロV1x』です。

中尾 僕も『プロV1x』が感覚的に良かった。もっと難しいボールなのかと思っていましたが、けっこう打球が上がってくれて安心感がありました。
向井 ボールフィッティングでは6割から7割くらいのアマチュアゴルファーが『プロV1x』になります。その理由のひとつとして、最近はドライバーもアイアンも低スピン化されているので、試打をするとスピン量が適正値まで足りていないゴルファーが多いからです。

中尾 なるほど。でも結果的に『プロV1x』を使えるのはうれしいな!
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「タイトリスト」 中尾明慶 元内(もとうち)ゆう
こうして、元内コーチと共にボール選びの重要性を学んだ中尾さん。適正ボールが『プロV1x』に決まり、100切りに向けてさらにヤル気がみなぎっている様子です。
「ボールはどれを使っても同じだと思っていたので、ボールフィッターという仕事があることに驚きました。印象的だったのが、100切りを目指す時に100回使うゴルフギアはゴルフボールだけという話です。確かにそうだなと思いましたし、実際に打ち比べてみると、それぞれのボールの性能がまったく違う。ボールの重要性はすごく理解できたし、自分には『プロV1x』が合っていることもわかったので、このボールで100切りできなかったら、自分の腕のせいだなと納得ができますね(笑)」(中尾さん)

次回は、秋に開催されたPGAツアー「ZOZO CHAMPIONSHIP」を観戦した中尾さんを追跡リポート。松山英樹選手をはじめ、世界屈指のゴルファーたちのプレイを目の前で目撃した中尾さんは何を感じ、学んだことを自分のゴルフに役立てるのか!? 乞うご期待!

※ 「タイトリスト」のボールフィッティングに興味がある方はコチラをチェック

前編はコチラ
「タイトリスト」 中尾明慶

◆ 中尾明慶(なかお・あきよし)

1988年6月30日、東京都出身。A型。2001年に「3年B組金八先生」(TBS)に出演し、注目を浴びる。その後、数多くのドラマや映画などで活躍。近年の主な出演作品にドラマ「監察医 朝顔」シリーズ・「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ)、「六本木クラス」(テレビ朝日)、「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」(MBS)、「First Love 初恋」・「ぐでたま~母をたずねてどんくらい~」(Netflix)などがある。また、月~木曜に放送中の「プチブランチ」(TBS)ではMCを務めている。YouTube公式チャンネル「中尾明慶のきつねさーん」は登録者数70万人を超える。

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「タイトリスト」 元内(もとうち)ゆう

◆ 元内(もとうち)ゆう

世界42カ国に会員をもつ世界最大のゴルフ専業認定組織、USGTF ティーチングプロレベルIIIの資格保有。インドアレッスンからラウンドレッスン、コンペ主宰まで幅広く活動中。可憐なルックスと個々人のお悩みに寄り添うティーチングが人気。数々のゴルフ系YouTubeチャンネルにも出演中。

公式インスタグラムはコチラ

今回のボールフィッティングで使用したのは……
『and GOLF』

渋谷駅から徒歩3分の利便性を誇る、会員制シミュレーションゴルフスタジオ。地上1階・地下1階の施設内には広々としたブースが6打席+個室があり、最新式のシミュレーターを使って快適なセルフトレーニングに集中できる。

住所/東京都渋谷区桜丘町16-13
営業/月〜金曜8:00〜23:00、土曜8:00〜22:00、日曜8:00〜20:00

お問い合わせ/TEL03-6416-0315

会員料金/月額:2万7500円(税込み)/1日2時間利用可、プライベートルーム毎月2時間無料,月間利用回数の上限なし、レッスンプロによるグループレッスン参加費無料etc.

詳しくはコチラ

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