2019.07.01
【第8回】
初めて会った相手を圧倒する最強の「自己紹介法」
年収1億円! 普通のサラリーマンには夢のような金額を、アナタにとってリアルな目標に変えていくのがこの連載です。まず大事なのは思考法。考え方が変われば仕事に対するスタンスが変わり、見えてくる世界が変わります。マーケティングコンサルタント船ケ山哲氏がアナタを年収1億円に導きます。
- CREDIT :
文/船ケ山 哲 編集協力/遠藤励子 写真/内田裕介 スタイリスト/稲田一生 ヘア&メイク/勝間亮平(MASCULIN)
前回は、相手の隙に入り込むための仮想敵の設定とその利用法についてお話しました。しかし、そもそも話を聞いてくれる相手がいないことには、技を使うことができません。そこで本日は、初めて会った相手に一瞬で自分を専門家だと認知させ、優位な立場を勝ち得る自己紹介法についてお話していきます。
こうお話すると、「自己紹介がそんなに大事? 挨拶するだけなのでは?」と言う人がいます。
しかし、それはまだ、自己紹介の「本当の威力」を知らない人です。
なぜなら、人は、数秒の間に相手との見えない格差を決定し、最初に生まれた格差がその後の関係にまで影響を及ぼすからです。最初に相手に見切られてしまうと、その後、いくら努力し挽回を図ろうとも、上手くいくわけがないのです。
出会って数秒で勝負が決まり、見えない「格差」が生まれる。
それが人間なのです。
それどころか話せば話すほど、その人のメッキは剥がれ、「本当に、この人部長?」と疑ってしまう人も多いものです。それでは、せっかくの肩書きが台無しです。
それが、今回お話する「自己紹介法」です。実は、お金持ちになる人は、この挨拶法を知ってか知らずか巧みに操り、相手の優位に立つことを考えているものです。
その戦いは、ときにはある種の演出を伴って、会場に入った瞬間から始まります。1つ例をあげると、社長の横を歩く「美人秘書」です。
これは一例ですが、何を言いたいのかといえば、できる社長は、自分の能力だけに頼ることはせず、「やれることは、すべてやる」という思いを常に持っているということです。
ところが自分の能力を過信してしまう人は、演出を一切考えることなく素の自分で勝負を仕掛けてしまいます。そして、その取り組みが往々にして惨敗に終わるのは、握手を交わす前から勝負に負けてしまっているからです。
それでは、このあとに登場する自己紹介どころの話ではありません。ですので、あなたが自己紹介を優位に進めるためにも、自分を過信するのではなく、優位な立場を勝ち取る「演出」も忘れないことです。
自己紹介で相手に伝えるべきは、強固な実績のみ
では、肩書きではないとしたら、何を初対面の相手に伝えばいいのか?
それは、『実績』です。
それも、強固な実績を伝えることです。
なかなかイメージできない人も多いと思いますので、私の自己紹介を事例としてシェアさせていただきます。
私は起業して5年で1000社を超えるクライアントを獲得することができました。北は北海道、南は沖縄。海外は、アメリカ、フランス、ギリシャ、コロンビアなど世界にもクライアントを抱え、コンサルティング業務を行なっています。
また最近では、コンサル以外にメディアの活動も積極的に行い、テレビ神奈川のメインキャストを務める他、FM横浜のメインパーソナリティも務めています。そして、雑誌「LEON」のWEB版での連載や雑誌「BOSS」の連載も手掛けています。
その他にも、これまでビジネス書を7冊出し、20店舗以上で書店ランキング1位を獲得した著者としても活動しています。
本日は、よろしくお願いします。
にもかかわらず、この30秒で相手との間に格差を生み出し、優位な立場を得ることができます。その上でビジネスをスタートさせるため、極端な話をすれば、売り込むことなく次々と契約を取ることができてしまうのです。
6年前は普通のサラリーマンでしたし、威張れるような業績もあげていませんでした。もしかしたら、今のあなたも同じかもしれません。
心配無用です。なぜなら、6年前の何もなかった頃の私が使っていた実績の見せ方を知ってしまえば、今のあなたであっても「この人、凄い。その分野の専門家!是非、相談したい」と思ってもらうことができるからです。そう考えるとワクワクしませんか?
では、その具体策を見ていきます。
その方法とは、今の会社で手に入れた功績を「自分の実績」として表現するということです。
具体的には、
・年間6件の問い合わせをインターネットの仕組み構築することで年間700件に
・年商500万円の会社にWEB集客のシステムを導入することで年商2.5億円に
といった具合です。
このように誰しも今の会社で行なっている業務であれば、功績としてあげられるものがあるのではないでしょうか。もし、このようなものがないとしたら、今からでも先輩や上司に指導を受けながら功績や実績を作ればいいのです。
しかも、実績の素晴らしいところは、1回得れば一生モノということと、実績は常に上書きすることができるということです。
はたまた私のように、サラリーマン時代に手に入れた実績をベースに独立し起業にチャレンジするという選択肢をもつというのもありです。
このように実績は、自己紹介で優位な立場を獲得するだけでなく、人生そのものを変えることもできるようになりますので、今、日々行なっている業務に対し、「どのようにしたら、実績をつけることができるのか?」という視点で物事を見るようにしてください。その視点をもつだけで、あなたの人生は新たな分岐を始めること間違いなしです。
● 船ケ山 哲(ふながやま・てつ)
1976年、神奈川県出身。心理を活用 したマーケティングを得意とし、人脈なし、コネなし、実績なしの状態から、起業後わずか5年で1000社以上のクライアントを獲得。その卓越したマーケティング手法は、数々の雑誌やメディアに取り上げられ、現在ではテレビ番組(テレビ神奈川)のメインキャストを務めるほか、ラジオ番組(FM横浜)でもメインパーソナリティーとして活躍中の起業家。 またプライベートでは子どもの教育を最優先に考え、マレーシアのジョホールバルに在住。
主な著書に『武器としてのビジネススキル』(PHP研究所)、『お金と自由をもたらす最速の稼ぎ方』(徳間書店)、『洞察のススメ』『超・起業思考』(きずな出版)他。最新刊は『会社を辞めずに収入を月50万円増やす! 小さく始めて成功させる「自分ビジネス」』(集英社)本体1400円+税。7月5日発売予定。
スーツ12万8000円/サンタニエッロ(バインド ピーアール)、ニット2万9000円/スローン、ネッカチーフ/アルテア(アマン)、メガネ4万4000円/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ)、ブレスレット7万8000円/エンド(ギャラリー・オブ・オーセンティック)、時計80万円/ゼニス、靴6万5000円/パラブーツ(パラブーツ青山店)
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