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2019.03.30

2050年、ロボットと〇〇〇する時代がやってくる!? ── 未来の恋と性はどう変わる?

急激なテクノロジーの進歩は人々の暮らしを便利にするだけでなく、恋愛やセックスなど人間の最もプライベートな分野にも大きな影響を与えようとしています。VRやAIなど最新技術の進化がもたらす未来の恋とセックスのカタチとはどんなものでしょう?

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文/熊山准

「2019年、パパ活女子大生がキャンパスに溢れる」に始まり、「2024年、未成年のフェイクポルノがネットで拡散される」「2032年、障害者・高齢者のセックスをテクノロジーが補完する」「2045年、ロボットデリヘル嬢が街を闊歩する」などなど、センセーショナルな未来予測で物議をかもしているのが『未来のセックス年表 2019-2050年』(SB新書)です。

まるでSF小説のような絵空事にも思えますが、2019年時点で予見されているテクノロジー進歩のロードマップや、確実にやってくる人口減少社会といったデータに基づいて描かれているのがポイント。その変化が性生活のみならず恋愛や家族のあり方を変えることで、「セックスレス」「夫婦別姓」「同性婚」「緊急避妊ピルの薬局販売」「不倫」といった諸問題がどのように解決されていくかについても触れられている、いたって真面目な本でもあります。

テクノロジーの発達によって人間の性と恋愛は大きく様変わりする

2050年といえば我々LEON世代も70代から90代とそろそろ「現役」を引退していそうな頃合い。でもテクノロジーの発達によって高齢者の性と恋愛事情も様変わりしていそうでもあります。そこで『未来のセックス年表』の著者であり、障害者の性問題を解決している一般社団法人ホワイトハンズ代表理事の坂爪真吾氏に、未来の性愛についてお話をうかがいました。

「本書の冒頭でも触れているように、2024年にもVRゴーグルと触覚センサーの発達により世界中の相手と疑似セックスを楽しめるようになる、という予測が立てられています。また2025年頃には恋人のボディパーツを3Dプリンタで作ることができるようになり、タッチフィードバック機能によって離れていても性的につながるようになるとも言われています。こうしたテクノロジーの発達や普及は、高齢者はもちろん障害者や同性愛者、遠距離恋愛、恋愛弱者、愛する人を亡くした方といったさまざまな人を救済してくれる可能性があります」

現在はVRゴーグルと触覚センサーを使ったマスターベーションにスポットライトが当たりがちですが、やがてラブドールが進化しAIを搭載したセクサロイドとのセックスや、はたまた脳に埋め込んだセンサーによってダイレクトにオーガズムを感じる脳内セックスまで進化の可能性はあるのだとか。
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ロボット相手の方が純粋な恋愛ができるかもしれない

脳みそごとハックされてしまうと視覚・聴覚・触覚だけでなく、味覚や嗅覚まで支配されるので現実との境目がわからなくなりそうです。さらに実体があり自然な受け答えをしてくれるセクサロイドにいたっては愛着どころか愛情を抱いてしまう可能性が大です。

そうなったとき、恋愛やセックスってどう変わってしまうのでしょうか。

「かえって個々人が恋愛やセックスに求めていたものが何だったかが浮き彫りになる気がします。恋愛や結婚生活は面倒くさい、ただ性欲を満たせばいいからバーチャルで十分という人も出てくるでしょう。セックスや恋愛に飽きてしまう人もいるかもしれません。でも依然として他人とコミュニケーションを楽しみたい人が多いのも事実です。ゲームだって自分でプログラミングできる時代ですが、自作ゲームをプレイするより、他人が作ったものを攻略する方が面白いし、なんならネットワークに繋がって他人とプレイする方が楽しかったりしますからね」

なるほど。確かにネットゲームもプレイよりロビーでの雑談がメインになることすらありますし、当然SNSに依存してしまう人がいるように、コミュニケーションこそ人間の根本的な欲求と言えそうです。とはいえそのコミュニケーションすら高度に発達したAIやセクサロイドが担ってしまう可能性もあるわけですよね?

「そうですね。むしろ生身の人間相手だと余計なノイズが多い分、進化したAIやセクサロイド相手の方が純粋に恋ができると言えるかもしれません。あるいは恋愛やセックスを経験していない青少年に対して、バーチャルセックスやAIが手取り足取りシミュレーションしながら正しい性知識を教える先生役になってくれる可能性もあります」

初体験の相手はロボット先生でした、なんてこともありうるかもしれないわけですね。そこから卒業できればいいんですけど、自分の好みをわかってくれるぶん、一度ハマったら抜け出せそうにもないかも……。
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自分が恋愛やセックスに何を求めているかが問われる

「ロボットとの恋愛は一部では定着するかもしれませんね。以前aiboの合同葬儀があったように、すでにロボットのペットに対しても本物の犬のような愛着を抱く時代です。未来においてはコミュニケーションする相手が人間かAIかくらいの違いしかなくなるという可能性もあるでしょうね」

実際、AI相手なら何があっても傷つくのは自分だけ。何なら二股三股もOKなので浮気や不倫という概念すらなくなります。いわば思うがままのフリーセックスと自由恋愛が実現してしまうわけです。

「そうなると最初に戻りますが、自分が恋愛やセックスに求めているものが何かということが浮き彫りになる。いずれにせよテクノロジーによって、個々人が恋愛やセックスを自由にデザインできる時代がやってきます。それは逆に言えば、自己決定権がある分、誰もが自分の生き方とじっくりと向き合い考え決める必要がある時代とも言えるんです」

果たしてその時、自分は生身のパートナーと暮らしているのか。はたまたアニメキャラやセクサロイドと一緒に暮らしているのか。いずれにせよ、恋とセックスのバリエーションは無限に広がりそうです。それがユートピアなのか、ディストピアなのか、今の我々には知る由もありませんが。

● 坂爪真吾(さかつめ・しんご)

1981年新潟市生まれ。一般社団法人ホワイトハンズ代表理事。東京大学文学部卒。新しい「性の公共」をつくる、という理念の下、重度身体障がい者に対する射精介助サービス、風俗店で働く女性の無料生活・法律相談事業「風テラス」など、社会的な切り口で現代の性問題の解決に取り組んでいる。2014年社会貢献者表彰、2015年新潟人間力大賞グランプリ受賞。著書に『「身体を売る彼女たち」の事情』、『性風俗のいびつな現場』(ともにちくま新書)、『はじめての不倫学』(光文社新書)など。

「未来のセックス年表 2019ー2050年」

新しい「性の公共」をつくるNPOという立場から、障害者・高齢者の性・不倫・性教育・性風俗・売買春・JKビジネス・パパ活など性にまつわるあらゆる社会課題の現場に足を踏み入れ、問題解決に取り組んできた著者のこれまでの知見をいかした集大成。AI研究者による最新の研究事例もふまえて、日本人の性の未来予想図を描き出す! SB新書/本体800円+税

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