2019.02.24

母・桐島洋子とguntû(ガンツウ)での船旅へ

フォトグラファー兼ビジュアルクリエイター・桐島ローランドさんによるライフハック術。第5回目となる今回は、母親でありエッセイストの桐島洋子さんを連れて乗船したという「guntû(ガンツウ)」での船旅について。そこには、母と息子の知られざる物語がありました。

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写真・文/桐島ローランド

デジタルテクノロジーに造詣の深いフォトグラファー・桐島ローランドさんによる連載第5回。今回は、エッセイストでもある母・桐島洋子さんとともに親子水入らずで年始旅行をしたという「guntû(ガンツウ)」での船旅について。

日本家屋を思わせる船体に、採れたての海の幸をふんだんに使用した料理、さらには客室に露天風呂まで備えた「おもてなし」の船上体験を綴っていただきます。

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瀬戸内のおもてなしを凝縮した客船

皆さんは「guntû(ガンツウ)」という船をご存知でしょうか? 名前からすでにインパクトがありますが、その船体を見たらもっと驚くかもしれません。
瀬戸内を周遊する「guntû(ガンツウ)」では、船内での宿泊と船外のアクティビティがパッケージとなったオールインクルージングを提供します。
これがその「guntû」です。2017年10月に就航した「せとうちクルーズ」の手がける豪華客船ですが、客室はわずか19室のため、予約を取るのも一苦労。全長81メートル、約3トンという客船としては決して大きい部類ではないけれど、それだけに隅々まで行き届いたサービスで人気となっています。
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19室の客室は全てスイート。海を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすことができます。
お気づきの通り「guntû」は日本家屋をモチーフにした船体で、客室や設備もまるで旅館のような趣きです。客室は3グレードあり(ザ ガンツウスイート、グランドスイート、テラススイート)、どの部屋にも海を望めるテラスやゆったりと浸かれるお風呂を完備。さらに上位2グレードは露天風呂となり、瀬戸内海の波音を聞きながら穏やかな時間を過ごすことができます。

ちなみに「ガンツウ」という名前は地元で獲れる青色の小さなカニのことで、そのカニのように瀬戸内の人々に長く愛される船であるよう命名されたのだそう。新しい船なのに昔からこの地域にあったような佇まいなのは、そのコンセプトやデザインがしっかりしたものだからかもしれません。
guntûのデッキテラス。静寂の海でお酒を楽しむことができます。
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母・洋子を連れて二泊三日の旅へ

2019年1月2日、「guntû」のデッキにて。81歳の母と50歳になった息子。
そんな「guntû」にこの正月、母親を連れて二泊三日の船上旅行に行ってきました。81歳の母・洋子はエッセイストや作家として知られていますが、僕にとっては(当たり前だけど)自分を生んでくれた唯一無二の存在です。彼女はその逞しい生き方を通して僕の進む道を教えてくれたし、幼い頃のアメリカでの生活など様々な経験を積ませてもくれました。ニューヨーク大学への進学は母の後押しがなければ叶わなかったし、今の自分がいるのもこの母親だったからこそ。

今回の旅行は、そんな母親への感謝を込めて計画しました。そして縁あってこの「guntû」に乗船することとなったのです。
あと何回行けるかわからない母との旅行。母の瞳には、今何が記憶されているのだろうか。
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食事は地産のとれたてのものを使用

船内のレストランでは地産の食材を使用した料理を提供。
二泊三日の旅はその全てを船上で過ごすわけではなく、広島沿岸の名所を巡りながら、ゆっくりと瀬戸内を周遊するスタイルになっています。

結論から言うと、母を連れてのこの「guntû」の船旅は大正解でした。船上では地産の食材を使用した料理が振舞われるのですが、それらはいずれも絶品。
とれたての魚介や野菜、地元の牛を使用したローストビーフ、水揚げされたばかりの生きたタコを目の前で捌いたりと、ご当地ならではの食の楽しみを船上では体験させてくれます。
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瀬戸内の名所を巡る

「guntû」のデッキで海を見つめる母。
海外へ行くことが大好きなのは母も僕も変わらずですが、正月の休暇を親子で、日本で過ごせたのは本当に良い思い出になりました。
瀬戸内海の穏やかな凪。心が落ち着くのは日本の原風景だからでしょうか。
ちょっと話は変わりますが、2018年、僕は世界の様々な国を巡りました。父のルーツがあるスコットランドを含むUK全土とアイルランド、オランダ、ドイツ、ポーランド、リトアニア、ラトビア、エストニア、ベラルーシ、カンボジア、上海、トルコ、ニューヨークなどなど。僕はこれまで約100カ国を旅してきましたが、しかしながら瀬戸内海の船の上で日本の美しい風景を見ると、やはり自分のルーツがこの日本にあることを感じます。
広島県福山市、鞆の浦の街並みは古き良き日本の風景をそのままに残しています。「guntû」の旅では、メインの停泊所がある尾道(ベラビスタマリーナ)から瀬戸大橋の島々を抜けて、鞆の浦、宮島、直島、豊島、小豆島などの島や街を周遊します。日によって立ち寄るコースは変わるのですが、いずれも都会の喧騒から離れて心を落ち着かせることができる場所です。
鞆の浦にて。寺院を背景に母親を撮影。
本当は海外旅行に行こうかとも思ったけれど、母親とゆっくり旅行をするのにこの「guntû」は最も適していたのだと、旅を終えた時に実感しました。

僕には今、高校生の娘と中学生の息子がいますが、日に日に大人になっていく姿を見ていると、家族全員で旅行できる機会も今後は少なくなってしまうのだろうと、少し寂しくなったりもします。もしかしたら次に「guntû」に乗るときは、僕の子ども達が立派な大人になり、僕をねぎらっての親子旅のときかもしれません。(そうなる前にもう一度乗船したいとは思っていますが)

そのようなわけで、この「guntû」での旅はデートでの活用はもちろんですが、大切な家族との時間を過ごすのに、特にオススメです。

僕が母親から教わったこと、「Take your own risk.(自分のリスクは自分で負いなさい)」の精神はそのまま子ども達に伝えていますが、それだけでなく、僕が母から受け継いだ「世界を知る」という経験は、自分の子ども達にもしてあげたいと思っています。ぜひ皆さんも次の旅行の参考や、親孝行のプランの一つにでもしてもらえれば幸いです。
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写真は全てPixel3で撮影しました

さて、ここで今回のライフハックをご紹介。

実は本記事の写真ですが、こちらは全てGoogle製のスマートフォン「Pixel 3」で撮影しました。

PIxel 3はカメラ性能においてよくiPhone XS と比較されますが、プロフォトグラファーの目で見てみると、色彩を忠実に再現してくれて、ポートレートや夜景にも強いPixel 3の方がややオススメです。中でもPIxel 3の「Night Sightモード」は本当にエグイ! まるで三脚を使って長時間露出したような夜景写真が、手撮りで簡単に撮影可能になります。iPhone XS などに搭載されているデュアルレンズのメリットは主にボケの調整ですが、反対にPixel 3が一歩リードしている点はまさにここ。夜景にめちゃくちゃ強いんです。

ちなみに、ちょっとした撮影現場においても、一眼レフのバックアップとして十分に使えるので、僕自身すごく重宝しています。もしスマートフォンにハイレベルなカメラの性能を求める方でしたら、このPixel 3を選べば間違いはないでしょう。

Pixel 3にて撮影。
このように、シングルレンズながらもAIを搭載することで、背景のボケや色味の調整などをうまく補正してくれます。Googleはやっぱり偉大でした。笑

ゴールデンウィークにはカリブ海にも渡航予定

最後に、船旅ついでということで、僕が今年のゴールデンウィークに乗ろうと思っている船をご紹介したいと思います。それがこちら「Symphony of the Seas(シンフォニー・オブ・ザ・シーズ)」です。
プールありアトラクションあり、グルメもショッピングも充実の世界最大客船!

日本では落ち着いた船旅だったけど、次の旅はこのシンフォニー・オブ・ザ・シーズでガンガン遊び倒そうと思っています。

ちなみに、誰と行くかはナイショです。笑

●桐島ローランド

フォトグラファー・総合ヴィジュアルクリエイター・3DCGエバンジェリスト。

1991年 ニューヨーク大学芸術学部・写真家卒業後、本格的にフリーランス・フォトグラファーとしてのキャリアをN.Y.でスタート。
1993年 東京に活動拠点を移し、多くのファッション撮影、広告撮影の他、ムービー作品も手掛ける。
2007年 パリ・ダカールラリー完走
2014年 3DCGプロダクション、AVATTA設立、代表取締役に就任。ヴィジュアルクリエイターとして写真・ムービー等を制作する傍ら、3DCGが真のフォトリアルとして躍動し融合を果たすことを目的としたエバンジェリストとしての活動を行う。国内外を問わず、多数のテクノロジーオリエテイティドなカンファレンスなどにも出席、マイクロソフトの販売代理店アドバイザー、自動二輪車メーカーのアンバサダー等も務める。

AVATTA URL/https://avatta.net/

3Dモデルサンプル/https://sketchfab.com/avatta

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