2019.09.15

大人のロックTシャツ入門【Vol.1】

ロックTの魅力を、LEONでおなじみの福田豊さんが徹底解説! 大ボリュームでお届けします!

CREDIT :

文/福田 豊

大人のロックTシャツ入門【Vol.1】

ロックTシャツのよいところは、音楽が聞こえてくること。ライダーズやエンジニアブーツなど、ほかにもロックなファッションアイテムはいろいろありますが、ロックTはそんなどれよりも強力で単純明快。着こなし方とか、コーディネートとか、そんなアレコレはまったく関係なく、ただ着るだけで「ロックだ!」とわかるし、どのアーティストのどの曲か、なぁんてことまで伝えられる。まさに「音楽を着る」という感じなのです。

しかもロックTは、そのアーティストのイメージを纏えるのが魅力。ストーンズなら問答無用のロックな格好よさとか。グレイトフル・デッドならピースでハッピーとか。ニルヴァーナなら知的なひねくれ者とか。メタリカならヘヴィで強面とか。たとえ、ちょい気弱な男子でも、華奢な女子でも、少々ビール腹のオヤジでも、そんな感じに「なりたい自分」になれる。そこが素晴らしいのですね。さて。ということで、そんなロックTをご紹介するのが、この記事のテーマ。なのですが、その前に大切なポイントをお話しします。

● ロックT選びのポイント

ロックTで、しばしば問題になるのが真贋。ホンモノ=オフィシャルか、ニセモノ=パチモンか、ということで、それを探求している古着屋さんとかもずいぶんとおられます。

で、それで「ニセモノ着るのは恥ずかしい」とか「もっと勉強しろ」とか。そしてそれは正論。レコードやCDなどと同じく、ニセモノを買うのはアーティストの利益を阻害するもので、決して許されることではない。ロックを愛するファンならば、手を出してはイケナイのです。

が、しかし。真贋の見分けは難しいのですよ。
たとえば「ボディがアメリカ製ならホンモノ」とよくいわれますが、でも最近はアメリカ製のTシャツなんてほとんどなかったりする。「ライセンス表記のチェック」というのもよくいわれる注意点ですが、しかしホンモノでもライセンス表記のないものがたくさんある。また、古着屋で見つけた本当に古い時代のものなんかだと、当時の資料などあるわけもなく、もはや真贋の判別が不可能なことが多い。要するに、よくわからない、のですよ。
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メイド・イン・U.S.A.なら、ほぼホンモノ。
著作権表記があれば、まず間違いなし。
なので筆者個人のことをいうと、名の通ったショップや通販であれば「とりあえずOK」としている。まぁ、それでもニセモノが混じっているんですけどね。でも、最終的には自分が「納得して」「楽しめる」ことが大切。そこが、いちばん、ですかね。

ということで、いよいよロックTをご紹介。なお、すべて私物のため、問い合わせ先はありません。
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●1:ロゴ&マーク

一目でそのアーティストがわかる、ロックTの大代表。

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ザ・ローリング・ストーンズのリップ&タン=ベロマーク。世界でもっとも有名なロックのアイコンですね。
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ザ・フーのロゴマーク。これによりイギリス空軍旗がモッズの象徴のデザインとなったのです。
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ヴァン・ヘイレンのロゴ。頭文字を組み合わせただけですが強力。これは炎のアレンジ付き。
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レッド・ホット・チリ・ペッパーズのロゴマーク。このTシャツでは背面にプリントされてます。
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メタリカのロゴ。文字だけでも圧倒的存在感なのが凄い。
ニルヴァーナのロゴマーク。で、このマークのTシャツは、背面にこの文字が書かれていることが大切なのです。
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●2:写真&イラスト

ポートレートやイラストを使用したものも、ロックTの王道のひとつ。

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ジョン・レノンのニューヨーク時代のポートレートを使ったもの。
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ボブ・ディランで、下に「Modern Times」と書かれてますが同アルバムとは特に関係ないみたいな感じ。関係……あるのかな?
ブロンディの写真を前面に、背面にはヒット曲「One Way Or Another」の文字。
ソニック・ユースのステージ写真に、アルバム『Goodbye 20th Century』のタイトルが記されている。
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●3:レコードジャケット

まさに音が聞こえてくる、これもロックTの大代表。

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レッド・ツェッペリン『Ⅱ』。ハードロックの歴史的大名盤ですね。
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スモール・フェイセス『Ogdens’ Nut Gone Flake』。コンセプトアルバムの傑作。
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T・レックス『The Slider』。アルバムより、この写真のほうが有名かも。
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ブラック・サバス『Black Sabbath Vol.4』。オジー・オズボーンのステージ写真が格好いい。
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ピンク・フロイド『Wish You Were Here』の、その外袋に貼られていたシール。ヒプノシスのデザインです。
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イエス『Tales From Topographic Oceans』。ロジャー・ディーンですね。
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クラッシュ『London Calling』。あまりにも有名なジャケット。格好いい!
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キッス『Rock And Roll Over』。これも大有名。パンテラのダイムバック・ダレルがこのステッカーをギターに貼ってましたね。
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ガンズ・アンド・ローゼス『Appetite For Destruction』の、差し替えになったジャケットのデザイン。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ『Blood Sugar Sex Magik』。背面にロゴマーク。
VOL2に続く!

● 福田 豊

ロックと猫を愛するライター&編集者。ファッション、時計、クルマなどライフスタイル全般について執筆。趣味は除湿と靴磨き。毎月1回以上ライヴを観に行く、を目標に奮闘中。そのあたりの報告と、ロックTシャツの紹介をインスタグラムでやってますので、よろしければフォローをお願いします。ID : fukuda1959

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