2026.02.28
断食ダイエットって腸にいいの?【イケオジ界隈でも注目の腸活Q&A5選】
健康マニアならずとも、一度は耳にしたことがあるキーワード「腸活」。腸内環境を整えることは、イケオジ界隈の常識になりつつあります。知っているようで知らない「腸活」を深掘りすべく、福岡天神内視鏡クリニックの秋山祖久院長にお話をうかがいました。
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イラスト/STOMACHACHE. 文/大塚綾子 編集/菊地奈緒(Web LEON)
コンディション管理の新常識として、イケオジ界隈でも注目の「腸活」。下痢や便秘だけでなく、肌荒れや風邪、気分の落ち込みといった、さまざまな“不調”の背景に、実は腸内環境の乱れが潜んでいるとか。そこでYouTube「胃と腸の健康解説 内視鏡チャンネル」も好評を博している、福岡天神内視鏡クリニックの秋山祖久院長を取材。「腸活」にまつわる疑問を解消してもらいました。
【5位】 Q.大腸がんはがん死亡数1位と言われますが、腸活で予防できる?

A.規則正しい生活とコマメな運動。牛肉や豚肉を食べすぎない、朝起きたら歯磨きして口内の雑菌を腸内に入れないetc.
── 日本人のがん死亡数は、大腸がんが男性2位、女性1位と言われますが、「腸活」で予防できますか?
先生 もちろん予防できます。まずは食事ですが、牛や豚など4本足の動物の肉を大量摂取すると大腸がんのリスクが高くなるという報告があるので、摂りすぎないこと。
また近年「フソバクテリウム・ヌクレアタム」という歯周病菌が、大腸がんの原因にもなっているという報告があります。本来口腔内だけに存在するはずの菌が大腸に住み着き、これが悪さをしているようなのです。そこで、起きたら朝食を食べる前にまず歯磨きをして、寝ている間に口の中で増えた雑菌が腸内に入るのを防ぐことが大事です。
【4位】 Q.おならはどうして出るの?

A.おならはほとんどが空気。早食いの人やストレスが多い人は空気を飲み込みがちなので、それがおならとして出てきます
── 男性は下痢がちで女性は便秘がちなイメージがありますが、実際はどうですか?
先生 医学的にも正しいです。男性は下痢、女性は便秘で悩んでいる方が圧倒的に多いですね。女性ホルモンには腸の動きを抑制する作用があるので、一般的に女性のほうが便秘になりやすいんです。
── ホルモンの影響なんですね。男性が下痢がちなのはなぜですか?
先生 男性は女性に比べるとストレスに弱く、社会的にもどちらかというとストレスフルな環境に身を置きがちです。さらに「脳腸相関」でストレスが脳から腸に直接伝達されるので、下痢症状が出やすいというのはありますね。
【3位】 Q.よく聞く善玉菌、悪玉菌ってどんな菌?

A.悪玉菌の好物は脂っこいもの、甘いもの、お酒。それらの過剰摂取が腸内環境の悪化を招きます
── 理想的なバランスはありますか?
先生 善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7ですね。
── 悪玉菌もゼロではないほうがいいんですね。
先生 そうなんです。わかりやすく悪玉菌という言葉を使っていますが、中には善玉菌と協力し合う菌もあり、ただの悪者ではないんです。ただ悪玉菌の好物である脂っこいものや甘いもの、お酒などを過剰に摂取していると、腸内でどんどん悪玉菌が増えて、日和見菌も悪玉菌側に傾いてしまうので、バランスが大切です。
【2位】 Q.腸活を始めたいのですが、そもそも腸の働きとは?

A.腸内環境が乱れると病原菌やウィルスが侵入しやすくなり、風邪やインフルエンザなどの感染症も引き起こします
── 腸内環境が乱れると、どんな不調に繋がりますか?
先生 腸内環境についての研究は急速に進んでいて、ほとんどの体の不調の原因に腸内環境の悪化がある、とまで言われるようになっています。下痢や便秘などのお腹の症状はもちろん、風邪やインフルエンザなどの感染症や、頭痛、肌荒れ、うつ病などのメンタルの不調、花粉症を始めとするアレルギー反応。さらに高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病、がんなども、腸内環境の悪化が原因の1つと言われているんです。
── メンタルの不調が腸と関係があるなんて驚きです。
先生 ほとんどの臓器が脊髄を通じて脳と繋がっていますが、脳と腸は「脳腸相関」と言って、迷走神経という神経で直接繋がっています。わかりやすく例えると、脳と腸を結ぶ高速道路が通っているイメージですね。
【1位】 Q.ダイエットで断食するオヤジも多いのですが、腸にとっていいこと?

A.断食のいい面は腸を休ませられること。悪い面は腸内細菌のエサがなくなるので腸内環境が悪化することです
── タンパク質はプロテイン飲料で摂ってもいいですか?
先生 いいと思います。僕も朝食前にプロテインを飲んでいますが、砂糖や人工甘味料を使っているものは避けたほうがいい。ダイエットコークなどにも入っている人工甘味料は悪玉菌のエサになってしまうので、腸内環境をよくする羅漢果やステビアを甘味料として使っているプロテインを選びたいですね。
飲むタイミングは朝食の前。先に腸内にプロテインを入れておくことで、血糖値が上がりにくくなります。ただしあまり摂りすぎると、タンパク質自体が悪玉菌のエサになるので注意が必要です。
── えっじゃあ筋トレ大好きオヤジはプロテインの飲みすぎかも……。
先生 すごく鍛えている人たちは、とにかくプロテインを飲んでますよね。「プロテインを飲み始めたら、急におならが臭くなった」と言う声も聞くんですが、それは悪玉菌が増えている証拠なんですよ。タンパク質は食べ溜めができないので、1回の食事で摂る量は20〜30gがベスト。それ以上摂ってもエネルギーに変わるだけです。













