【モテる香水5選】 夏の泡酒デートの盛り上げ役に、このフレグランス♡

キリッと冷えたビールやシャンパンが美味しい季節。しゅわりと刺激的な喉越しは、夏の恋にも彩りを添えてくれると、LEON6月号「風に吹かれてふたりしゅわり酒」特集では“大人の泡酒デート”をご提案。そのスピンオフとしてWeb LEONでは、泡酒にペアリングすることでアナタの魅力をより一層アップしてくれるフレグランスをご紹介。【泡酒デート×香り】をテーマに、フレグランスアドバイザーのMAHOさんにおすすめを教えてもらいました。

MAHO　お題の“車の移動式バー”を考えた時、まず場所は路上だなと思ったんですね。グラスもプラ製だったり、椅子もあるかないかで、道路脇の柵や段差に腰掛けるかもしれない。そういう地面に近い所の湿り気やアーシーなムードを考えて、この香りを選びました。プリンスの名曲でもあるので、オヤジ世代の方には覚えやすいかなと。

── （香りを試して）あ～わかります、湿った感じというのが。フローラルのみずみずしさと、水を含んだような土っぽさ。雨上がりに街を歩いているみたいな気分になりますね。

MAHO　イリスはほろ苦さももっているので、ビールやジンがぴったりかと。柑橘系のカクテルなら、オレンジよりライムやグレーブフルーツといった苦味のあるフレーバーがいいですね。……で、そうやってシュワシュワしたお酒を楽しんでいると、路上なので急に雨が降ってきたりするわけですよ。で、彼女の肩をパッと抱えて「走ろう」って（笑）。

MAHO　付き合いたてのハラハラドキドキとは違う、気心の知れたパートナーと船上でシャンパンを飲んだりまどろんだりして寛ぐ時間にふさわしいムードをもった香りだと思います。柑橘果皮の芳香が強いので、船上でフィンガーフードやフルーツをつまむ場面にも、ヘルシーな雰囲気でいい感じになじんでくれますよ。

── わかります。そういう健全さというか、生活がちゃんとしている感が漂う香りですよね。

MAHO　もし、船にこれが無造作に置いてあったら、「ちょい不良（ワル）な印象だったけど、意外に落ち着いたトコがあるんだ」って思っちゃいますね、私は（笑）。

── なんかもう、名前がいいですよね、「カプリインラブ」って（笑）。

MAHO　いかにもデート向きですよね。ボトルのデザインも、カプリ島にあるマヨルカ焼きのタイルを思わせるプリントが施されていて、リゾート感たっぷりなんですよ。

── 部屋にあるだけで夏気分を味わえそうです。香りはどんな感じですか？

MAHO　カプリ島で過ごす夏の旅を表現したオリジナルの「ライトブルー プールオム」の雰囲気を踏襲しつつ、イタリアで夏の風物詩ともいえるイチジクの香りを効かせています。まさに太陽と水のきらめき、露出度の高い素肌の触れ合いを感じられるような香りかと。

MAHO　ノービレ1942は、ノービレ家が代々継承しているイタリアのニッチブランドで、伝統的な手作業と職人技が光る香りに定評があります。「カステッリ･サッビア」は、シュールな寓話を表現した新作の１つで、イタリア語で“砂の城”という意味深なタイトルの香りなんです。

── “砂の城”ですか。いいですね、なんかこういろいろ妄想したくなる感じ。

MAHO　そうなんですよ。“半個室テラス”というお題を考えた時、バーがもつ重厚な石造りの雰囲気が浮かんだのも選んだ理由ですが、“砂の城”の作っても作っても波が来たら崩れてしまうイメージが、イケると思った女性にダメ出しされ、それでもめげず趣向を変えてアプローチする男性のようでいいなと（笑）。

MAHO　心を酔わせるようなムードと、いい感じにナチュラルな野趣あふれるバランスが絶妙なんです。加えて素晴らしいのが、これは霧がとにかく細かくてふんわり纏える！

── スプレーしてもピシャッと濡れることがなく、ふわふわ～って感じ。まさに霧ですね。

MAHO　この肌あたりにハマる方もいると思います。コロンなので香り立ちも軽いのですが、こちらはウッディでブドウのような甘みも少しある香りなので、オーデトワレ並みに3～4時間はもつ。その点でも、お題の“星空テラス”という、オープンエアで香りが飛びやすいシーンにおすすめです。