【Q2】毛深い人は男性ホルモンが多い？ 逆に体毛が薄いと少ない？

男らしさを象徴するイメージの「男性ホルモン」が加齢で減少すると聞いて、不安を覚えないオヤジさんはいないでしょう。ちょっとしたことでイライラしたり、なぜか気分が落ち込んだり、性欲もいまひとつ……。そんな日々が続くなら、男性ホルモンの低下が引き起こす男性更年期障害かもしれません。

そこで、男性ホルモンにまつわる疑問を掲げ、新橋消化器内科・泌尿器科クリニックの院長・伊勢呂哲也先生を訪ねました。

── 男性ホルモンが多いと毛深いって本当ですか？

先生　男性ホルモンには「体毛を増やす」働きがあるので、毛深い傾向はありますね。

── 逆に体毛の薄い人は、男性ホルモンが少ないってことですか？

先生　そうですね、個人差があります。身長と同じように、男性ホルモンの分泌量も人それぞれなので、多少数値が低かったとしても心身に不調がなければ、異常ではありません。男性ホルモンの分泌量は体質なので、遺伝的な要因が大きいのですが、後天的な要因も関係していますよ。

── 後天的な要因とは？

先生　生活習慣です。まず大事なのは適切な運動。定期的に運動をしている人は、男性ホルモンの分泌量が多いです。無酸素運動の筋トレが有効と言われていて、太ももなど下半身を鍛えるのが最も効果的。週に2回、筋トレと30分以上の有酸素運動ができると理想的ですね。

次に睡眠。睡眠不足だと調子も出ないし、ストレスも溜まるので男性ホルモンが減ってしまいます。

そして、食事。コンビニ食よりも、焼き魚やお味噌汁など和食中心の栄養バランスの取れた内臓脂肪のつきにくい食事がオススメです。

── やっぱり健康的な生活が大切なんですね。そういえば「仕事が忙しすぎると女性も髭が濃くなる」と聞いたのですが、これも後天的に男性ホルモンが増えたってことですか？

先生　その話は初めて聞きましたが、可能性はあるかもしれないですね。バリバリ働いている女性は、バイタリティ旺盛で判断力にも優れているはず。男性ホルモンのテストステロンの働きと合致します。男性は主に精巣ですが、女性は主に卵巣でテストステロンを産生していますから。

── なるほど。男より男らしい女性が増えた理由がわかりました（笑）。オヤジも頑張らなきゃですね！

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