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2021.11.14

小寺慶子のニク十八番

京都から話題の「塩ホルモン」元祖がやってきた!

肉食美女ライター、小寺慶子さんが美味しいお肉レストランをご案内。美味しいことはもちろん、LEON的デートに使える雰囲気と、話題性もお墨付きです。

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文/小寺慶子 写真/上田佳代子

みなさん、お肉は好きですか?
東京はいまや世界有数の肉食大国になりました。海外からステーキハウスが上陸すれば、オープン直後にたちまち予約困難店に。大衆から高級まで、SNSで焼肉の投稿を見ない日はありません。トリュフやキャビアといった贅沢食材をふんだんに使う肉割烹も大人気で、カウンター主体のお洒落な焼鳥店は会食のニュースタンダードに。

ひと昔前であれば“肉デート”の選択肢は、ホテルの鉄板焼きや老舗のすき焼きにしゃぶしゃぶ、高層階の夜景がきれいな焼肉店が王道でしたが、日本の肉食文化の多様化が進み、成熟期を迎えたいま、ありきたりな店選びでは「アップデイト不足」のレッテルを貼られてしまう可能性も。

肉を糧に生きる肉食系ライター、小寺慶子が“いま食べるべき肉”を、おすすめする連載第2回目は、京都発の独自の焼肉文化を、東京で堪能することができる1軒をご紹介。胃袋が許す限り、お付き合いいただければ幸いです。

【第2肉】ギャップで魅せる、あえての塩ホルモン

洋服や身につけているものにその人のセンスや個性が出ると言われるように、レストラン選びもまた然り。相手の気分や好みをリサーチしたうえで店を決めるのはレストランデートの基本の“き”ですが、たとえば「焼肉を食べたい」とリクエストされた時、選択肢の多さについ悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか?   この数年間で東京の焼肉店は格段に進化をし、一頭飼いや希少部位、熟成肉、銘柄牛の食べ比べなど、さまざまな付加価値で勝負をするお店が増えました。
センスのいい人ほど、いかなるときもTPOを大切にするものですが、自分らしさをアピールするなら、遊びやはずしの美学を心得ておくのもモテの秘訣。高級店でプロが厳選した銘柄牛を焼いてもらうのも魅力的ですが、ときにはタイミングを見計らって、ギャップで勝負するのも、有効だと思うのです。
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◆「アジェ」

▲ 有楽町のガード下という渋めなロケーションも逆に新鮮!? 店内の昭和レトロな雰囲気がノスタルジックな気分を誘う。
そんな“ここぞのギャップ魅せ”にぴったりなのが、京都から東京•有楽町に初出店を果たした「アジェ」。大衆的な雰囲気と鮮度抜群のホルモンで人気を集め、現在は金沢や名古屋にも店舗を展開する焼肉店が東京に進出したことは、肉好きのあいだで大きな話題になっています。京都といえば、天下無双の肉どころと言われるほど牛肉文化が根づいたエリアゆえ、昔から続く焼肉店も多いのですが、そのなかでも「アジェ」は“塩ホルモンの元祖”として確たる地位を築いているのです。
▲ 京都マップをエプロンにしちゃう「アジェ」。芸が細かく、思わず読み込んでしまう。
もともと京都では塩ホルモンを食べる文化がなく、店主がまかないで試してみたところ「これは美味しい!」と、塩で食べる新鮮なホルモンを看板メニューとして打ち出すことになったというエピソード通り、『アジェ』でまず注文すべきは、名物のホソです。
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▲ 「ホソ塩」660円。名物のホソは関東では丸腸と呼ばれることも。脂付きがよく新鮮なホソは皮目からじっくりと焼き、カリッとしてきたら返して全体に焦げめがついたら食べごろ。専用の洗いダレ(奥)にくぐらせて食べれば、意外なほどあっさりとした風味に驚くはず!
関東の焼肉店ではあまり見かけない呼び名ですが、これは実はもつ鍋などでおなじみの牛の小腸。コラーゲンがたっぷりで美肌やアンチエイジングにも期待できるので、肉食女子にはぜひともおすすめしたい部位です。脂付きがよい見ために一瞬ひるみそうになりますが、皮目からしっかり焼いて返し、全体に焦げ目がついたら食べごろのサイン。
▲ 看板娘の大島彩さんは明るい笑顔と接客に定評あり。スタッフにお願いをすれば、肉焼きのコツを教えてくれる。
もちろん、そのままでも美味しいですが、ポイントは京都焼肉特有の“洗いダレ”に肉をさっとくぐらせて食べること。ぷるんぷるんの脂は濃厚ミルキーで、皮目の香ばしさと相まって予想外の美味しさ。それを門外不出の専用ダレで洗うようにして食べれば、ほのかな酸味が脂を切り、無限に箸がすすみます。
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▲ 「生ハツ」1300円。新鮮なハツ刺しはサクッと歯切れが良くヘルシーな味わい。辛子をといた醤油につけて食べても美味!
京都の焼肉店で広まった“洗いダレ”は、出汁のようなタレで味の変化を楽しむという目的もありますが、脂が多い部位をさっぱりとさせ、もしタレ味が濃いと感じたときは中和をさせる役割も。関東ではめずらしい食べ方ですが、新感覚の焼肉体験がやみつきになります。
▲ 「焼セン(けつ)」1000円。「けつ」の名称で親しまれる センマイは塩タレのどちらかを選ぶことができる。焦がさないように焼いて独特の風味と食感を楽しんで。
テッチャンやミノなど、さまざまな部位を特製ダレであえた「ホルモンミックス」は、一気に網上にのせて焼くのが関西スタイル。煙と一緒に食欲をそそる香りが立ち上り、これだけでビールが進みそう!
▲ 「アギ」1000円。アギとは関東ではあまり流通しないあご周りの肉のこと。噛むほどに旨みがじゅわりとあふれ、ビールにも白米にも合う! 
▲ 天肉1000円。
関東の焼肉店ではつらみと呼ばれることが多い天肉(頬肉)。しっかりとした食感、濃厚な旨みが特徴で、トングで肉を広げて、焦げないように両面を焼くのが美味しさのポイント。タレの肉は塩よりも焦げやすいので放置プレイは厳禁!
▲ 焦げやすいタレの肉は焼きすぎに注意!
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▲ 名物「スジ大根(小)」800円。「アジェ」のお楽しみのひとつといえば、店舗の限定メニュー。有楽町店の限定メニューで人気なのは、名物スジ大根とキムチチゲ。スジ肉を煮込んだクリアなスープの滋味深い味わい、ほくほくとした大根の甘みにも驚く。箸休めはもちろん、締めにも!
有楽町のガード下という渋めなロケーションも逆に新鮮!? 店内の昭和レトロな雰囲気がノスタルジックな気分を誘います。換気は万全ですが、彼女に「カジュアルな服で来てね」という事前アナウンスをするのもお忘れなく!

アジェ

住所/東京都千代田区丸の内3-6-10
電話/03-3212-0707
営業時間/16:00~23:00(肉類が売り切れ次第終了)
定休/月曜(月祝の場合は翌火曜)

小寺慶子(こでら・けいこ)

肉を糧に生きる肉食系ライターとして、雑誌やWebに執筆。趣味はひとり焼肉と食べ物回文を考えること。

※本記事は緊急事態宣言下の外食・飲酒を奨励するものではありません。外出については国・自治体の情報をご確認ください。また掲載レストランについては新型コロナウイルスの影響により営業日や営業時間が変更となり、掲載されている情報と実際の営業状況が異なる場合がございます。ご来店の際には事前にお店にお問い合わせいただくなどご確認をお願いいたします。

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