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2017.08.17

絶品コンビーフごはんとコンビーフコロッケの作り方

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文/LEON.jp 冨永麻由
「無性にコンビーフが食べたい」。そんな時がありますよね。もうコンビーフのことしか考えられない、そんな日にぜひ作っていただきたいのが、コンビーフコロッケと、コンビーフごはんです。素朴な味わいが癖になりますよ。
まずは、コンビーフを用意します。もちろんスーパーマーケットの缶詰でも良いですが、ひさしぶりに来た「今日はコンビーフだ!」の気持ちを盛り上げるなら、精肉店の作りたてコンビーフをぜひ。今回手に入れたのは、横浜の妙蓮寺駅近くにある、「肉のキタムラ」の山形牛コンビーフです。
半分をコンビーフごはんに、もう半分をコロッケ用に切り分けます。
このまま食べたい気持ちを、ぐっと我慢します。この間に、じゃがいもを茹でておきましょう。もちろんラップをかけてレンジでチンしてもOKです。
じゃがいもとコンビーフを混ぜて丸めていきます。
小麦粉、卵、パン粉をつけていきます。
180℃の油で、美味しそうなきつね色になるまで揚げていきます。
半分残しておいたコンビーフを炊きたてごはんに心ゆくまでのせて、お好みで生卵と一緒にどうぞ。
青ねぎ、味付けのりなどを載せるとより鮮やかな見た目に。
この珍しくもなんともない材料を組み合わせたコンビーフコロッケですが、だからなのか、食べていてこんなに「威張ってこない」料理はなかなかありません。

村上春樹氏のエッセイ集『村上ラヂオ』に「コロッケとの蜜月」という1節があります。村上さんはコロッケがとても好きで、以前、食べたいときに好きな数だけ食べられるよう、半年分くらいのコロッケのタネを仕込んで冷凍しておいたそうです。その幸福な様子を、このように綴っています。
「そのようにして僕とコロッケはしばらくのあいだ、このうえなくイノセントで満ち足りた友好関係を保っていた。」
しかしながら、そんな関係に突如事件が起きます。

「しかし災難は、まるで小田原厚木道路の覆面パトカーのように、どこかでこっそりとあなたを待ち受けている。ある日突然、冷蔵庫が故障してしまった。(中略)おかげでまとめて冷凍しておいた『コロッケのもと』は見るみる柔らかくなり、死せるオフェリアのように致命的に損なわれていった。(中略)しょうがないから、捨てるくらいならとできるだけたくさんのコロッケを揚げて食べちゃうことにした。いや、食べましたね。二日かけて死ぬほどコロッケを食べた。苦しかったよ。おかげでそれから何年かはコロッケの姿を見るのもいやになった。凶悪なコロッケ軍団に回りを囲まれて、殴る蹴るの暴行を受ける夢まで見た」

そんな事件があっても、「しかし時は流れ、不幸な記憶も序々に薄れ、コロッケとの和解を果たすこともできた」ようで、やはり今でも商店街の精肉店で揚げたてのコロッケを買い、となりのパン屋の焼き立て食パンではさんで、近くの公園で食べるそうです。
私はコンビーフコロッケを食べるたびに、少し胸がじ〜んとする幸福と切なさを覚えるのですが、きっとこの話を読んでしまったからですね。みなさんも、ぜひコンビーフコロッケを作ってみてください。

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