2017.08.16
シャトーブリアン、山形牛…これが日本の最高級牛丼だ!
日本でもっとも予約がとれない焼肉店の〆どんぶりから、1杯7,000円超の高級ステーキごはんまで。
写真/菅野 祐二、河合 綾

シャトーブリアン×にんにくバター醤油ダレ
◆ SATOブリアンの『ブリメシ』
ヒレの中心部にある希少なシャトーブリアン。赤身にサシがバランス良く入っている上質なものを安定して仕入れられるのは、独自のルートを持つSATOブリアンだからこそ
こちらで3人前(150g)のブリメシ用シャトーブリアン
店主の佐藤さんが自ら探し見つけた熊本産の醤油に、バターと醤油漬けの青森産にんにくを入れて、コンロで温めれば絶品のソースに
スタッフが4面を丁寧に焼いてくれる
シメは他に、すき焼きのように食べるブリスキやブリカツサンドなども(コースによって異なる)
ヒレの中心部にある希少なシャトーブリアン。赤身にサシがバランス良く入っている上質なものを安定して仕入れられるのは、独自のルートを持つSATOブリアンだからこそ
こちらで3人前(150g)のブリメシ用シャトーブリアン
店主の佐藤さんが自ら探し見つけた熊本産の醤油に、バターと醤油漬けの青森産にんにくを入れて、コンロで温めれば絶品のソースに
スタッフが4面を丁寧に焼いてくれる
シメは他に、すき焼きのように食べるブリスキやブリカツサンドなども(コースによって異なる)
“人を喜ばせるにはシャトーブリアンしかない”、と佐藤さんが惚れ込む極上部位は、なんと一頭(約500kg)から1kg弱しか取れない希少なヒレの中心部。それをブリメシ用に50gほど厚くカットし、ミディアムレアに焼いていきます。炭火で実に見事に焼き上げてくれる妙技を眺めていると、途中、肉の隣で温まっているにんにくバター醤油の中にジュドン! その瞬間、まろやかなバターと芳醇なにんにくの香りが押し寄せてきて…、はあ、たまりません! その肉をご飯の上にそっと置き、さらにタレをちょい足して…その美しい光景と香りにやられ、もはやさっきまで絶品肉たちでほどよく満たされていたはずのお腹が不思議とゼロに、いや、マイナス状態に(笑)。
脂身が少なく赤身との“サシ加減”が丁度いいシャトーブリアンを厳選しているため、口当たりはあっさりとしていて、心地よい弾力感があります。そこにバターの甘みと熊本県産の醤油のまろやかな塩味、醤油漬けしたスライスにんにくの香ばしさが肉汁と口の中で混ざり合って、今まで出会ったことのない味に誰しもが笑顔になることでしょう。
どうせ予約取れないんでしょ?なんて諦めている諸兄に、最後に耳寄りなネタを。毎月1日の12:00〜15:00、23:00〜24:00に、翌月分の予約を受け付けるとのこと。全人類皆平等な条件での争奪戦となるので、最低10分はかけ続けるくらいの気合を。ちなみに、キャンセル待ちは不可。なぜなら、「キャンセルなしがキャンセルポリシー」なのです。いや、予約が取れたなら槍が降ろうが何があろうが、もったいなくって絶対にキャンセルなんてできませんけどね!

◆ SATOブリアン
住所/東京都杉並区阿佐谷南3-44-2 新井ビル1F
営業時間/17:00~23:30
予約・お問い合わせ/☎︎03-6915-1638
●コースは、10,500円、12,500円、15,000円あり、すべてにブリメシがついてきます。(単品注文は不可)
山形牛ステーキ×甘辛醤油ダレ
◆ 加藤牛肉店 銀座の『山形牛ステーキごはん』

東京にある3店舗のひとつ「加藤牛肉店 銀座」で21時以降のみアラカルトでオーダーできるのが「山形牛ステーキごはん」。ごはんの上に炒めた玉ねぎと山形牛のステーキをのせ、玉ねぎやエシャロットなどを加えた醤油ダレをかけ、わさびを添えて出来上がりです。付け合わせのアスパラが行儀よく並んだ肉たちを一層美味しそうに引き立てる様子は、いつまでも見ていたいほどの絶景。肝心のステーキのお味はというと、びっしりとサシが入っているので“ちょっと重いかも?”なんて思いきや、さすがは山形牛、食べた瞬間サッと溶けるほど柔らかく、さっぱりとしています。
肉の量や部位などは好みで調節可能。コースを堪能した後の〆として、また深夜に小腹がすいた際など、いろんなオケージョンで使えそうです。

◆ 加藤牛肉店 銀座
住所/東京都中央区銀座 6-4-15 トニービル 1F
営業時間/18:00~24:00
定休日/日曜日
予約・お問い合わせ/☎︎03-5537-2220
黒毛和牛のロース×秘伝ダレ&バター
◆ 赤坂 津つ井の『ビフテキ丼』

主役は上質な黒毛和牛のロースですが、美味しさのヒミツは秘伝のタレにも。たまり醤油にみりん、砂糖などを加えた甘辛ソースは、創業当時から継ぎ足ししている門外不出のもの。そこにお肉をくぐらせて、余分な油を網焼きで丁寧にコントロールしながら、ミディアムレアに焼き上げています。肉の脂感と秘伝のタレ、さらに白米がこれ以上ないほど合うんです! そして心憎いのが、頂上から徐々に溶け出すバターと、芳醇な風味の粗挽き黒胡椒。かなりボリューミーですが、気づけばペロリ。デリバリーもしてくれるという親しみやすさもナイスです。

◆ 赤坂 津つ井
住所/東京都港区赤坂2-22-24 泉赤坂ビル B1F/1F
営業時間/月~金11:00~16:00、17:00~21:00 土日祝11:30~16:00、17:00~21:00
定休日/無休(正月を除く)
予約・お問い合わせ/☎︎03-6228-1829
クラシタロース×西洋ワサビ&青ネギ、醤油ベース
◆ はふうの『はふうステーキ丼』

さらに味に深みを出しているのは、醤油ベースのタレと仕上げにあしらわれた西洋ワサビ、青ネギ、白ごま。これら名バイプレイヤーたちの香り、食感、刺激が三位一体となって、最初のひとくちから最後のご飯一粒まで飽きることない無限のループが完成しているのです。
他にもビーフシチューやハンバーグなど、手の込んだ洋食メニューがずらり。京都が誇る人気店ですので、どうぞ予約をお忘れなく!

◆ 肉専科 はふう 本店
住所/京都府京都市中京区麩屋町通夷川上る
笹屋町471-1
営業時間/11:30~13:30(L.O.) 17:30~21:30(L.O.)
定休日/水曜日
予約・お問い合わせ/☎︎075-257-1581
黒毛和牛4種×黄身醤油ダレ、和風だし
◆ 神楽坂 翔山亭の『和牛贅沢重 松』

秘密は、一頭買いのA4~A5ランクの国産黒毛和牛を取り扱う焼肉店「神楽坂翔山亭」が、和牛贅沢重のためだけに開いた専門店であること。メニューは、「梅」「竹」「松」と至ってシンプルですが、ここではやはり一番人気の「松」をぜひ。オーダーして3分ほど経てば、出てくるのは突き出し。ここで早速、「炙り握り」が登場します。一緒についてくる「焼きしぐれ味噌」も味わいつつ準備運動は万全。
さあ、そろそろお待ちかね。大きなお椀の蓋を開けると、4種4様の輝きを放つ肉の御一行様。サーロインは、注文を受けてから塊肉をカットして、炭火で焼いているので驚くほど柔らかく肉汁が口いっぱいに。同じく炭火焼のヒレや麹漬けローストビーフも絶品。このままかき込みたいところですが、お楽しみはまだまだ。
セットの黄身だれにすき焼きよろしくさっとくぐらせれば、黄身と甘辛な醤油が肉の旨味を一新! 〆には、少し残しておいた黒毛和牛しぐれ煮とご飯、テーブルにある胡麻、わさび、海苔、鶏ガラベースの和風だしをお椀へ入れて、ひつまぶしのようにお茶漬けにしてフィニッシュ。丼ひとつでここまで牛を味わい尽くせるなんて、まさに夢のような1杯です。

◆ 和牛贅沢重専門店 神楽坂 翔山亭
住所/東京都新宿区神楽坂3-1桂ハイツ1F
営業時間/月〜金111:00〜16:00(L.O 15:30)、17:00〜21:00(L.O 20:30) 土日祝11:00〜21:00(L.O 20:30
予約・お問い合わせ/☎︎03-6228-1829