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2021.02.08

町中華の「王道チャーハン」にチャレンジ!

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!

CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太

「男子厨房に入らず」と言われたのも今は昔。最近は「弁当男子」も、週末ともなれば腕を奮ってホムパやキャンプ……という料理上手な男性もたくさんいます。でもその一方で、まだ「インスタントラーメンしか作れない」という方もある一定数いるのも真実。

そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れて、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
第31回は「チャーハン」。それも、町中華の王道メニュー、焼き豚入りの卵チャーハンです。

誰が呼んだか、「町中華」。少し黄ばんだ白のれんに、赤いデコラのテーブル。カウンターには新聞やマンガが置かれているような「町中華」は、誰でも気軽に入れるご近所グルメとして愛されてきました。しかしながら、最近は雑誌やテレビで「町中華」特集が組まれることもあり、いままでいつでも入れた「町中華」に長蛇の列……なんてことも。

「あそこのチャーハン、うまかったんだけどな。1時間並ぶのはちょっとね」というアナタ! そのチャーハン、自分でも作れますよ。野本さんが初心者でも簡単に作れる、「町中華」のチャーハンをお教えします!

「王道チャーハンを作ってみよう!

チャーハン(2人分)

ごはん    350g(少し硬めに炊いて温かいもの、茶碗2杯強)
たまご     2個 
ネギ      1/2本 みじん切り
チャーシュー    60g 角切り
塩       適量
こしょう    適量
中華スープ   大さじ2
醤油     小さじ1
サラダ油    大さじ2

PAGE 2
「よく『パラパラのチャーハン作りたい』っていうじゃないですか。でも、パラパラのチャーハンを作ろうとしてパサパサになっちゃう人が多いんです。そこで今日めざすのは、パラパラというより、ふわふわ、しっとり。レンゲですくったら軽くて、口にいれたらふわっとほどけるような、ほどよい水気のあるチャーハンです」

聞いただけでおいしそうなチャーハン。ふわふわのコツは、冷や飯ではなく、炊きたて(もしくは保温状態)のあたたかいごはんを使うことにあるのだとか。

「冷えたごはんを使うから、それをほぐすことに一生懸命になりがちですが、あたたかいごはんはほぐれやすいから無理にかきまわす必要がありません」

フムフム……では作ってまいります。
▲ チャーシューをサイノメにカット
チャーハンはごはんと具を炒め合わすだけの料理なので、あわてることのないように、最初にすべての具を準備しておきましょう。チャーシューはサイノメに、長ネギはみじん切りにしておきます。
▲ 長ネギは縦に切り込みを入れてから
▲ 小口に切ると簡単にみじん切りできます
卵はひとり1個なので、ふたり分なら2個。ボウルに割り、よくほぐしておきます。
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さあ、具の用意ができたら、あとは一気呵成に炒めるだけ。
中華鍋(なければフライパン)にサラダ油を熱し、熱くしたところに
溶き卵をジュ~ッと流しいれ
▲ すぐにまわりが焼けてアブクが立つくらいの熱加減が理想的
ブクブクブク……卵がこんな風に焼けたなら
すかさずごはんをポンと入れます。
ごはんを入れたら、焦らず、まずはひっくり返して、おたまでまぜます。やわらかくまぜるように炒め合わせましょう。
▲ 中華鍋に鉄製のおたまだと「カポカポ」といい音がなります。これも気分
鍋があおれる人はあおりましょう。米にふんわりと空気が含まれ、よりおいしくなります。
ごはんと卵が馴染み、水気が飛んでパラパラしてきたと思ったら、具を加えていきます。
まずはチャーシューを加えて炒め、さらに長ネギを加えて炒め……
▲ 鍋はできたらずっと強火で
仕上げに、鍋肌から醤油を垂らして味を引き締めます。
そしてこれがポイント!
最後に大さじ2杯程度の中華スープを熱い鍋肌から垂らすと、食感がよりふんわりとします。

*中華スープとは、味覇(ウェイパー)や上湯スープの素などをお湯で溶いたもの

▲ 醤油や中華スープなど水分はかならず鍋肌から。これ基本
塩・こしょうで味を調えたら、完成!

チャーハンは冷え飯で作るものと思い込んでいましたが、あたたかいごはんを使うことで調理はより簡単に、そしてふわふわ食感の「王道チャーハン」ができあがりました。
これで「町中華」に行列しなくてもすみそうですね。
え、ギョーザも⁉ 
ん~、またいつか野本さんに教えていただきましょう!

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。

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