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2017.06.18

女子単独入店禁止!昭和居酒屋でマッチョなオトコを取り戻せ

CATEGORIES :
文/秋山 都
写真/菅野 祐二、松井 康一郎
「昭和は男が男でいられた時代だったよね」。そう語るのは昭和24年からこの根岸(東京・台東区)で居酒屋「鍵屋」を営む清水賢太郎さん。

「女は黙って俺の後をついてこい」「きみ作る人、ぼく食べる人」「誰に食わせてもらっているんだ」などなど、昭和の男女をめぐるフレーズには隔世の感があり、男女雇用機会均等法が制定されてから生まれた平成女子にはピンとこないものばかりでしょう。
まさに、昭和は遠くなりにけり。ですが、ここでご紹介する2店はともに、男が男らしくあった時代の良さを今に残している名店。

たまには彼女の顔色ばかり伺わずに、「おやじ、酒だ」とばかりに威勢よくお出かけください。大丈夫、財布にもやさしい店ですので、デートの最後まで昭和男子としての体面を保つことができるでしょう。

平成女子が自然とお酌をしてくれる不思議空間

安政3年(1856)から台東区下谷で営んでいた居酒屋が昭和24年に根岸へ移転。以来、極力なにも変えずに続けている老舗「鍵屋」。ここの最大の特長は「女性の単独入店おことわり」というところ。

「女性を差別しているわけではなくて、先代の遺言なんです」(前出・清水さん)

人数にかかわらず女性だけでは入れませんが、男性がひとりでもいれば連れの女性は何名でも入れるというルール。昔ながらの居酒屋らしいしきたりで、筆者が知る限り東京で女性が単独入店できないのは、こことあともう数軒だけ。今となっては貴重な存在です。
名物「うなぎのくりから焼き」(520円)、「味噌おでん」(570円)、冷奴(560円)。※すべて税別
名物「うなぎのくりから焼き」(520円)、「味噌おでん」(570円)、冷奴(560円)。※すべて税別
メニューは昔ながらの冷奴や味噌おでん、とりもつやきなど居酒屋の定番が並び、酒は正一合で600円。かつて作家の永井荷風が浅草のレビューに出演中の踊り子を連れてきたというカウンターに並んで座ってみると、あらびっくり、平成女子も自然としとやかにお酌をしはじめるという不思議な空間です。

 「昔は旦那衆がここで下地を作って吉原へ繰り出したんだよね」という粋な店ですから長居はご無用。お酒はひとり三合までにしておきましょう。

鍵屋

住所/東京都台東区根岸3-6-23-18
営業時間/17:00~21:00
定休日/日曜・祝日
予約・お問い合わせ/☎03-3872-2227

ヒヒ~ン! ウマくて精がつく元祖オトコめし

ところかわりまして森下(東京・江東区)へ。ここはかつて海や木場が近かったことからガテン系(この言葉も昭和死語ですか?)の男性が多く暮らしていたエリア。肉体を酷使した彼らが精をつけようと食べていたのはこちら。

「みの家」の伝統的な割り下に味噌をのせる「桜なべ」(ロース肉・ヒレ肉)2100円
「みの家」の伝統的な割り下に味噌をのせる「桜なべ」(ロース肉・ヒレ肉)2100円
桜肉、つまり馬肉を使用した鍋であります。馬肉は高タンパク・低カロリー、低脂肪。体内ですばやくエネルギーに変わるグリコーゲンを多く含むため、冬場はカラダがポカポカとあたたまり、夏は夏バテ防止に効果があるんだとか。

なにより馬にあやかって強壮効果を狙って食することも多いのは諸兄もご存知のとおり。

こちら「みの家」の馬肉は青森県金木産の食肉馬を3週間熟成させて使用。桜肉と呼ばれる美しい赤身は脂身が少なく、特製味噌を用いたちょっと甘めの割り下と絶妙にマッチ。サッと煮立った程度で口に運べば歯ざわりもサクサクと、後を引く美味しさです。
常連客のみなさんは、御飯(おひつ350円)をオーダーし、残った肉片や糸コン、ネギをタマゴでとじて、ごはんへ乗せるのが常だとか。すべての旨味が凝縮したTKG(タマゴかけゴハン)に思わず呟くことでしょう。

「ウマッ」……おあとがよろしいようで。

みの家

住所/東京都江東区森下2-19-9
営業時間/12:00~14:00、16:00~21:00L.O.、日・祝12:00~21:00L.O.
定休日/木曜
予約・お問い合わせ/☎03-3631-8298

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