2017.06.21
女性が喜ぶシュワシュワ系はシャンパンだけにあらず!
- CREDIT :
文/真下 武久 撮影/柳川 詩乃
昭和からこんなに変わった! ジントニック温故知新
ジメジメと蒸し暑いこの季節、デートの最初の一杯はやっぱりシャンパン? もちろんそれも正解なんですが、バーで飲むなら(しかもそれが初めてのバーなら)、最初の一杯は今も昔もジントニックが王道です。

ひとつは単純に喉を爽快に潤してくれるから。ジントニックが誕生したとされるのは、イギリス統治時代の熱帯エリア(インド説が有力)。当時の将校たちはイギリス名産のジンを、マラリア予防に効くとされたキニーネ成分入りのトニックウォーターで割って、モンスーンの蒸し暑さをしのいでいたのだそうです。
もうひとつの理由は、そのバーの実力やスタイルを知ることができるから。ジントニックは基本的にジンとトニックウォーターだけでつくるシンプルなカクテル。ごまかしが効かないからこそ、バーテンダーの実力が試されるカクテルでもあるのです。
またライムやレモンで酸味を加えたり、ビターを1滴垂らして苦味をプラスしたり、あえて甘めに仕上げたりと、そのバーのスタイルが表れるカクテルでもあります。バーテンダーの中には「ジントニックはバーの名刺代わり」という方もいるほど!
さて、そんなジントニックも、時代とともに、か・な・り、進化を遂げているのです。
昭和はロンググラスで、今どきはバルーングラスで

トニックウォーターは甘めのタイプしか流通していなかったので、ライム果汁かレモン果汁で酸味を加えてバランスを整えるのがスタンダード。生のライムやレモンが手に入る以前はライムコンク(濃縮液)を使っていたそうです。

「とくにスペインで流行っているので“スパニッシュスタイル”のジントニックとも呼ばれています。ベースのジンは、大手のものではなく、よりボタニカル(ハーブやスパイス類)を効かせた少量生産の“クラフトジン”が好まれています」

例えば、UKクラフトジンの先駆け「シップスミス」、バラやキュウリを効かせた「ヘンドリックス」、47種類ものボタニカルを使った「モンキー47」、オリエンタル系スパイスを活かした「ボビーズ」、あるいは名門カルヴァドスメゾン「クリスチャン・ドルーアン」のジン、あたりが人気とのこと。
女性には白ブドウがやさしく香る、メルボルンのワインメーカーが手がけた「MGC」がオススメです。

「ザ ソサエティ」でも使用しているイギリスの「フィーバーツリー」は、日本でちょっと前まで禁止されていたキニーネ成分が含まれていて、それがジンの個性をより際立たせるのだとか。最近では、スパイスや唐辛子をインフュージョンした(漬け込んだ)自家製ジンを使ったり、フルーツやハーブで大胆にアレンジしたりと、ジントニックはさらなる進化を遂げているのです。
女性が喜ぶシュワシュワ系はシャンパンだけにあらず。昭和の骨太系ジントニックもいいし、ボタニカルが香る今どきのパフューム系ジントニックもいい。
どうせなら、彼女と違うジントニックをオーダーして、その違いを楽しんでみてはいかがでしょう。デートの最初の一杯なのに、彼女との距離がナチュラルに縮まること間違いなし!
ちなみに、ちょっと気取るなら“ジントニック”じゃなくて“ジン・アンド・トニック”とオーダーするのがツウらしいですよ。銘柄のご指定もお忘れなきように!

■「ザ ソサエティ」
ザ ソサエティ
住所/東京都港区東新橋1丁目7-1 汐留メディアタワー25階(パークホテル東京内)
お問い合わせ/☎03-6252-1111
営業時間/17:00~25:30(火~土)・~23:00(日・月)
定休日/無休
※フードのL.O.は22:00、ドリンクのL.O.は30分前
※22:00以降、1名につきカバーチャージ1000円
●真下武久/エディター&ライター
ライフスタイル誌、企業広報誌、ウェブマガジンなどで、旅、カルチャー、食、ワイン&リカーといったジャンルをメインに活動中。バー&カクテルファン向けのウェブマガジン『Drink Planet』のエディトリアルディレクターも務める。














