2016.12.19
薩摩霧島 一泊二日:歴史と食を満喫できる旅
食と温泉が豊富な鹿児島県霧島。パワースポット訪問、黒豚・酢・麴などの豊富な食、そして7本の源泉を19室でゆったり使えるお宿まで、モテる語りどころ満載な旅のレポートです。
きりしま、キリシマ、KIRISHIMA……???
霧島と聞いて、ピンと来た方は
かなりの焼酎好きか相撲好きな方
(大関に上り詰めた力士がいましたよね)かと。
答えは、九州は鹿児島県霧島市。
皆さま、こんにちは。
編集部の“チョメチョメ担当”近藤です。
今回、ワタクシが週末デート旅行に
ぴったりなスポットとしてご紹介する霧島は
7つもの蔵元が点在する薩摩焼酎以外にも
黒豚、黒牛、黒さつま鶏から霧島茶、
200年以上の歴史を誇る黒酢といった食の宝庫なのを
ご存知でしたでしょうか。
さらに市内には湯量豊富な4つの温泉郷と名宿があったり
天孫降臨の高千穂峰を中心とした歴史と神秘もあったり――。
数え上げたら枚挙に暇がないのですが
モテるオヤジさんが気になるあのコを連れて行く
国内旅行先としては実に好条件が揃っているかと。
そんな薩摩は霧島一泊二日旅をまるごとリポートいたします。
羽田空港から約1時間30分(大阪からだと約1時間10分)、
鹿児島県の空の玄関口である鹿児島空港に降り立ちました。
あれ?とお思いではありませんか。
そうなんです。鹿児島空港があるのが鹿児島市ではなく
実は霧島市(コレも、うんちくですよ)。
そのため、空港に到着直後から食事にゴルフに温泉にと
活動することができるから、時間をたっぷり使えます。
もちろん、仕事終わりに最終の飛行機(羽田発19:00)で
遊びに行けるのも霧島の魅力なのです。
四季折々の眺めが楽しめる「妙見 石原荘」の客室露天風呂。空港からわずか15分というアクセスの良さ。1万8000円~(税・サ別。1名/1泊2食付)
建国神話の主人公・ニニギノミコトを祀る霧島神宮の境内。創建は6世紀。坂本龍馬が新婚旅行で訪れたという。
霧島山の噴火により焼失する800年前まで霧島神宮があった古宮址。荒々しい景観に包まれ、屈指のパワースポットとして知られる。
四季折々の眺めが楽しめる「妙見 石原荘」の客室露天風呂。空港からわずか15分というアクセスの良さ。1万8000円~(税・サ別。1名/1泊2食付)
建国神話の主人公・ニニギノミコトを祀る霧島神宮の境内。創建は6世紀。坂本龍馬が新婚旅行で訪れたという。
霧島山の噴火により焼失する800年前まで霧島神宮があった古宮址。荒々しい景観に包まれ、屈指のパワースポットとして知られる。
まず朝の澄みきった空気を吸いがてら訪れたのは
霧島神宮。かの坂本竜馬がお龍さんと
新婚旅行(日本初の新婚旅行と言われている)で
立ち寄ったことでも有名な神社です。
樹齢800年以上といわれるご神木の杉が
そびえ立っていたり
「君が代」の歌詞に詠まれている
“さざれ石”が大鳥居脇にぽつんと置かれていたり
美しい境内は“西の日光”とも呼ばれている
パワースポットなのですよ。
●霧島神宮
<住所…鹿児島県霧島市霧島田口2608-5>
さらに足を伸ばしたのが標高970mの霧島神宮古宮址。
実は西暦1234年までは、前述の霧島神宮は
いまある場所からさらに高千穂峰へと
登った場所にあったのですが
霧島山大噴火によって残念ながら消失。
いまは跡地として整備されているのですが
鳥居越しに神々が愛したという高千穂の空が見えました。
そしてココ。鹿児島県随一のパワースポットと
言われているのがよくわかるほど、なんだか
身震いしてしまうほどの得も言われぬ
大地の力強さを感じずにはいられないので
ぜひ、立ち寄られることをオススメしたい場所です!
●霧島神宮古宮址
<住所…鹿児島県霧島市霧島田口(JR霧島神宮駅からタクシーで30分)>
と、パワースポットにの壮大さにすっかり力を
吸い取られてしまったのか(笑)、空腹を覚えたため、いざランチへ!
次ページ以降でその模様をお届けします。
- 四季折々の眺めが楽しめる「妙見 石原荘」の客室露天風呂。空港からわずか15分というアクセスの良さ。1万8000円~(税・サ別。1名/1泊2食付)
- 建国神話の主人公・ニニギノミコトを祀る霧島神宮の境内。創建は6世紀。坂本龍馬が新婚旅行で訪れたという。
- 霧島山の噴火により焼失する800年前まで霧島神宮があった古宮址。荒々しい景観に包まれ、屈指のパワースポットとして知られる。
“薩摩の黒い宝石”の別名をもつ、かごしま黒豚の最高峰「霧島ロイヤルポーク」の黒豚しゃぶしゃぶセット(2400円)と黒豚ヒレかつ定食(1980円)。
有機栽培にこだわる抹茶がいただける「きりん商店」。霧島山系のきれいな水で淹れたお茶は、その場で飲めば旨味も香りも一段と良くなるそう。
200年前から変わらぬ製法を用い、ここ霧島市福山町の温暖な気候でしか作られないという黒酢がずらり並べられた「坂元」の壺畑。
鹿児島県内だけでなく、九州全土の焼酎造りに欠かせない麹を製造、販売する「霧島麹蔵Gen」。麹で育てたカラダに良い食材をいただけるレストランも併設されている。
古い石蔵を移築、リノベーションしたというユニークな「妙見 石原荘」(左)、源泉が自噴する客室露天風呂(右上)、全席半個室なレストラン(右下)はランチのみも可。ぜひ立ち寄りたい。
“薩摩の黒い宝石”の別名をもつ、かごしま黒豚の最高峰「霧島ロイヤルポーク」の黒豚しゃぶしゃぶセット(2400円)と黒豚ヒレかつ定食(1980円)。
有機栽培にこだわる抹茶がいただける「きりん商店」。霧島山系のきれいな水で淹れたお茶は、その場で飲めば旨味も香りも一段と良くなるそう。
200年前から変わらぬ製法を用い、ここ霧島市福山町の温暖な気候でしか作られないという黒酢がずらり並べられた「坂元」の壺畑。
鹿児島県内だけでなく、九州全土の焼酎造りに欠かせない麹を製造、販売する「霧島麹蔵Gen」。麹で育てたカラダに良い食材をいただけるレストランも併設されている。
古い石蔵を移築、リノベーションしたというユニークな「妙見 石原荘」(左)、源泉が自噴する客室露天風呂(右上)、全席半個室なレストラン(右下)はランチのみも可。ぜひ立ち寄りたい。
お腹を空かせて向かったのが
「黒豚の館」<www.krp1.com/restaurant.html>。
とにかく新鮮な黒豚がお腹いっぱい食べられる
知る人ぞ知る隠れた名スポット。
霧島の名水とさつま芋等を飼料に
約9か月かけて飼育される霧島高原ロイヤルポーク。
白身も口の中でとけるようで
甘みとうま味とがおりなす
豚肉本来の味を存分に楽しめました。
●黒豚の館
<住所…鹿児島県霧島市霧島永水4962 ☎0995-57-0713>
満たされたお腹で向かったのが「きりん商店」。
「“きり”しまのお茶とよかも“ん”」のお店というこちら。
築100年以上とい古民家を移築した建物で
店主が淹れる、これまた霧島の名水を使った霧島茶を
心ゆくまでいただける女性ウケ抜群の癒しの空間です。
●きりん商店
<住所…鹿児島県霧島市牧園町宿窪田1424-2 ☎0995-76-1355>
そして今回の旅でどうしても立ち寄りたかったのが
“酢”と“麹”。
霧島はその温暖で、どういうわけか発酵に適した気候により
江戸時代から続く黒酢の名産地。
水と空気、薩摩焼の壺、そして最適な米と麹を使って作る
黒酢。ひと壺、ひと壺、熟練の職人さんが蓋をあけては閉じを
繰り返し、なんと200年以上前から変わらぬ製造方法で
200日近くかけて作り上げていました。
まろやかで深みのあるお酢。ぜひ一度お試しいただきたいものです。
●坂元のくろず
<鹿児島県霧島市福山町福山3075 ☎0995-54-7200(くろず情報館)>
さらには麹。
さつま芋に黒麹を足したものが「佐藤の黒」。
白麹を加えたものが「佐藤の白」、なんて興味深いお話を
うかがいつつ、また九州全土の焼酎造りのために
その種麹を提供しているのが「霧島麹蔵Gen」。
もとは、焼酎のためのものだった麹が健康医療の
分野でも見直されるようになり
いまや高度に研究がされているそうです。
とはいえここでしか買えない焼酎をはじめ
入手困難な麹から作られる
各種商品が手に入るのがこちら。
麹を飼料に育てられた黒豚や魚を使った
カラダが悦ぶ各種料理を
いただけるレストランも併設です。
●霧島麹蔵Gen
<住所:鹿児島県霧島市溝辺町麓876-15 ☎0995-58-2535>
そして旅の終着点として向かったのが妙見・安楽温泉郷にある
「妙見石原荘」。川岸の一万坪の敷地に7本の源泉、
にもかかわらずわずか19の客室しかないという贅沢なお宿です。
ここ、妙見石原荘は豪華クルーズ列車「ななつ星in九州」の
指定宿になるほどの名宿。元は郵便局だったという
石造りの建築物を移築しリノベーションした客室棟など
ユニークな造りも楽しめました。霧島を中心とした旬の素材をふんだんに使った料理は絶品。ランチだけでも楽しめますのでこちらへも、ぜひ。
●妙見石原荘
<住所:鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376 ☎0995-77-2111>
と、一泊二日の九州は霧島の旅はいかがでしたか。
霧島の山々から集められる地下水がいいから
米も酒も、もちろん農作物や畜産物も
旨味があって最高のモノになるという霧島の食。
神々に愛され、そして坂本龍馬も愛したというロマンあふれる歴史。
豊富な湯量を誇る温泉、ゴルフやトレッキングというアクティビティなど。
一泊二日では遊びきれないほどの魅力が貴兄を待っていますよ。