2016.11.17

ニュージ―ランドの ピノ・ノワール

Cloudy Bay Te Wahi

新しいワインが実際に商品としてマーケット展開するには最低でも4~5年かかるといわれています。

この長い期間の理由のひとつがブドウ樹の成長。植えたばかりのブドウ樹からすぐに求める味わいのブドウができるとは限りません。

新しいワインを造る場合、やはりさまざまな構想と選定を繰り返すわけでして。ブドウは受粉し実がなり収穫するまでには約100日かかります。それから通常の醸造工程を繰り返し完成させますが、すぐ商品には結びつくことはまずない。

造られるワインに求める味わいの方向性、ブドウ樹の若さがどう影響しているのか、このブドウ樹が成長したらどう変わるのか、テロワールを表現しているのか、など徹底的に追求する時間が必要です。

でもこれができるのは年1回。なぜならブドウの収穫は1年に1回しかないからです。この1回を数回、つまりは数年かけてようやく誕生ということになるのです。
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8800円(750㎖)

穏やかな印象はいまの旬である松茸とともに

今回紹介するワイン「クラウディーベイ テ ワヒ2014」。2014年収穫のピノ・ノワール100%、2年の熟成を経てこの夏、綺羅星のごとくピノ・ノワール好きをざわつかせました。

すでに商品となっている「クラウディーベイ ピノ ノワール」とつながっている味わいはあるものの、まったく違うといってよい存在感。そして濃厚さ。

何年前からこのテ ワヒを造ろうと考えていろいろなトライをされてきたのか、ひと口飲むたびに表れてくる複雑さに妄想が膨らみます。

もちろんピノ・ノワールならではの透明感ある可憐な香りと穏やかな酸味は見事に味わえるのでピノ・ノワール好きなら試しておくべき1本になると思います。

夏のリリースなのになぜ秋の紹介なのか。やはり食事と合わせてほしいから。イチ押しは松茸を焼き、甘さのある塩をひと振り。

おそらくこのシンプルな合わせワザこそ至極のペアリングと言えるでしょう。存分に味わってみてください。

問い合わせ
MHD モエ ヘネシー ディアジオ
03-5217-9733

藤崎聡子●ワインスタイリスト

同じワインなのに料理と合わせる考え方がこうも違うのかと体感できるワールドツアー。定番の餃子調査は絶好調。最近は交渉してシャンパンを持ち込む術をマスター。実験三昧の日々。

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