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2025.12.08

業界人がこぞって推してるサン・マルツァーノって? 南イタリアの陽気さを閉じ込めたワインでSalute!

イタリアをブーツの形に譬えるとちょうどヒールの部分に位置する南部のプーリア州。2つの海に面したワイン造りに絶好の土地で、コスパワインの常識を覆した名門ワイナリー「サン・マルツァーノ」を取材して参りました。

CREDIT :

文/星子莉奈 編集/森本 泉(Web LEON)

サン・マルツァーノ イタリアワイン LEON
ワイン三昧な年末年始を目論んでいるオヤジさんにお見知りおきいただきたいのが、南イタリアはプーリア州生まれのワインブランド、サン・マルツァーノ。イタリアのワインコンペティションで数々のアワードを受賞しており、近年はアーティストとコラボしたエチケットでも話題を呼んでいます。
今回のツアー一行。豪華な顔ぶれに混ぜていただきました。
▲ 今回のツアー一行。豪華な顔ぶれに混ぜていただきました。
そんなファッショニスタやアート民からも注目を浴びているItブランドですから、その魅力を日本へと発信する面々も超豪華。イケオジ編集長をはじめとする各界の第一線で活躍しているメンバーがプーリアに集結し、サン・マルツァーノ愛を深める5日間の旅を共にしたのです。 
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おとぎ話の世界が広がる人気の観光地、アルベロベッロ。
▲ おとぎ話の世界が広がる人気の観光地、アルベロベッロ。
プーリア州といえばとんがり屋根が立ち並ぶ世界遺産アルベロベッロや歴史的建築物が見られるバーリが有名ですが、実はイケオジのバイブルこと映画「007」(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)の舞台となったマテーラもご近所。
乾杯が楽しみになる色合いのロゼ「トラマーリ」。
▲ 乾杯が楽しみになる色合いのロゼ「トラマーリ」。
そんなプーリア州で1962年に産声をあげ、わずか60年足らずで南イタリアを代表するワイナリーへと昇り詰めたのが、今回ご紹介するサン・マルツァーノ。19人の葡萄栽培家がタッグを組んでワイン用ブドウの販売をスタートし、1996年から自社ワインの製造を開始。それまで大量生産用のワインに注力していたプーリア州で上質なワイン造りを先駆けたパイオニア的な存在です。
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青い海にダイブしたくなる爽快スプマンテ「カルチェ」
▲ 青い海にダイブしたくなる爽快スプマンテ「カルチェ」。
イタリアの中でもヴェネト州に次いで第2位のワイン生産量を誇るプーリア州。アドリア海とイオニア海に面した温暖な地中海気候と広大な平地のおかげで理想的なブドウが育まれているわけです。ご多分に漏れず、サン・マルツァーノも海の近くに自社畑を保有しており、潮風による寒暖差と石灰質や赤土のおかげでミネラル豊富な完熟ブドウを栽培しています。
自社一貫生産にこだわるのは不要な添加物を入れずに極めてナチュラルな醸造を貫くため
▲ 自社一貫生産にこだわるのは不要な添加物を入れずに極めて自然な醸造を貫くため。
収穫は手摘みで行われ、選別されたブドウは除梗・破砕されて発酵の過程へと続いていきます。一連の流れの中で職人が手を動かしたり目利きするプリミティブなパートと膨大な費用が投資された最新機器が稼働するパートに分かれており、無駄なくハイクオリティなワイン造りを追求しているのです。
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樽の中央に貼られた黒いチップはスマホで読み込むと畑からここに至るまでの過程を一気見できる仕様に
▲ 樽の中央に貼られた黒いチップはスマホで読み込むと畑からここに至るまでの過程を一気見できる仕様に。
樽の焼き加減などを丁寧に調整しているのも個性的な一本を生み出すための鍵となる重要なステップ。年間1000万本ものワインを生産しながらも、こうしてワインの特性を見極めた作り分けがされている点もさすがのひと言。完成したワイン達は海を越え、現在世界70カ国へと羽ばたいているのだとか。
石灰岩の断崖面に洞窟住居サッシがひしめきあうマテーラ
▲ 石灰岩の断崖面に洞窟住居サッシがひしめきあうマテーラ。
さて、そんなサン・マルツァーノワインの生い立ちを学んだあとは、実際にその奥深き魅力を体感いたしましょ♡ということで、まずは冒頭で触れたマテーラへ。
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サン・マルツァーノのExportManagerを務めるルカさん。モデル顔負けのルックス!と思ったら案の定元モデルさんでした
▲ サン・マルツァーノのExportManagerを務めるルカさん。モデル顔負けのルックス!と思ったら案の定元モデルさんでした。
プーリアから車で約2時間、映画の主人公かと見紛うイケオジと降り立ったマテーラではミシュラン常連店の「Dimora Ulmo」でランチをいただくことに。
「Dimora Ulmo」はメイン通りから外れた裏道に佇む隠れ家的なお店
▲ 「Dimora Ulmo」はメイン通りから外れた裏道に佇む隠れ家的なお店。
ココンチのシェフもサン・マルツァーノを重宝しているとのことで、ワインとともに美味溢れるコースをいただきました。
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5皿のテイスティングメニューは80ユーロから
▲ 5皿のテイスティングメニューは80ユーロから。
かつて貴族が暮らしていたという豪華絢爛な宮殿でいただくのは、ビジュアルが光るテイスティングコース。牛肉に濃厚なガスパチョを纏わせ、カチョカヴァッロチーズのチップスをアクセントに加えたカルパッチョをはじめ、輪郭がはっきりとした味わいが続き、軽やかなサンマルツァーノワインで流し込むのが心地良かったです。

Dimora Ulmo

Via Pennino, 28 - 75100 Matera
HP/https://www.dimoraulmo.it/en

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イタリア語でハーブの一種である「タイム」を意味するティモ
▲ イタリア語でハーブの一種である「タイム」を意味するティモ。
夜は日本に初上陸した「ティモ」を堪能するという主旨の元、海鮮が評判のリストランテ「La Barca」でディナー。
 「La Barca」はビーチ沿いの一軒家レストラン。ダイニング内は海を連想させるデザイン。
▲ 「La Barca」はビーチ沿いの一軒家レストラン。ダイニング内は海を連想させるデザイン。
ミシュランレストランと伺っていましたが、店内はかなりカジュアル&フレンドリーなテンションで、思わず長居したくなるような居心地の良さがあります。
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ミネラリティなティモと牡蠣は相思相愛
▲ ミネラリティなティモと牡蠣は相思相愛。
地中海を象徴するブドウ品種のヴェルメンティーノのみで造られたティモは、柑橘の果実感と魅惑的な白い花のアロマを併せ持つ芳醇系。海鮮との相性は言わずもがなですが、中でもオイスターやカルパッチョといった新鮮なシーフードとのマリアージュは抜群!
魚をまるごと味わうアクアパッツァ
▲ 魚をまるごと味わうアクアパッツァ。
恐ろしいくらい飲みやすいがゆえ、そのあと運ばれてきたアクアパッツァとリゾットもティモ一本で完走してしまったほどでした。

La Barca

litoranea Salentina, Marina di Pulsano, 74026
+39 099 533 3335

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6歳の頃からオレキエッテを作り続けているというシェフのロザンナさん
▲ 6歳の頃からオレキエッテを作り続けているというシェフのロザンナさん。
現地のイタリア人を真似てオープンエアなテラスで料理作りに興じた日も。ワイン片手にワイワイと手を動かすだけでも楽しいですが、プーリアの豊かさを再発見できたのが何よりの収穫でした。
生地にじゃがいもを混ぜるのがプーリア風
▲ 生地にじゃがいもを混ぜるのがプーリア風。
こちらは燦燦と日を浴びて育った甘みの強いトマトが主役の円形フォッカッチャ。生地には白ワインを混ぜ込んで酸味をプラス、仕上げにたっぷりのオリーブオイルをかけてプーリアの味を重ねています。
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オレキエッテは親指で押して作る独自の形状。
▲ オレキエッテは親指で押して作る独自の形状。
耳たぶの形をしたオレキエッテと呼ばれるパスタはプーリアを代表する郷土料理のひとつ。名産のオリーブオイルをたっぷり練り込むことで、香り豊かで滑らかなテクスチャーに仕上がるのです。
アルデンテ具合も完璧!
▲ アルデンテ具合も完璧!
料理後はロングテーブルを囲んで打ち立てパスタを実食。もちもちのソレは歯を押し返すレベルの弾力で食べ応え満点。トマトソースの穏やかな酸味も爽やかに食欲を掻き立てます。
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「チンクアンタ」はブランド生誕50周年を記念して造られた一本。
▲ 「チンクアンタ」はブランド生誕50周年を記念して造られた一本。
と、ここでパスタと抜群の相性で思わず声をあげたのが「チンクアンタ」と呼ばれる赤ワイン。樹齢50年以上の木から収穫されたプリミティーヴォとネグロアマーロというプーリアを代表する葡萄をブレンドして造ったフルボディ。ベリーを濃縮させたような果実感と甘さが女性好みの味わいです。
SNSを賑わせているインフルエンサーの石井里奈ちゃん!
SNSを賑わせているインフルエンサーの石井里奈ちゃん!
色味と相反して渋みが少ないので、軽めのトマトソースとの合わせもバッチリ。お隣の美女も「グイグイいけちゃうね♡」とご満悦の様子でした。
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本社の中に突如現れた1日限りのダイニングスペース。
▲ 本社の中に突如現れた1日限りのダイニングスペース。
「今夜はサン・マルツァーノ本社でピッツァパーティーよ!」と、ボスのちよみさんに連れられてやってきたのはもはやリゾートホテルの風格漂う白いお屋敷。
サンマルツァーノのゴットマザーちよみさんを囲む女子軍団
▲ サンマルツァーノのゴットマザーちよみさんを囲む女子軍団。
まずは広大なガーデンに併設されているBARにてアペリティーボの幕開け。ドレスコードの白を身に纏った美女たちが庭園で楽しそうに酔っ払っている姿を酒の肴に、のっけからワインやジントニックをグビグビ。
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伊・英・日の3ヶ国語を操るモデルのサラ ピッツォちゃん。
▲ 伊・英・日の3ヶ国語を操るモデルのサラ ピッツォちゃん。SNSはこちら
敷地内をお散歩しているとライトアップされたプールを発見。オヤジさんへのご褒美でしかない麗しいモデルさんのバックショットを頂戴しました。
生ハムといちじくのピッツァが大優勝。
▲ 生ハムといちじくのピッツァが大優勝。
お待ちかねの宴ではピッツァを始めとする地産野菜のグリルやブッラータが卓上にずらり。サン・マルツァーノファミリーと果てしなく杯を重ねながら絆を深めた一夜でした。
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バロック様式と伝統的な白壁の建物が中世の面影を残すヒストリックな街
▲ バロック様式と伝統的な白壁の建物が中世の面影を残すヒストリックな街。
最終日のディナーはマルティーナフランカと呼ばれる旧市街に店を構える「Ristorante Four Seasons」にて。
イタリア国内のワインを中心に500種類以上のワインを取り揃えている
▲ イタリア国内のワインを中心に500種類以上のワインを取り揃えている。
馴染み深い郷土料理をこだわりの食材とシェフの繊細な調理で昇華させているこちら。なかでもトリュフやポルチーニ茸といった森の贈り物を用いたスペシャリテは度肝を抜かれるレベル。
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ぷんぷんと充満するトリュフ香が贅沢なひとときを演出
▲ ぷんぷんと充満するトリュフ香が贅沢なひとときを演出。
ここで登場したのが、サン・マルツァーノの「F ネグロアマーロサレント」と呼ばれる赤ワイン。プーリアを代表するネグロアマーロというブドウを使ったプラムのような渋みと甘味を持ち合わせた一本。オーク樽での熟成をきかせているゆえ口当たりが非常にマイルドで、カルボナーラのクリーミーさと見事に調和します。
最終夜の食事会ではホストのちよみさんに感謝の想いをしたためたラブレターを贈呈。
▲ 手紙を眺めながら笑みを浮かべるちよみさん。
最終夜ということで食事の締めくくりには参加者全員からホストのちよみさんに感謝の想いをしたためたラブレターを贈呈。言葉を失う絶景や美食に何度も出会い、ドラマチックなイタリア旅の思い出を刻むことができたのもちよみさん率いるサン・マルツァーノファミリーのおかげ。Grazie!

Ristorante Four Seasons

Piazza Garibaldi 17/18, 74015 Martina Franca
+39 080 430 1599
HP/https://www.fourseasonsristorante.it

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さて、最後に今回のプーリアトリップで登場したワインについておさらいを。
 「ティモ」
▲ 「ティモ」。
目玉となった「ティモ」は先月から日本で販売を開始スタートしたばかりのニューフェイス。爽やかな飲み口で、ミネラルと塩味をしっかり感じられるのでチーズや生ハム、魚介類と一緒にグビッといきたい一本です。男女問わず好まれる味わいなのでちょっとした集まりでの差し入れにも。1650円と超絶ハイコスパゆえ、オヤジさんの日々を彩るデイリーワインとしてもグッド!
チンクアンタ
▲ 「チンクアンタ」。
樹齢平均50年以上の古樹ブドウから造られた「チンクアンタ」はサンマルツァーノの顔とも呼ぶべき名品。スパイス香が鼻を抜け、ブラックベリーやプルーンの味わいが口いっぱいに広がる甘美さは唯一無二。サンマルツァーノワインの真髄を知るならまずはこちらを! お世話になっている方へのちょいプレにも好適です。
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F エッフェ 2021
▲ 「F エッフェ 2021」。
ベリーやチェリーを甘く煮詰めたような濃厚フルーツの凝縮感、そこにナツメグやスパイシーな香りが重なりあった「F エッフェ 2021」。重厚な味わいながら尖がなく、リッチな食材との掛け合わせを楽しみたいフルボディ。デザートとのマリアージュも秀逸なので、彼女と共にスウィーツペアリングを嗜むのもアリですよ。

サン・マルツァーノ

公式サイト/https://sanmarzano.wine
SNS/@sanmarzanowines(Instagram/Facebook)
お問い合わせ/モトックス
ECサイト/https://www.mottox.co.jp/producer/winery/001479
TEL/0120-344101

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