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2025.09.07

身体も心も癒してくれる「ふわとろ親子丼」、ついでに「からあげ親子丼」の作り方

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南! 今回は、みんな大好きな親子丼。鶏肉とたまねぎの甘みを卵でとじて、ふっくらと仕上げるコツを学びます。

BY :

文・編集/秋山 都(編集者・ライター)
CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 写真/吉澤健太

鶏ももと玉ねぎの甘みを卵でふんわり閉じ込める「親子丼」

野本やすゆき レシピ 親子丼
▲ とろりと半熟の部分を残した「親子丼」。面倒でもひとり分ずつ作ると失敗が少ない。
最近、周囲に風邪をひいている人が多いような……。体調の悪い時、何を食べたらいいんでしょう? と、野本さんに相談していました。食べやすくて消化が良いものがいいでしょうから、おかゆやうどんがいいのかな。でも、いかにも病人食ではなく、もうちょっと食べ応えがあるものがいいな、なんてワガママを並べたてていたら、野本さんが「親子丼はどうですか?」と。

親子丼と言えば、栄養たっぷりな卵と、タンパク質が豊富で疲労回復効果も期待できる鶏肉の組み合わせ。油分も少ないから消化がよく、体への負担も少ないから、体調の悪い時にも良さそう。第一、醤油とみりんの甘い香りが食欲をそそります。ただ、自分で作ると卵にしっかり火が通りすぎて、オムレツのようになってしまうんですが……。「そんな時は卵を2回に分けて入れればいいんですよ」と野本さん。いきなり、コツを伝授してくれちゃいました。記事後半には冷凍食品で簡単に作れるチート技「からあげ親子丼」の作り方も添えておきますので、ぜひ最後までご覧ください。
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「親子丼」を作ってみよう!

野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼

材料(2人分)

たまご    4個
鶏もも肉   150g    
玉ねぎ    1/4個
A出汁    150ml
A醤油    大さじ2
Aみりん    大さじ2
A砂糖    大さじ1
ごはん    どんぶり2杯分
三つ葉    適量

まず材料の下準備から。卵は1人前2個とたっぷり。割りほぐしておき、玉ねぎは薄切りに、鶏もも肉は小さめのひと口大にカットしておきます。
ここで気をつけたいのが鶏肉の扱い方。気づくと野本さんは鶏肉を切った包丁とまな板を丁寧に洗っていました。「生の鶏肉や加熱が不十分な料理を食べると、下痢・腹痛・発熱などの症状を引き起こすこともあるんですよ」。鶏肉には食中毒の原因菌であるカンピロバクターが付着していることがあるので、生の鶏肉に触れた食器や包丁はまめに洗ったほうが良いようです。
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野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ この日の出汁はこんぶとかつおの合わせ出汁を使用しましたが、お好みのものでOK。
材料がすべて切れたら、調味料の用意を。材料表にあるAの調味料をすべて鍋に入れ、ひと煮立ちさせておきましょう。
野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ 親子丼用の小鍋はあると便利ですが、無ければ小さめのフライパン、もしくは片手鍋で代用してください。
次に親子丼用の小鍋、もしくは小さめのフライパンに調味料、玉ねぎと鶏もも肉をそれぞれ半量(レシピは2人分なので)加えて加熱します。
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野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ 出汁が煮えてくるやさしい香りに食欲がそそられます。
すぐにフツフツと煮立ち、醤油とみりんの甘い香りが立ち込めますが、先述のように鶏肉にはしっかりと火を通したほうがいいのでしばらく我慢を。玉ねぎがしんなりとし、鶏肉の表面がまんべんなく白くなり、中にも火が通ったら、割りほぐした卵液を少し残して流し入れ、フタをして2~3分煮ます。
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野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ 割りほぐした卵は2回に分けていれることでふわとろな仕上がりに。
2~3分煮たら、フタを取り、残りの卵を流し入れます。この卵を2回に分けていれることで、ふわとろが実現できるというわけなんですね。
野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ 色合いだけではなく、香りの爽やかさから三つ葉はぜひ乗せたい。
仕上げに、三つ葉をトッピングしたら出来上がり!
野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ お好みで七味を振って召し上がれ!
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余りに簡単でしたので、野本さんが時々作るという「からあげ親子丼」のチート技をご紹介。
野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ からあげはこの日は冷凍食品を使用。
と言っても、こちらもごく簡単で、冷凍食品や昨夜の残りなどのからあげを「親子丼」と同じ調味液で煮て、卵を2回に分けて流し入れるだけ。
野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ 好みですが、「からあげ親子丼」の場合には卵は少し固めでもいいように思いました。
冷えたからあげは硬くなり、おいしくないものですが、調味料でやわらかく煮え、たまごの衣をまとったからあげのおいしさと言ったら! このために冷凍食品のからあげを常備しようと思うほどでした。
野本やすゆき レシピ 親子丼 からあげ親子丼
▲ 「親子丼」と同じレシピで作れる「からあげ親子丼」。
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野本やすゆき

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。
最近、YouTubeにて野本やすゆきチャンネルを開設。

身体も心もいやされる、ほっこりレシピ

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