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2020.03.24

スパイスの効いたアフタヌーンティーで午後半休いただきます。

アフタヌーンティーはホテルで婦女子が楽しむもの、と思っていませんか? 銀座の、それもバーである「THE GREY ROOM」が供するアフタヌーンティーはスパイスが効いた、男好みのひと時です。

CREDIT :

文/秋山 都  

THE GREY ROOMでのアフタヌーンティー。現在は桜にちなんだ「ピンクスプラウティング アフタヌーンティー」を開催(4月5日まで)。
現在公開中の映画『ダウントン・アビー』は、英国の華麗な貴族社会を描いて人気となったテレビシリーズの映画化です。このシリーズを観た方ならおわかりかと思いますが、英国の貴族って何かといえば紅茶(ティー)を飲んでいます。朝起きて、ティー。誰かが家にやってきたらティー。議論しながらティー。恋愛しながらティー。生活のあらゆるシーンでティーを嗜む彼らの、ハイライトといえば「アフタヌーンティー」。といっても、それが何なのか、はっきりと知らない方も多いことでしょう。

アフタヌーンティーとは、まさに午後の紅茶。サンドイッチやスコーン、ケーキなどたっぷりと乗せた3段重ねのティートレイとともにティーを楽しむものですが、もともとは観劇や社交のため夕食が遅くなる貴族の優雅な習慣だったようです。

現在は英国、日本ともにホテルや高級ティーハウスで供されることの多いアフタヌーンティー。スイーツが多いせいか婦女子率が高めで、いささかLEON.JPとしてはおすすめしにくい雰囲気……のなか、男性が堂々と胸をはって楽しめるアフタヌーンティーを発見いたしました!

◆THE GREY ROOM

ところは銀座。数寄屋橋の交差点から、銀座2丁目の空を独り占めできるテラスをもつのが、今回ご紹介する「THE GREY ROOM」。以前ご紹介した「SPICE LAB TOKYO」の階上に位置するバーなのです。

ここ、大事なポイントなので重ねて言いますが、「SPICE LAB TOKYO」はスパイス香るモダン・インディアンキュイジーヌの旗手。そして「THE GREY ROOM」はそこに付設されるバー。

ということで、今回ご紹介するアフタヌーンティーは、随所にスパイスやインディアンテイストが香り、またバーというマニッシュな雰囲気の中でサービスされるものであり、決してフリフリヒラヒラした花柄の洋服をまとったおばさま方が小指をたててティーカップを持つようなファンシーテイストのものではありません。

ではそのスパイシーなアフタヌーンティー、つぶさに見てまいりましょう。
THE GREY ROOMのテラスからは銀座の夜景を一望できる。
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まずは飲み物。アフタヌーンティーですから、もちろんティーを飲むべきですが、グラスシャンパン付きのプランを発見したので、その誘惑に抗えず……お供は桜色で愛らしいあまおうのラッシー(通常時はマンゴーラッシー)です。
スパイスの効いたセイボリー。
と、いきなりのハイライト。ティートレイの下段にあったのは、バターチキンサモサや、カチョリ(ドライカレーを包んで揚げたパン)など、インドのストリートフード(屋台メシですね)を洗練させたインディアン・セイボリー。この「セイボリー」ってなに? とよく聞かれますが、甘くない、しょっぱい系のフィンガーフードとご理解いただければ。

遠くにカレーを感じさせるスパイスを呼び水に、シャンパンが進む、進む……でもこのプランでは、シャンパンは1杯までなのですね(もちろん、別途有料でおかわりOKです)。そしてお腹もすいてきた!
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がっつりサンドイッチプレート。
そこへやってきたのはサンドイッチプレートです。桜にちなむだけあって「ローストした桜肉のクロワッサンサンド」や、「サクラマスのミニフィッシュバーガー」、「生ハムとルッコラのピッツア」というボリュームのあるラインナップ。

このあたりでシャンパンを飲み終えたので、ティーにシフトします。インド産のアッサムやダージリンなどの紅茶と、カルダモンやクローブ、シナモン、ブラックペッパー、サフラン、ローズペタルなどのスパイスを風味よくブレンドした3種のティー、そしてオリジナルチャイ、インド産コーヒー3種がおかわり自由ということだったので、オーダーは「メニューの上から」とお願いしてみました。どこまで飲めるでしょうか? 
さくらあんとフィルニのカップデザートほかスコーンなど、中段のスイーツ。
そしてティースタンドの中段へまいりましょう。インドの定番デザートであるライスプディングをアレンジしたカップデザートや、ビーツのスコーン、ベリーとレモンのタルトなど目にもおいしいスイーツぞろい。甘すぎないので、普段スイーツをあまり嗜まない方でも軽々ペロリと行けるかと。
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ここまでででおよそ1時間。ティーは3種を制覇しました。お腹もすでに満たされていますが、ティースタンドにはまだ上段が残っています。
桜をテーマに、ピンク色がきれなチョコレートやマカロンなど。
上段には、バニラ&チェリーのマカロンや、イチゴのジュレの入ったチョコレート、バルフィ(ひよこ豆のペーストで作るインドのデザート)など。お腹にはたまらないけど、ついもうひと口とつまみたくなる小さなスイーツがかわいらしく配されています。これにはやはりコーヒーかな。インド産のコーヒーを東京で飲めるのは実はここだけ。インドは紅茶が有名ですが、実は知られざるコーヒーの産地でもあり、現地ではコーヒー人気が高まっているのです。

結局この日は、グラスシャンパン1杯、紅茶3種を6杯程度、コーヒー1杯で約2時間の滞在となりました。翌朝までお腹すかなかったほど満腹になったので、夕方から早めのディナー代わりに訪れるのもいいかも。銀座の夕景を楽しみながらアフタヌーンティーなんて、これは「ダウントン・アビー」でも見られない贅沢なワンシーンです。
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◆ THE GREY ROOM

住所/東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 11F
予約・問い合わせ/03-6274-6023
営業時間/アフタヌーンティー14:00~18:00、バータイム18:00~翌3:00(L.O.翌2:30) 
* 一時的に日〜木は18:00 〜 0:00(L.O. 23:30)までの営業
定休/無休
*アフタヌーンティーは4,290円(サ込税別)、グラスシャンパン1杯つき6,600円(サ込税別)

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