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2020.03.13

vol.127 「Matsushima(マツシマ)」

【感動必至】 この未知なる中国料理はデートの大きな武器になります!

我々が日々、慣れ親しんでいる中国料理。でも実は、まだ日本には浸透していない中華があったのです。それは、辺境の地方や少数民族の料理をアレンジした先鋭的な中国料理。「Matsushima(マツシマ)」のソレは初めての味ながら、クセになりそうな美味しさに満ちていて、彼女と一緒に感動を分かち合えること必至!

CREDIT :

写真/牧田健太郎

本誌LEONでYULI*YULIとして長きにわたり、あらゆるジャンルのレストラン&バーを取材してまいりました“デート・コンシェルジュ”(略してデーコン)こと、渡辺ゆり子が、本当にデートで使えるお店の選び方をわかりやすく御指南します!

シェフ自ら中国・西南地方の料理を
現地で研究しアレンジ

中国料理は日本人にとって、他国の料理よりもなじみのある料理。家庭料理としても慣れ親しんだメニューはいくつもあるくらいだけれど、実はあまり知られていない中国料理はまだまだ存在します。
私たちがレストランでよく食べているのは、四川・上海・北京・広州の料理がほとんど。でも最近は、まだ日本には浸透していない辺境の地方料理や少数民族料理を開拓しているお店もあるの。そのひとつが、開拓精神溢れる松島シェフの中国料理店「MATSUSHIMA(マツシマ)」。
場所は、代々木上原駅からすぐ。入り組んだ路地の小さなビルの地下にあります。テンキーロック式のドアに一瞬、「会員制かしら?」なんてドキッとするけれど、誰でも普通に入れます(笑)。店内は、カウンターとテーブル2卓のこぢんまりとしたアットホームな雰囲気。
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松島シェフが注目しているのは中国・西南地方の料理。ベトナム、ラオスやミャンマーに隣接する、貴州・雲南州・広西チワン族自治区の辺りに定期的に出向き、地元料理を研究しているそうだけれど、とってもマニアック(!)でしょ?
 
そしてペアリングはワインではなく、紹興酒なの。私たちが食べたことがないメニューがほとんどとはいえ、実はとても食べやすいのが特徴です。初めてだったら、こちらの代表的な料理を少量ずつ食べられるコースもおすすめ。そのなかから、いくつかご紹介しましょう。
「前菜の盛り合わせ」と「トンフー」グラス1200円・ボトル(500mℓ)4500円
まずは前菜の盛り合わせをどうぞ。甘海老の紹興酒漬け、スモークした鯖、つぼみ菜の天ぷら、ワカサギの甘辛炒め、発酵青唐辛子にネギとセロリを入れたソースを付けていただく鹿ロースは、日本の食材を中国料理風にアレンジしたもの。発酵料理が多い地域のお料理は、私たちの口にすんなりと合います。そして、辛口でさっぱりとした紹興酒「東泉(トンフー)」と相性バツグン。12年熟成です。
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「海老とマコモ茸の馬来醤炒め」と「ライチのワイン」グラス900円・ボトル(500mℓ)3500円
これは、マレーシア風ピリ辛ソース、馬来醤で炒めた海老とマコモ筍の料理。辛味がマイルドで旨味があるマレーシアのラー油を使っています。これには紹興酒ではなく、ワインの一種でもある広州のライチのお酒を合わせて。
「新疆ウイグル自治区の羊のご飯」と「バイジーナーナイ」グラス1400円・ボトル8400円
〆は、「MATSUSIMA」名物のご飯“ポロ”でね。新疆ウイグル自治区の羊肉を入れた、蓮の葉で蒸したご飯です。まずは、そのままどうぞ(アチラでは、手掴みでいただくのですって)。そして、お好みでヨーグルト、貴州の唐辛子、クミンを入れて味変も楽しんでください。シルクロードを感じるご飯は、リピーター続出だそう。これには、「百吉納(バイジーナーナイ)」という内モンゴルの牛乳のお酒、黄色ワインを合わせてみて。
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紹興酒って、どんな中華料理店に行っても数種類しかないけれど、「Matsushima」では常に12種類ほど取り揃えています。そして今回、松島シェフに選んでいただいたオススメはこちら。

いちばん左の沈缸酒(ガンガンハオ)は、紅麹と漢方を合わせた独特のお酒。中央の即墨老酒(ジーモーラオショウ)は、歴史のある醸造法で作られたお酒で、新陳代謝の促進にも良いと言われているのだそう。右側の黒谷有機千紅(ヘイグー)はブドウ未使用の黒米ワイン。飲んだことのない銘柄だらけです!
「中華人民共和国原産地域産品」を示すマークは、正真正銘の紹興酒の証し。
ちなみに正規の紹興酒には、コチラの認定証シールが付いています。今度飲む時は、通ぶってチェックしてみてください。
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キッチンに面したカウンター席は4席。
料理を食べ始めると、初めての美味しさに松島シェフへ色々と質問したくなりそうだから、おすすめのデート席はキッチン側のカウンター。未知なる中国料理のお話を聞くのも、醍醐味ですよ。

年に何回も現地へ足を運んでいる松島シェフいわく、「西南地方の料理は奥深くて、行くたびに未知の食材や香辛料に巡り合う」のだそう。進化が止まらない松島シェフに、今後も期待!
※価格はすべて税抜きです

■ Matsushima(マツシマ)

住所/東京都渋谷区上原 1-35-6 第16菊地ビル B1
営業時間/18:00〜22:30(L.O.)
定休/水曜(不定休)

予約・お問い合わせ/ ☎︎ 03-6416-8059

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● 渡辺ゆり子

食、シャンパーニュ、花、インテリアと多岐のジャンルが活動のフィールド。2003年、国際アートフラワーコンクール優勝。2010年、シュバリエ・ド・シャンパーニュ叙勲。本誌LEONの「オヤジのトキメキダイニング」でも長期連載中。2019年7月7日に、自身のバー「Champagne Bar LILI-LA-YULI」が12周年を迎えた。

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