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2020.01.17

連載史上もっとも簡単! 2ステップで作る「参鶏湯」レシピ

“週末鮨屋”の料理研究家として知られる野本やすゆきさんが、料理初心者の男性向けに「モテる」「デキる」レシピをご指南!

CREDIT :

レシピ&調理/野本やすゆき 文/秋山 都 写真/吉澤健太

「男子厨房に入らず」と言われたのも今は昔。いまは「弁当男子」も、週末ともなれば腕を奮ってホムパやキャンプ……という料理上手な男性もたくさんいます。でもその一方で、まだ「インスタントラーメンしか作れない」という方もある一定数いるのも真実。

そこで本連載では“週末鮨屋”として注目されている料理研究家、野本やすゆきさんに、初心者でも作れ、自分で食べておいしいのはもちろん、一緒に食卓を囲むお連れさまにも「すごい!」と言ってもらえるレシピをご指南いただきます。料理はいまどき男子必携のモテツールであるものの、万遍なく何でも作れる必要はありません。数品のキラー料理を作れるよう、腕を磨いておきましょう。
お鍋パカッ、湯気ホワッ。この瞬間がたまりません。
第11回は「参鶏湯(サムゲタン)」。
ご存知、韓国料理の一種。丸鶏にもち米や高麗人参を詰め込んで煮込むこのお料理は、補身料理とも言われ、滋養に富んでいます。身体がポカポカ温まるので、寒い季節に食べたくなりますが、実は本場韓国では夏によく食べられるのだそう。暑い時こそ身体を温めて疲労回復というわけでしょうか? でも使う食材はオールシーズン手にはいるものばかりですから、1年でいちばん寒いこの時期に「参鶏湯」でゆっくりフハフワしてください。なにしろ、とっても簡単なんですから!
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「参鶏湯(サムゲタン)」を作ってみよう!

できあがったら塩で調味しながら召し上げれ。キムチもよくあいます。

【材料】  作りやすい3~4人分

丸鶏               1羽
Aもち米             大さじ3
A高麗人参           1/2本
Aなつめ(乾燥)    4個
A栗の甘露煮            4個

B水              1,3リットル
B酒              1カップ
Bしょうがの薄切り     1かけ分
Bにんにく       2かけ(包丁でつぶす)
塩            適量
わけぎ          適量(ななめぎり)
キムチ(つけあわせ)     適量

とっても簡単な「参鶏湯」ですが、材料の入手だけちょっと頑張りましょう。
まず丸鶏とは、内臓をきれいに抜かれた鶏一羽を指します。よくクリスマスのシーズンにローストするのがこちら。鶏肉専門店ではたいてい用意されていますが、一般の精肉店やスーパーマーケットの場合は前日までに予約しておくとよいでしょう。

高麗人参は中国・韓国食材店で売っていることが多く、なつめ(乾燥)はドライフルーツを扱っているお店で手にはいります。栗の甘露煮はあればおいしいのですが、なければ銀杏の水煮や、ユリネでも美味。

それもめんどくさい、という方には、やはり韓国食材店などで「参鶏湯セット」を売っています。すべての材料が適量ずつパックされたセットはお手軽で便利! こだわって食材を探すもよし、お手軽に行くもよし、お好みの方法で作ってみてください。
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【作り方】

これがもう、わざわざ説明するまでもなく簡単なのですが(笑)、まず、もち米は洗って、20~30分浸水しておきましょう。
で、ザルにあげて水を切ったもち米、高麗人参などAを鶏のお尻から詰めて、中からはみ出さないように竹串でとめます。
丸鶏のお尻の穴からAの食材をどんどん押し込んでいきます。
めいっぱい詰め込まれてお腹がパンパンになった丸鶏を鍋に入れ、Bと1時間煮込むだけ! 途中アクが出るので、ときどき面倒をみてあげましょう。
アクをとるのは最初に沸いたときと、そのあと数回で十分です。
 煮あがりました。ときどきお尻をとめた竹串がハズレてしまい、中身がハミだすことがありますが、お気になさらず。
ちょっぴりグロテスク(笑)。
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さあ、あとは食べるだけ。お腹を切って中のフィリング(詰め物)とスープをなじませ、お好みで塩で調味しながら召し上がれ。
旨味を存分にすったもち米がうまい!
食べているうちに身体のなかから温まってきて、お腹ポカポカ、汗はダラダラ。「あれ? 風邪ひいたかな」と思うような夜にぴったりです。ただ、この「参鶏湯」は発熱しているときに食べると、症状を悪化させることもあるそうなのでご注意を。高麗人参が動悸を激しくさせるため、必要以上にドキドキしちゃうのだそう。ドキドキはもっと大切なシーンのためにとっておいてくださいね♡。
いただきます。

● 野本やすゆき (料理研究家)

東京・谷中で昭和初期から続く老舗寿司店「谷中 松寿司」に生まれ、現在、金・土・日曜のみ3代目として店を継承。“週末鮨屋”としても活動しつつ、わかりやすいレシピがTV、雑誌で人気の、いま注目の料理研究家のひとり。プロレス好き。

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