2021.12.20

黒ダウンを大人に着こなす最強の方法

防寒力最強のロングダウンは、存在感もアウター屈指。ですが、黒ボディのそれはとりわけクセモノで、上手にこなせば洒落て映る反面、コーデ如何で野暮ったくも映ります。というわけで、最強のクセモノをイマドキにこなす術を考えました!!

CREDIT :

写真/鈴木泰之(Studio log) スタイリング/四方章敬 ヘア/Takuya Baba(SEPT) 文/秦 大輔 構成/長谷川茂雄

スポーティに寄らず、キレイめにこなすが吉!

ダウンの中でもとりわけ保温性に優れる膝下までのロングダウンは、真冬の最強の相棒になり得ます。昨今はモードシーンでもチラホラ見掛ける注目の存在ですよね。

ただ、黒のそれともなると、場合によっては作業着的に見えてしまったり、プロポーションに変化が付けにくいために、色気の演出が難しかったりと、おしゃれ度を上げるにはそれなりの工夫が必要になります。

そう、真っ黒なロングダウンは、クセモノアウターでもあるのです……。

ですがクセモノだからこそ街で目を惹くし、上手に着こなした際の爆発力には目を見張るものがあります。では、どう攻略するべきか? 

答えは、キレイめなアイテムの活用にあります。スポーティさは十分に持ち合わせているので、逆ベクトルのアイテムを足してあげることで新鮮に映る、というわけです。

するとタイドアップすればOKでは? となりますが、ここではもう一歩突っ込んで、よりこなれて映る装い術を考えてみました。

キーアイテムは、ズバリ明るい色味のニット。ダウンに限らず、ロング丈の黒アウターはともすると全体が暗く沈みがちですが、一点、華やかな色を挿してあげることでメリハリが生まれ、着こなしに立体感を与えてくれます。

この時、首元から大きく覗かせることのできるタートルネックなら、存在感をより発揮できるのでベター。というわけでタートルネックニットを主軸にした、今すぐ実践できる黒ロングダウンの攻略法をご紹介しましょう。

◆ Style #01

チェック柄のスーツと合わせて、表情に奥行きを

▲ ダウン16万5000円/ディードットデゥエ(エフイーエヌ) ジャケット13万2000円、パンツ5万5000円/ともにポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山本店) ニット2万4200円/グランサッソ(グジ 東京店) 靴30万8000円/ジョンロブ(ジョン ロブ ジャパン)
温かみ溢れる紡毛のチェックスーツ、華やかなオフホワイトのタートルネックニットと合わせて。スーツとの合わせは定石ですが、うっすらと柄が入ったものを選ぶことで表情に立体感が生まれます。

モデル着用のロングダウンは、イタリアの新鋭リサイクルダウンウエアブランド「ディードットデュエ」の一着。マットな生地使いに、落ち着いた印象が漂います。
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POINT 1

タートルネックニットを華やかなアクセントに

滲み出るモードな趣も魅力の黒のロングダウンですが、ランウェイの作法に倣って全身をダークトーンにまとめてはトゥマッチ。何より印象が重たく沈んでしまいます。

そこで活用すべきが、タートルネックニット。明るいオフホワイトを挿せば、ジャケットのドレッシーな印象を保ったまま、華やかな印象をプラスすることが可能です。

なおスーツは、梳毛ではなく紡毛のものを選ぶと、季節感の相性もよく洒落て映ります。

POINT 2

程よくドレッシーなブーツは、使い勝手ヨシ!

膝下から覗くスラックスのさり気ないチェック柄が、重要なアクセントに。なお、ロングダウンの着こなしにスニーカーを合わせるとスポーティに寄りすぎてしまうので、ここは品のいい革靴を選ぶのが正解。

ブーツならドレッシー過ぎて浮くこともなく、スタイルへさらりと馴染んでくれます。
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◆ Style #02

赤タートルの一点差しで、華やかさを際立たせる

▲ ダウン16万5000円/ディードットデゥエ(エフイーエヌ) ニット7万4000円/ピセア パンツ3万6300円/PT TORINO DENIM(伊勢丹新宿店) サングラス5万600円/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ) 靴13万7500円/ジェイエムウエストン(ジェイエムウエストン
青山店)
こちらは、ブラックの5ポケットパンツを合わせて、よりカジュアルに着こなしたスタイリングです。ブラックを主軸にまとめつつ、トップスには大胆に赤のローゲージニットをイン。

ブラックベースのため派手な印象になることもなく、赤という色の華やかさを最大限に活かすことができます。一番とっつきやすい&簡単に実践できるコーデといえましょう。

POINT 1

派手かも?と思うくらいのビビッドカラーをIN

体の大部分を黒で覆うロングダウンですから、インナーに何を選ぼうが悪目立ちすることはナシ。カジュアル前提なら、むしろビビッドな色味を選ぶくらいが丁度いいバランスで映えます。

黒に映える赤は、最も相性のいい差し色といえるでしょう。ここでも、選ぶべきは存在感を活かせるタートルネックニット。カジュアルに着るなら、ローゲージのそれもアリです。
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POINT 2

ボトムス&シューズはブラック基調で締める

色合わせやコントラストを意識せず、ブラック基調に徹することでタートルネックニットの赤が活きます。カジュアルにこなすなら、ボトムスは黒の5ポケットパンツが適任でしょう。

この時、ワイドシルエットのそれだと、全体に寸胴感が出てしまうので、適度な細身を意識するのもオシャレにこなす秘訣です。またカジュアルといえどもスニーカーは避け、程よいドレス感の革靴を合わせるのもポイント。スエードのUチップなどは絶好のチョイスです。

◆ 大人が着やすいロングダウン その1「エンポリオ アルマーニ」

ラグジュアリーにして、機能面も抜かりナシ

▲ 10万4500円(ジョルジオ アルマーニ ジャパン)
ナイロンの淡い艶感に色気が漂うロングダウンです。注目すべきは、袖口に配したライン入りのリブや、外に出したドローコードといった細部の意匠。

これらがシンプルなルックスへ、新鮮なアクセントを添えています。ツバ付きのフードはファスナーによって着脱可能。背の内側にストラップを備え、脱いだ際に背負えるなど、機能面も申し分ありません。
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◆ 大人が着やすいロングダウン その2「ダンヒル」

意外性に惚れる! ダウン×トレンチの相思相愛

▲ 34万1000円(ダンヒル)
ダウンキルトを内側に配した、変わり種のトレンチコート。その軽やかさは、まるで羽衣のよう。ダウンの膨らみが生地へランダムな陰影を生み、これが表情へさらなる奥行きを与えています。

ウエストベルトをキュッと絞ればグラマラスに、無造作に羽織れば抜けた感じに──と着方いかんで表情が変わるので、お好きなようにお召しくださいませ。

◆ 大人が着やすいロングダウン その3「ムーレー」

たっぷりダウン×カシミアが織りなす、極上の暖かさ

▲ 95万7000円(コロネット)
ダウンの高品質で誉れ高いイタリアブランドより、カシミア100%の表地を用いたラグジュアリーなロングダウン「ヘルシンキ」です。

ブランドの中でも最高のダウン量を誇るこちらは、ラクーンファーも手伝って、マイナス50℃の極寒地にも対応する保温性に優れた一着。薄着の上にバッと一枚羽織って……という海外チックな着方もサマになります♡
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◆ 大人が着やすいロングダウン その4「タトラス」

存在感満点! 超がつくほどのロング丈が新鮮

▲ 16万5000円(タトラスインターナショナル)
膝下、というよりほとんど脛丈というべきスーパーロングレングスのダウン「エレンディ」。かなり縦長に見えますが、身頃もゆったりとしていて、抜け感のあるシルエットを楽しめます。

表地は肉感のあるタフタ地とリップストップ地の、2種類の撥水素材をコンビで使用。さりげなく表情に変化を付けているあたりも、さすがのコダワリです。
※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

アイヴァン 7285 トウキョウ 03-3409-7285
伊勢丹新宿店 03-3352-1111
エフイーエヌ 03-3498-1642
グジ 東京店 03-6721-0027
コロネット 03-5216-6521
ジェイエムウエストン 青山店 03-6805-1691
ジョルジオ アルマーニ ジャパン 03-6274-7070
ジョン ロブ ジャパン 03-6267-6010
タトラスインターナショナル 03-5708-5188
ダンヒル 0800-000-0835
ピセア www.picea.co.jp
ポール・スチュアート 青山本店 03-6384-5763

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